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Farna 700-Tiagra 2016年モデルはどこが変わったのか?

投稿日:2016 年 5 月 9 日 更新日:

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Farna 700-Tiagra 2016年モデル

最近KhodaaBloom Farna 700というキーワードでの検索件数が増えており、このブログでもアクセス上位に来ています。おそらく情報が少ないからだろうと思いますが、KhodaaBloomというブランドが徐々に注目されてきていることの表れでしょう。そこで最新の2016年モデルは2015年以前のモデルとどこが変わったのか具体的に比較してみましょう。

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まず、僕が昨年買ったのは同じFarna 700-Tiagraの2015年モデルになります。外観比較のためにメーカーHPから拝借した写真を載せておきます。

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Farna 700-Tiagra 2015年モデル

フレーム

Farna 700は2012年の登場以来、基本的なフレーム構造が変わっていませんでしたが、今回の2016年モデルではフレーム構造を一新して初のフルモデルチェンジとなりました。

メーカーの説明によると、レース使用ではない一般的なサイクリングシーンでは時速30km以下での走行がほとんどであり、低速時の直進安定性を向上させるため、ホイールベースを長くし、重心を低く設計したということです。長時間乗っているとふらつきが疲労の原因となるため、できるだけ直進安定性に重点を置いたコンセプトになっています。つまり従来モデルよりも明確にツーリングやロングライドでの使用を意識した性格付けになっています。これはレース仕様で上位モデルのFarna SLシリーズと明確にキャラクターを区別するという意味もあるのでしょうね。

外観を比較してすぐわかることは、軽く湾曲したトップチューブとシートステーが目を引きます。これは振動吸収性を高めるための設計だと思いますが、個人的には湾曲フレームはあまり好きじゃないんですね。それとダウンチューブは2015年モデルまでは円形断面でしたが、2016年モデルでは四角断面に変わっています。これも剛性を確保するための変更だと思いますが、個人的にはトラディショナルな円形断面の方が美しいと思うんですけどね・・。あとワイヤー類がフレーム内蔵式になったのも大きなポイントです。これで見た目の印象がスッキリする上に、バッグ類を付けるときにも邪魔になりにくいというメリットがあるかもしれません。ただ内蔵式にするとワイヤー交換時のメンテナンス性が悪くなるので、良し悪しだと思います。僕はワイヤー外出しの方がメカニカルな感じで好きですけどね・・

もう一つ大きな変更は、フロントフォークがフルカーボンになったということです。2015年モデルまではコラム部がアルミというハイブリッド仕様でしたが、コラムまでフルカーボンになってより軽量化が図られています。ただその割には完成車重量が9.2kgと2015年モデルと変化がないんですね。ということは別の部分が重くなったということでしょうか? もしかするとホイールベースが長くなった分、フレーム重量が増しているのかもしれませんね。それとカーボンコラムは不用意に締め付けすぎるとバキッといくのが怖いので、僕はアルミコラムの方が安心できていいと思います。

ジオメトリー

フレームのジオメトリーはメーカーのHP(2016年モデル2015年モデル)を参照していただくとしてここでは載せませんが、2015年モデルと大きく変わったのは次の3点です(数値はいずれも465サイズ)。

  • リアセンター 410mm → 425mm
  • フロントセンター 583.7mm → 592.8mm
  • ヘッドチューブ長 135mm → 127mm

この中でリアセンター長というのは自転車の性格を決定づける最も重要なファクターで、これが短いほど加速性が良いとされ、レース仕様モデルでは405mm前後が一般的です。2015年モデルでは410mmだったので、どちらかというとレース仕様に近い味付けでしたが、2016年モデルでは15mmも延長されて425mmになっています。これは一般的なクロスバイクに近い数字で、明らかにロングライド向きの味付けに変わったことを意味します。リアセンターが長くなるほど加速性は落ちますが、直進安定性が向上します。

同様にフロントセンター長も約9mm延長され、リアセンターと合わせるとホイールベースが約24mm延びたことになり、直進安定性を強く意識したことが窺えます。

ヘッドチューブ長というのはハンドルの高さに関係しますが、ロングライド向けモデルの場合はヘッドチューブ長を長めにしてハンドルを高くし、リラックスしたポジションで乗れるようにするのが普通です。しかし2016年モデルでは逆に8mm低くしてきました。これは重心をより低くして安定性を向上させるという狙いがあるらしいです。ホイールベースを長くして直進安定性を確保しつつも、ロードバイクらしい深い前傾姿勢が取れるというコンセプトで、ある意味今までにないユニークな設計だと思いますね。

ということで、2016年モデルではレースでの使用は完全に無視してファンライド向けに徹した性格に生まれ変わったと言えるでしょう。このクラスのロードバイクがレースに使われることはあまりないでしょうから、購買層を考えるとそれは正しい選択と言えるかもしれません。

ただ個人的な意見としては、ホイールベースを長くしすぎると間延びした印象になり、あまり美しくないんですね。やっぱりロードバイクは前後が詰まってないと引き締まって見えません。もちろん見た目より乗って楽な方がいいに決まってますが、ここまでやるならもっと割り切ってクロスバイクにしてもいいような気がします。

パーツ

パーツ類で最も大きな変化は、コンポが新型のTiagra(4700系)に一新されたということです。10速仕様自体は変わりませんが、上位モデルと同じ4本アームクランクになり、シフトワイヤーも内蔵式に変わりました。僕は4本アームはあまり好きじゃないからどうでもいいですけど、シフトワイヤー内蔵だけは正直羨ましいですね。あの邪魔なシフトワイヤーさえなければフロントバッグ装着が容易になるからです。もっともフロントバッグを付けるとカッコ悪くなるのでおすすめはしませんが・・

ただ最も残念な点は、スプロケットが12-28Tになったことです。2015年モデルでは最初から12-30Tといういわゆる乙女ギア(笑)が付いてたんですが、乗ってみて30Tの威力は絶大だと思いました。僕の貧脚では28Tは厳しすぎます。しかし簡単に変更はできないのです。新型Tiagraでは最大34Tまで用意されていますが、28Tより大きくするためにはリアディレイラーをロングケージに交換する必要があります。

また4700系のTiagraは従来とワイヤーの引き量が異なるらしく、旧製品と互換性がまったくないんですね。このため、たとえばシフターだけ105にしようと思ってもそれはできないので要注意です。

あと変わったところと言えば、ハンドルクランプの径が26.0mmからオーバーサイズの31.8mmに変更されました。2015年モデルでは26.0mmのハンドル径で市販のアクセサリーが取り付けやすいことをアピールしていたのですが、最近は逆に31.8mmが主流になって26.0mmは絶滅しつつあります。市販のアタッチメントはたいがい25.4mmか31.8mmの二択しかなく、26.0mmというのは中途半端でなかなか見つからないんですよね。だからこれは正解だと思います。

ホイール

ホイールはVUELTA CORSA 700C、タイヤはMAXXIS 700×25Cが装着されており、2015年モデルとまったく変化はありません。このホイールはほとんど情報がないんですが、単品販売されている完組ホイールの廉価版だと思います。スポークは扁平でないところが異なります。前20H/後24Hのセミディープリムで見た目は割とかっこいいです。ただ重量は前後で2000gほどあると思うので重めです。

噂によるとハブはNovatecのOEMらしいですが、シールドベアリングが使われているので回転はものすごく滑らかです。勢いよく回すとなかなか止まりません。ラチェット音は割と大きい方かな?と思いますね。個人的にはシマノ並みに静かな方が好きですが・・

ただネット情報ではこのホイールはあまり評判がよろしくないらしく、フリーが故障したという話をたまに目にします。しかし自分のところでは今のところそういうトラブルは一切経験しておらず、快調に使えています。個体差もあるのでしょうが、もし本当にトラブルが多いものなら相当クレームが殺到しているはずですから、別のホイールにチェンジするはずでしょう。初代Farnaからずっとこのホイールが使われているということは、それだけ実績があると思っていいんじゃないでしょうか?

まあ完成車のホイールなんて買ったらすぐ交換しちゃう人も多いので、せいぜい2年くらい使えれば十分と割り切ればいいのではないでしょうか? レースのようなハードな使い方をしなければそんなに壊れることもないと思いますよ。

カラー

2015年モデルではブラック/ガンメタル/ホワイトの3色展開でちょっと地味な印象でしたが、2016年モデルでは基本的に白黒の2トーンとなり、ホワイト・ブラックとそれを反転したブラック・ホワイトの2色展開となっています。また差色として、それぞれイエローまたはブルーが加わります。2015年モデルが地味すぎたので、このカラーはちょっと羨ましいかもしれませんね。自分ならブルーが好きなので、やっぱりブラック・ホワイトを選ぶかなぁ? あと差色に合わせてサドルにワンポイントカラーが付いたところも一体感があっていいですね。

価格

円安の影響なんでしょうけど、2015年モデルの税抜110,000円から税抜128,000円と大幅にアップしています。もちろん他メーカーも同様に値上げしてますから安いことには違いないのですが、KhodaaBloomはもともと安かっただけに値上げ幅が大きいような気がします。以前ほどのお買い得感がなくなってしまったのは残念ですね・・

まとめ

車なんかもそうですが、自転車のような枯れた商品は必ずしも新しい方が良いとは限りません。特にデザインは好みの問題ですから前モデルの方が良かったということもあり得ます。実際、僕の好みではフレームは前モデルの方が良かったかなと思います。価格も大幅に値上がりしてしまいましたし、やっぱり去年買っておいて正解だったのではと思います。2016年モデルで羨ましいのは、シフトワイヤー内蔵式とカラーバリエーションだけですね。

今回のフルモデルチェンジでファンライド向けという新コンセプトを明確に打ち出してきたので、僕のようにレースには一切出ないという人には有力な選択肢になり得ると思います。KhodaaBloomは「買った状態で長く使える」ことをコンセプトとしていますので、混ぜ物なしのフルシマノコンポ、コストダウンの対象になりやすいブレーキも初めから105が付いてくるなど、妥協のないパーツ選びが魅力です。ホイールもそこそこ良いものが付いているので、買った状態でしばらくは満足できます。僕も今のところサドル以外は一切いじっていません。

値上がりしてしまったとはいえ、同価格帯の他ブランドに比べるとコスパは高く割安感があるので、15万円以下のロードバイク購入を考えている方には十分検討する価値があると思いますよ。

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