ソフト開発 轍 Wadachi

轍をアップデートしました(Ver.3.95)

投稿日:2016 年 8 月 30 日 更新日:

5月にアップデートして4ヶ月間ほったらかしになってましたが、2週立て続けに更新しちゃいました。最新のバージョンはVer.3.95となります。開発が止まっているのは年々利用者が少なくなるとともに新しいネタもなくなってきてモチベーションが激下がりしているからです。最近はGoogleマップ自体が高機能化してこの手のソフトは存在意義がなくなってきてますし、ヤマレコやルートラボなどのユーザー投稿型サイトが広く認知されるようになってますます影が薄くなっています。

というわけでいつ消えてもおかしくないソフトに開発コストを投入するのはモチベーションが非常に低いわけですが、ここへ来て新しい方向性というものがちょっと見えてきたんですよね。それは国土地理院やOpenStreetMapなどが無償で提供しているサービスとの連携です。Googleマップも無償じゃないかと思われるかもしれませんが、あれは企業が利益追求のためにあえて無料で提供しているだけであり、決して非営利で運営されているわけではありません。ですから利用にはいろいろと制約が付いてきます。今後の方向性としては、そういう制約が一切ない非営利でオープンなサービスとの連携に活路を見出すしかないだろうと思われるのです。

スポンサーリンク

それで最初に思いついたのは国土地理院が提供している標高データの利用です。国土地理院では最近、標高APIというサービスを開始し、緯度経度を指定してURLを呼び出すだけでその地点の標高を返すという非常に便利なAPIが利用できるようになりました。ただこのAPIでは1地点の標高しか取れないため、トラックのように地点が連続しているものはそのすべての地点についてAPIを呼び出さなくてはなりません。さすがにこれは想像するだけで無理だろうと思いましたが、試しにやってみると、やはり数1000ポイントもあるトラックでいちいちAPIを呼び出していたら恐ろしく時間がかかってしまいました。それ以前に、サーバーに負荷をかけるとして国土地理院からアクセス拒否を食らうのは確実でしょう(爆)。というわけでこの方法はあきらめ、もう一つのAPIである「標高タイル」というものを利用してある程度まとめて標高データを取得し、ソフト内で照合させるという方法で実用的な速度を実現できました。

こんな機能が何の役に立つのか?といいますと、GPSで取得したログの修正です。一般的にGPSは水平精度に比べて垂直精度が劣るため、山間部など電波状況の悪い場所では高度が暴れることはよくあります。気圧高度計を持たないハンディGPSやスマホでは特にそうなりますね。これを修正してきれいなログにするために活用するのです。今までそういう目的にはカシミール3Dに搭載されている標高書き換え機能を利用していたと思いますが、これはそもそも標高データをインストールしていないとできないので、最低限「カシミール3D解説本」などを購入する必要があります。しかも古い50m標高メッシュのデータなので精度があまり良くありません。一方、国土地理院の標高タイルは10mメッシュを基準にした高精度データを持っていますので、より精密に標高の補正を行うことができます。

wadachi_track_menu
トラック関係のメニューは「トラック」タブで右クリックして表示されるポップアップメニューに集約されています。任意のトラックを選択(複数も可)してから「標高書き換え」を実行すると国土地理院サーバーから標高データを取得して書き換えます。もちろんインターネットに接続している必要があります。

これでカシミールを使わなくても標高補正が可能になったわけですが、注意しなければならないのはトンネルを通過している場合です。標高データはトンネルはお構いなしにその上の地形を拾ってしまいますので、実際より激しいアップダウンが記録されてしまいます。トンネルに入ると電波が途切れるので自動的にログも分割されると思いますが、厳密にやるにはカシミール上で修正が必要でしょうね。結局カシミールに頼らざるを得ないわけですが・・(爆) まあ自転車よりは登山用と思った方がいいですね。

あと細かいところでは「トラックの複製」ができるようになりました。これもポップアップメニューにありますが、よく使う機能なのでCtrl+Wでも実行できます。自分で使ってて思ったんですが、トラックの修正などをやると元に戻せなくなるので、バックアップを取っておきたいことはよくありますよね。そのために複製ができるようにした方が便利だと思い実装しました。

またこれまではトラックの連結を行うと元のトラックがすべて消えてしまう仕様でしたが、これも元のトラックを残すように仕様変更しました。後から消すという手間は増えますが、やはりやり直しが効くようにオリジナルのトラックは残しておいた方が良いという判断からです。

それから今までのバージョンで重大なバグが見つかりました(爆)。必要に迫られてルートラボから取り込んだ時間情報のないログを編集していて初めて気づいたんですが、なぜか距離がすべて0になってしまうんですよね・・(汗)。過去に一度指摘もあったような気もしますが、自分が使ってないと気づかないもので放置プレイになってました。これは最初原因がわからず特定にえらい苦労しましたが、結局はログの解析が原因であることがわかりました。要するに時間情報がないと速度がゼロになっちゃうため、最初から最後まで停止状態と判断されてしまってたんですね。今回のバージョンでようやくこのバグが修正されました。

というわけで、未だに轍を使っている奇特な方?はアップデートをおすすめします。あとできれば自分のサーバーに上げるのではなく、轍ONLINEに投稿していただきたいというのが作者からのお願いです。今後の方向性としてはオフラインツールではなくWEB連動型のシステムにしていきたいという構想が基底にあるからです。

長いことやる気もなくほったらかし状態でしたが、ここへ来て新しいネタをたくさん思いついてしまったので、また頻繁に更新するかもしれません。まあ実用性がどのくらいあるかは不明で、ほとんど趣味のレベルですが・・(汗)

関連記事

スポンサーリンク

-ソフト開発, 轍 Wadachi

Copyright© 片雲の風に誘われて , 2017 AllRights Reserved Powered by micata2.