T-01CでBluetoothテザリング

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ドコモのREGZA Phone T-01Cはご多分に漏れずテザリングには対応していません。root化した場合だけ使えるWireless Tetherというアプリを入れてもWiFiでのテザリングはできません。どうやらT-01Cはハード的にWiFiテザリングが塞がれているようで、これまで成功した人は誰もいません。HT-03Aでもroot化してテザリングできたのに残念です。どうしてもテザリングしたい場合、EasyTetherというアプリを入れると一応USB経由でのテザリングを行うことは可能になります。しかしUSBケーブルで接続するのが面倒なのと、PC側にもソフトを入れる必要があるので、いまいちスマートじゃないんですよね。やっぱりワイヤレスで接続したい・・。ネット情報によると、Wireless Tetherを使ってBluetoothのパーソナルエリアネットワーク(PAN)経由でのテザリングはできるらしいので、挑戦してみました。

といっても、今までBluetoothなど無縁だったので知らないことが多く、結構つまづいてしまいました。というわけでメモとして残しておきますが、テザリングはドコモの規約で禁止されているはずなので、こういうことをやると高額な通信料金を請求されたり、契約を解除される恐れがあります。やる場合はくれぐれも自己責任でやって下さい。僕はb-mobileを使っているので関係ありませんが、そうじゃない人は手を出さないのが無難です。なお、この方法を行うためにはroot化が必須になります。root化についてはこちらの記事にまとめたので参照して下さい。



まずBluetooth接続を行うためには、PC側にもBluetoothのインターフェースが必要になります。最近のノートPCは内蔵が普通なのかもしれませんが、僕の持っているネットブックには内蔵されてないので、USBタイプのBluetoothアダプタを買ってきました。


購入したのはプラネックス製のBT-MicroEDR2Xという製品です。お値段は1090円なり。USB端子に直接挿せて、親指の先ほどの小さなものなので邪魔にもなりません。Class2に対応して10m以内の通信が可能です。なお、Class1に対応して100mの通信が可能なタイプもありますが、T-01C側がもともと10m以内なので意味がありません。こちらの方が消費電流が70mAと小さく、値段もやや安いです。

それでこのBluetoothアダプタを有効にするためにはドライバが必要なのですが、実は何もしなくてもWindows XPには初めから標準のドライバが入っていますので、USB端子に差し込むだけで自動的にインストールされて使用可能な状態になります。最初、付属のCD-ROMから専用のドライバをインストールしたのですが、うまく行かなかったので削除して初めて気付いた次第です。うまく行かなかったのは別の原因があって、もちろん専用ドライバでもちゃんと使えるのでしょうが、いろいろ複雑でうっとうしいので、標準ドライバの方がシンプルでわかりやすいと思います。以下、Windowsの標準ドライバを使うことを前提にしています。

まずT-01C側の設定からです。AndroidマーケットからWireless Tetherを検索してインストールしておきます。このアプリはroot権限がないと使えませんので注意。アプリを起動してメニューを開き、Bluetoothの設定を行います。


「Bluetoothを使用」にチェックし、「検索可能にする」にもチェックします。このうち「検索可能にする」は最初のペアリングを行うときのみ必要で、いったんペアリングすればチェックを外して構いません。またBluetoothはもともとペアリングした端末同士でしか通信できないので、「アクセスコントロールを有効にする」はチェックしてもしなくてもどちらでも構いません。


そしてメイン画面に戻り、このグリーンの大きなアイコンをタップするとテザリングが開始します。

次はPC側の設定に移ります。Bluetoothアダプタを接続してドライバがインストールされると、タスクトレイにBluetoothアイコンが表示されるようになります。もし表示されない場合はコントロールパネルにあるBluetoothデバイスのアイコンをダブルクリックしましょう。


これはWindows XPの場合ですが、Windows 7でも要領は同じです。タスクトレイのBluetoothアイコンを右クリックして「パーソナル エリア ネットワークへ参加」をクリックします。


最初に接続する場合、ここで暗証番号を入力しろとかダイアログが出るはずです。ペアリングの方法は省略しますが、言われる通りにT-01C側で暗証番号を入力したら認識されました。いったんペアリングすればこの作業は必要ありません。アクセスポイントにT-01Cが表示されているので、それを選択して接続ボタンをクリックします。すると接続に成功した旨のメッセージが表示され、T-01Cのバイブレーションがブルッと震えます。これで接続完了です。あとはブラウザでも起動してインターネットに接続されていることを確認しましょう。

なお自分はここでずいぶんつまづいてしまいました。ちゃんとペアリングが認識されてPANには接続できているんですが、いくらやってもインターネットにつながらないんです。いったんあきらめかけたんですが、思わぬ落とし穴がありました。自分はT-01CにDroid Wallというアプリを入れていて、許可したアプリ以外は通信を遮断していたんですね。もちろんそれは知っていて、Wireless Tetherは許可してるはずなんですが、それでも通信できません。それでいったんファイアウォールを無効にしてみると、今度はつながるじゃないですか! 実はroot権限で動くアプリという項目があって、それも許可しておかないとダメだったんですね。これに気付くまでずいぶん遠回りしました。


切断するときはネットワークの状態を表示させ、「切断」ボタンをクリックしてからWireless Tetherの接続ボタンをもう一度タップします。つまり、接続するときはWireless Tether側を先にオンしてからPC側で接続、切断するときはその逆の順序になります。

さて、これでめでたく接続できましたので、一応スピード計測しておきました。BluetoothのPANの場合、最大で1Mbpsしか出ませんので、高速3G回線ではボトルネックになってしまいます。しかしb-mobileのU300はもともと300kbpsしか出ないのでこれでも十分です。ウェブ上の計測サービスで測定した結果は次の通り。


下り速度は247kbpsとごく平均的な値。


上り速度も239kbpsとごく普通です。

これでスピードも有線と遜色なく出ていることがわかりました。以前HT-03AでWiFiテザリングした時はバッテリーの消費が激しく、あまり実用的ではなかったんですが、Bluetoothはそれほどバッテリーを消費しないので保ちはかなり良かったです。これなら十分実用になります。これでネットブックとはSIMカードを差し替えることなく接続できるようになったんですが、中華Padはダメなんですね。AndroidはBluetoothのPANには対応してませんので、どんな機種でも無理なんです。ネットを調べると、一応裏技でPANに対応させることも可能みたいですが、相当面倒なのでやってません。素直にb-mobile WiFiを使いましょう。ああ、WiFiでテザリングできたらなぁ・・。L-04C欲しいなぁ・・(爆)

片雲の風に誘われて