次期ミニベロ選び(2)

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ミニベロ自転車

前回は「畳まない折りたたみ自転車は何の意味もない」ということを力説し、tern LINK N8をキャンセルするところまで書きました。そもそもLINK N8はLGS-POPとスペック的に全く同等なので、買い換えたところで何の変わり映えもしないことは明らかです。LGS-POPで不満だったところはそのまま引き継がれることになるでしょう。

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ただLGS-POPはお買い物自転車としては最高に使いやすかったんですよ。イオンバイクで売っていた着脱式の折りたたみカゴを装着してたんですが、これがめちゃくちゃ便利でして、ハンドルに引っかけるだけでOK、要らないときは跡形もなくすぐ外せるという優れものでした。お買い物に冬眠はありませんので(笑)、ほとんど毎日乗ってましたね。実は一番良く乗っている自転車はLGS-POPだったのです。ですからこの使い勝手の良さは失いたくないんですね・・

しかしLGS-POPはもともとお買い物専用にするつもりで買ったんじゃなかったんですよね。車に積んでおいて旅先でちょっと乗りたいとか、輪行してミニツーリングしたいとか、ロードバイクを持って行くほどではないけど軽いツーリングに使えないかなと思って買ったわけです。ご存知のように、一応そういう使い方もしましたよ。これでしまなみも行きましたしね、最長60km走ったことがあります。でも全然走らないので30kmを超えるともう苦痛でしかないんですよ。楽しくも何ともありません。こんな苦行ツーリングは二度としないと強く思ったのでした。

LGS-POPがしんどい理由は、重さ・タイヤの小ささ・ポジションの3つであることは間違いありません。このうちタイヤの小ささだけは小径車である限りどうしようもありませんが、重さとポジションは折りたたみ自転車であるが故の足かせなんですね。ですから折りたたみを捨てればこの二つは解決できるわけです。そこでもう一度使用目的について整理しておきましょう。使用目的に照らして畳む必要が全くなければ折りたたみ自転車は要らないということになります。

使用目的は?

1. 街乗り

何だかんだ言ってもメインの目的はお買い物です(笑)。したがって、ほぼ毎日乗ります。まあ普段の行動半径は1km以内なので、それだけなら別に何でもいいんですよ。ただLGS-POPで動ける範囲はせいぜい半径3km以内なんですよね。つまり行動半径はママチャリと同じなんです。5km以上になるともう行きたくないですね。ですからせめて片道10km、うちからで言えば奈良市内くらいまで我慢せずに走れる機動力が欲しいところです。

2. ミニツーリング

これは主に旅先での使い方になります。峠越えを含むようなロングツーリングではなくて、平地中心の40~50kmくらいの距離を楽に走りたいという要望です。淡路島や佐渡島のようなでかい島ではなく、周囲が30kmくらいの瀬戸内海の小さな島を一周したり、郊外に駐車して市街地をポタリングするような使い方を想定しています。こういう使い方にはロードバイクは大げさすぎるので、やはりもっと気軽に乗れる小径車が欲しいのですね・・

3. 輪行

MR-4を手放したので簡単に輪行できる自転車がなくなりました。もちろんロードバイクをバラして輪行してもいいのですが、やっぱりでかいので担いで歩くのは大変なんですよね。それに後輪を外すとエンドの保護が面倒になります。というわけでなるべくコンパクトで軽いミニベロに白羽の矢が立ったわけです。前回も書きましたように、折りたたみ自転車は重量的にNGです。安い折りたたみ自転車での輪行は「できなくはないが現実的でない」という表現がピッタリ来ますね・・

次に使用目的に照らして次期ミニベロに求められる条件について考えてみます。

次期ミニベロに求められる条件

1. 軽いこと

折りたたみ自転車を除外した理由はその重さにあります。自転車の重さは価格に反比例しますが、折りたたみ自転車はコストと重さが全く釣り合ってません。一方で折りたたみを捨てれば10万円以下でも10kg台が普通です。中には9kg台、8kg台というのもあります。ロードバイクに比べて特別軽いわけではありませんが、かけたコストに対して軽さが見合っています。重い自転車は輪行でしんどいだけでなく、当然走りませんから良いことは一つもありません。

2. 高すぎないこと

街乗りで一番心配なのは盗難ですよね。特にミニベロは高値で売れるので狙われやすいんですよ。たとえばBD-1(今はbirdyと言うんですね)なんかをスーパーの駐輪場に停めておけば目立つので一発で狙われますよ。いくらなら高いのかは人によって違うでしょうけど、個人的には8万円を超えたら高級自転車だと思ってます(笑)。もちろんお金もないですけど(^_^;、盗難が怖くて街乗りに使えないような高級自転車は買っても意味がありません。

3. センタースタンドが付くこと

街乗りではこれは必須条件です。スタンドのない自転車がどれほど不便かはよくおわかりでしょう。ただリアハブ軸に付けるタイプのスタンドはNGです。あれは不安定なのでハンドルが傾くとすぐ倒れてしまいます。BBの下にセンタースタンドが付けられることが絶対条件となります。

4. 前カゴが付くこと

これはお買い物には必須ですね(笑)。できればLGS-POPで使っていた着脱式カゴをそのまま使いたいのです。ただこれには少し条件がありまして、ステムの突き出しがない折りたたみ自転車特有のいわゆるT字ハンドルでないとうまく付かないのです。まあ最悪付かなくてもいいのですが、アタッチメントを使うタイプはツーリング時に邪魔となるため、できるだけ使いたくありません。外したときには何の痕跡も残らないのが理想です。

5. タイヤ径は少しでも大きい方が良い

小径車に詳しくない方は初耳かもしれませんが、一口に20インチと言っても実は2種類あるんです。一般的な406という規格と、それより一回り大きい451という規格が存在します。街乗り向きの折りたたみ自転車は406が採用されることが多いですが、スピード走行を意識した畳めないミニベロは451が採用されることが比較的多いです。もちろん同じギア比でもタイヤ径が大きいほど速く走れるわけです。

6. タイヤ幅は細すぎない方が良い

5.と矛盾するようですが、街乗りでは段差や側溝にタイヤを取られるのが怖いので、タイヤ幅はある程度太い方が有利です。ロードバイクのような細いタイヤではかなり気を使って走らなければなりません。路面抵抗との兼ね合いから1.5インチくらいの太さが理想的です。ところがタイヤ径の大きさと幅の太さは両立できないんですね。というのも406のタイヤは太く、451のタイヤは細いことが一般的だからです。したがって、これはどちらかを諦めるしかないのですね・・

7. ギア比はある程度低い方が良い

ミニベロの場合、どうしても最高速度が注目されがちで、やたらと高いギア比を求める人が多いんですが、もともと飛ばす自転車じゃないんですから、そんなに高いギア比は無意味ですよ。それよりも登坂性能を重視して、ある程度軽くできる方が有利です。たとえばLGS-POPの一番軽い組み合わせは48Tx32Tでした。これはクランク1回転で進む距離に換算すると220cmとなります。それで走ってみてほとんどの坂は登れますし、逆にそれより軽いギアは不要と感じました。ミニベロはもともと進まないので、それ以上ギア比を低くしてもクルクル回して余計しんどくなるだけです。まあフロントシングルであればリアは32Tまであることが必要ですね。

8. バラさずに車に積めること

軽1BOXに乗ってますが、さすがにロードバイクはそのまま積むことができず、前輪を外す必要があります。しかし20インチミニベロであれば完成車の状態で全長が1.5m前後なので、何もバラさずに積むことが可能です。背の高さによっては厳しいかもしれませんが、ハイルーフの1BOX車であればどんなミニベロでも大丈夫でしょう。1BOX車に乗っている限り、折りたたみ自転車って全く要らないですね・・

というわけで次期ミニベロに求められる条件について書いてみました。まあ1.と8.については畳めないミニベロであればほとんど満足ですから問題ありません。ここで大事なことは、ロードバイクと同じ走行性能を求めてはいけないということです。走りを追求していくとどんどんエスカレートしていって、結局ロードバイクと同じ快適さを求めるようになるんですね。でもしょせん小径車なんですから、どう頑張ってもロードバイクと同じにはなりません。そんなに速く走りたければ初めからロードバイクで行けばいいだけの話でしょう。うちには自転車は2台までしか持ってはいけないという厳しい掟がありますので、性格の被る自転車が2台あっても意味ないんですよ。そこは間違えないようにしないといけません。この先はまた続く・・(笑)

片雲の風に誘われて