IDIOMのペダルを交換

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カスタマイズ自転車

一時、IDIOMにロードバイクから移植したシマノPD-A530(片面SPDタイプ)を付けてましたが、クランクを交換した時に純正のフラットペダルに戻していました。

片面SPDをやめた理由

街乗りで使いにくい

片面SPDの特性として、重量バランスの関係からSPD面が上を向いてしまいます。すると普通の靴で乗る時は常にペダルを裏返さないといけないんですね。これが非常に煩わしい。そもそも街乗り自転車ですから、SPDを使う機会なんてほとんどないわけですよ。99%フラット面使用と思って間違いありません。それなら初めからSPDなんてない方が良いですよね・・

重くなる

PD-A530は実測値でペア383gありました。純正のペダルは公称236g(ただしリフレクターがあるので実測295g)ですから、何と100g近く重いわけですよ。軽量化を推進しているのに、この重さは許しがたいですね・・

ビンディングはあまり意味がない

SPDを使っていて思うんですけど、実際には踏む時しか力が入ってなくて、引き足ってほとんど使えてないんですよね。別に速くなるわけでもないし、あってもなくても同じ気がします。どうせめったに使わないんですから、初めからない方がいいです。

というわけで、片面SPDというのは便利なようで意外と不便なものなんです。何事も中途半端はいけません。

フラットペダルに求める条件

結局フラットペダルしか使わないことから、いったん純正ペダルに戻したわけですが、これも使い心地は良くありません。しょせん安物ですから、とりあえず乗れれば良い程度のオマケです。踏み心地は良くないし、回転もゴリゴリして最悪です。まあ軽いだけが取り柄みたいなものですね。やっぱりペダルって入力装置ですから、ある程度良いものを使わないといけないと思うんですよ。そこで新しくフラットペダルを導入するにあたり、求められる条件についてまとめてみました。

踏み面が縦長であること

ペダルというのは縦に長い方が安定して力を入れやすいように思います。ビンディングペダルはほとんどそうなってますよね。しかし、どういうわけかフラットペダルは横長が多くて縦長はあまり見当たりません。Amazonで探しているとフラットペダルは迷うほどたくさんあるんですが、縦長となると選択肢がかなり絞られてきます。

横幅が広すぎないこと

これは輪行を想定してのことです。純正のペダルはクランク面からの飛び出しが最大で100mm程度です。あまり横幅が広いものは輪行時に邪魔になることが予想されるので却下です。最大でも100mmを限度としました。ただ、スペックにはサイズが書いてないことも多く、なかなか判断が難しいです。

輪行前提なら着脱式ペダルという選択もあるわけですが、折りたたみ自転車と違って横幅はそんなに取らないので、ペダルを外す必然性は低いんですよね。着脱式にするとどうしても重くなるし、選択肢も限られてしまいます。

軽いこと

これは絶対条件ですね。少なくとも純正ペダルと同程度でないといけません。したがって、200g台は譲れない条件です。しかし、ペダルって意外と重いパーツで、200g台を満たすのはほとんどありません。軽くても300g台、ちょっとゴツいと平気で500g台になっちゃいますね。かといって、軽量化重視であまり小さすぎるものは踏みにくいのでやっぱりダメです。これでほぼ2~3に絞られました。

価格が高すぎないこと

フラットペダルなんて安いものと思ってましたが、意外と高価なんですよね。ちょっと良いのは安くても3千円台から、1万円超えも平気でありますね。むしろビンディングの方が安いくらいです。もちろんお金さえ出せば軽くて良いものがあるんでしょうけど、貧乏なのでそこは無理できません(笑)。高くても4千円台というのを上限にしました。

結局、買ったペダルは?


候補を2~3に絞った後、結局買ったのはwellgo M194 チタンシルバーでした。wellgoというのはほとんどの完成車に付いている有名ペダルメーカーです。IDIOM純正もそうですね。カラーバリエーションはたくさんあるので、好きな色を選べます。ブラックかシルバーかで迷ったのですが、クランクの色と合うのと、傷が付いても目立ちにくいという理由でシルバーを選びました。価格はAmazonで4,099円なので予算内に収まりました。

材質はアルミでCNC加工、シールドベアリング使用、公称重量は243gと軽いです。幅はちょうど100mmなので条件を満たしていました。

使用感は?


まず、このペダルは普通のペダルレンチが使えないタイプなので、クランクの裏側から8mmアーレンキーで固定します。重量の実測値は246gで、ほぼ公称通りでした。純正と比べても49gの軽量化になりましたね(笑)。クランク面からの飛び出しはちょうど100mmで純正と同等です。

回転はそんなにクルクル回る方ではありませんが、シールドベアリングが入っているのでゴリゴリ感はなく、非常にスムーズに回ります。ペダルの回転というのは意外とフィーリングに影響するもので、回転が滑らかだととても気持ちいいです。

やっぱり踏み面が縦長だと安定感があっていいですね。効率良く力を入れられる気がします。ピンが付いているので靴底に引っかかって滑ることはありません。ある程度回すペダリングが可能です。また踏み面がクランクから離れているので、靴がクランクに当たることもなく快適です。

体と直接触れる部分のフィーリングってとても重要ですね。これで快適性が増しました。厳しい条件を満たす数少ないペダルでした。少々値は張りますが、重量と価格のバランスが良く、とても使いやすいペダルだと思いますよ。軽いフラットペダルを探している方にはおすすめです。

片雲の風に誘われて