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OSMのGarmin用フリー地図は使えるのか?

投稿日:2015 年 10 月 6 日 更新日:

2008年にGarminのetrex VistaHCxを買ってから未だにメインで使っております。デジタル機器でこれほど長く使っているものは珍しいですね。今は最新型のetrex 30Xという機種が出ているんですが、買い換えない理由は自転車用のマウントがダメダメなこと。昔の機種はハンドルバーにネジ留めするタイプでしっかりしていたんですが、最近の機種はタイラップ固定のため固定力が弱く、ハンドルバーに付けるとクルクル回って具合が悪い。一応ステムにも付けられるようになっているのですが、短いステムだとフォークコラムと干渉して付けられません。なんでこんなバカな設計になってるんでしょうか? このマウントはもう最悪としか言いようがないですね・・

新しいetrexでは解像度が若干アップしたり、GLONASSにも対応して測位が早くなったと言われておりますが、実際使ってみると精度はほとんど変わらないし、特別見やすくなったわけでもありません。むしろ旧etrexシリーズの方が画面は見やすかったと思います。何よりもあのクソマウントが最悪で腹立たしい限りです。よって買い換える必要はまったくなし、旧etrexを壊れるまで使おうと思います。何で持ってもいないのにそんなことがわかるって? いやそれは手元にetrex 20があるからですよ(爆)。なぜうちにあるのかはさておき(笑)、新型はまったく使う気がないのでこれからも旧etrexをメインで使っていくことには変わりありません。

ただ購入してから7年になりますので、地図のデータが古くなってきたことは否めません。最近できた新しい道は載っていないことも多くなってきました。地図データはアップアップダウン研究所というところが作っている英語版用の日本地図を本体と同時に購入していました。この地図は自転車用としてはなかなか使い勝手が良く重宝していたのですが、本体が古いのに今さら新しい地図をまた購入するのもアホらしい気がしてそのままになってました。まあ新しい地図が見たければスマホを使えばいいだけですから・・

ところで以前、無償提供されているOpenStreetMap(OSM)のデータを使ったフリーの地図があるらしいということをちらっと聞いていたので、どんなものか検索して調べてみました。フリーの地図自体は昔からあったのですが、ごく一部の地域だけとか、情報量もとても少なく、しょせんタダはタダだなぁという印象を持っていました。それでOSMにも大した期待はしていなかったのですが、これを試してみると予想を良い意味ではるかに裏切るものだったのです。

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この手の地図は個人がボランティアで開発しているもので、いくつかのバージョンが存在します。その中で僕がダウンロードしたのは「小道具展示室」さんからです。このバージョンの特徴は日本語をすべてローマ字変換しているので、純粋な英語版の環境でも問題なく使えるということです。等高線ありと等高線なしの2種類があります。地図データは月1回以上更新しているらしいので、いつでも最新の地図が手に入ります。作者様に感謝です。

他に「ガーミンヂバイスのための日本語のOSM地図」というサイトもあり、こちらは日本語そのままなので基本的にはいいよねっとが販売する日本語版Garmin向きです。ただ裏技で日本語フォントをインストールすれば英語版でも日本語表示できる場合があり、どうしても日本語じゃないとイヤという方はこちらを試してみるのもよいでしょう。日本語化の方法についてはサイトにリンクが張られているので各自研究して下さい。

これらのフリー地図は容量も小さめで軽く作られていますので、古い機種でも十分な速度で動作します。動作機種は特に指定されていませんが、microSDカードが使用できるタイプのGarminデバイスであれば基本的にOKです。ただし最新のetrex 20X/30Xでは動作しないという報告があるので注意して下さい(おそらくGarminのプロテクト?)。

さて地図のインストール方法ですが、非常に簡単です。まず上のサイトから最新版の地図データ(ZIPファイル)をダウンロードして下さい。そして適当なmicroSDカードを1枚用意します。いずれのデータもサイズは1GB未満なので、2GBのmicroSDがあれば十分入ります。ダウンロードしたZIPファイルを展開すると"gmapsupp.img"というファイルが入っていますので、それをGarminフォルダの下にコピーするだけです。新しいmicroSDにはGarminフォルダが存在しないので作成して下さい。コピーができればあとはGarminデバイスに挿入して電源を入れればすぐに使えます。

vistaHCx_osm
etrex VistaHCxで表示するとこんな感じになります。スッキリしてとても見やすい画面です。等高線は20mまでしか入ってませんので登山用には物足りないかもしれませんが、サイクリング用としては十分な情報量です。道路は国道と都道府県道が色分けされていて見やすくなっています。国道だけでなく、都道府県道の路線番号も入っていて、しかも路線名まで入っているのには驚きました。これはとても重宝すると思います。またPOIデータも豊富に収録されており、飲食店やスーパーマーケットなどもちゃんと収録されているので役に立ちそうです。それと自動ルート探索にも対応しているので一応ナビゲーションも可能です。もっともGarminのナビはアホですからあまり役に立つとは思えませんが・・(笑)

OSMというのはボランティアで作成されている著作権フリーの地図なんですが、昔は情報量が少なかったものの、最近では日本全国くまなく網羅されて非常に充実してきています。市街地の路地はもちろん、主要な登山道まですべて収録されていますので、登山にも十分使えるレベルの地図になっています。しかもデータの更新頻度が高いので、地図の新鮮さでは国土地理院の上を行っています。常に最新の地図が欲しい人にはうってつけでしょう。

一応使い方のコツとしては、Garminデバイスでは地図の詳細度をMap Setup→Detailで設定できるようになってますので、自分の使用目的に合わせて最適化しておくことをおすすめします。登山なら120~200mスケールをよく使うと思いますが、サイクリングの場合は300m~500mスケールが使いやすいので、そのスケールで一番見やすいように詳細度を設定しておきます。デフォルトのNormalだと200mスケールで道路がカクカクした表示になってしまうため、Moreに設定すると滑らかな表示になりました。今まではサイクリングに200mスケールを常用していたのですが、これで300mスケールが常用できるようになりました。スマホに比べてGarminの画面は狭いので周りの状況がつかみにくいことが欠点ですが、できるだけ広域表示で見やすくできるとその欠点をかなりカバーできます。

etrex20_tka
一方こちらはTKA Planetが販売している「日本高精密地形図」を同じ300mスケールでetrex 20で表示したものです。本体は英語版なのですが、日本語フォントをインストールすることにより日本語表示ができるようになっています。ただ上のOSM地図と比べてどうでしょうか? これが見やすいと思いますか?

確かに情報量は多いんですが、パッと見てどれが道路なのか非常にわかりづらいですね。これがサイクリングに使いやすいかと言えば明らかにノーです。おそらく登山とサイクリングでは特性がまったく異なると思うんですよ。登山の場合は常時地図を見ている必要がなく、迷ったときなどに立ち止まって確かめるのが普通です。ですからじっくり眺めることができ、少々見づらくても地形の詳細な情報がわかった方がありがたいということもあります。一方サイクリングでは高速で移動中に常時視野に入っており、「今どこを走っているか」「次どこで曲がればよいか」を瞬時に判断する必要があります。そうすると「道路の視認性の良さ」が何よりも重視されることになります。もちろん地形の変化も重要ですが、それは道路の見やすさを邪魔するものであってはならないのです。それがOSMフリー地図では高度にバランスされており、サイクリング用には非常に使いやすいものになっていると感じました。

TKAの日本高精密地形図というのは結構なお値段するものですが、売り物なのでとにかく見栄えを良くするために国土地理院の地形図が持っている情報をすべて詰め込んだという感じです。その結果、ほぼ紙の地形図に近い情報量が得られますが、反面データ容量が大きくなって描画速度はとても遅くなります。そして特に市街地ではゴチャゴチャしすぎて非常に見づらいものになってしまいました。Garminデバイスというのはスマホと違って画面が狭いですから、何でもかんでも情報量を増やせば良いというものではないんですね。それよりはアウトドアでの視認性の良さを重視すべきで、これでは忠実性を追求するあまりターゲットユーザーが不明確になり、個人的に失敗じゃないかと思っています。地理院地図と同じ情報量が欲しければ、Androidの地図ロイドを見ればいいだけですから・・

というわけでOSMのフリー地図は特にサイクリング用には非常におすすめできます。無料でここまでやってしまうとは恐れ入りました。はっきり言って、わざわざお金を出して地図データを買う必要はないと思います。ただ、無料でこういうことをやられてしまうと地図を販売している業者はたまったもんではないわけですが・・(爆)

2017.3.18追記:
英語版eTrex 30xに日本語OSMをインストールする方法を追加しました。

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