カメラ ムービーカメラ

車載に向くカメラ・向かないカメラ

投稿日:2010 年 2 月 27 日 更新日:

せっかくXactiを買ったのに使い物にならず早くもお蔵入りになっております(涙)。今は元のデジカメFinePix F200EXRで撮影しておりますが、スミアはさておき気になるのはスピード感の違いと音のうるささです。

F200EXRは広角端が35mm判換算で28mm相当なので、常に28mmで撮影してますが、そうすると実際よりスピード感が強調され、速く走っているように見えます。それはそれで楽しいのですが、あまりにも現実離れしていると実際の感覚と食い違ってくるんですよね。体感的には現実の5~6割増しに感じられると思います。30km/hで走っていても映像では50km/hくらいに感じられますね。激坂でほとんど止まりそうなのに、映像では結構なスピードで上っているように見え、しんどさがあまり伝わらないんですよね・・

その理屈はカメラに詳しい人ならすぐわかると思いますが、要するに広角レンズでは遠近感が強調されるためなんですね。もっとわかりやすく言えば、遠くの景色はゆっくり動いているように見え、近くの景色は速く動いているように見えますよね。広角であるほど手前の景色まで映り込むため、速く走っているように見えるわけです。おそらく現実に最も近いのは標準レンズの画角で撮影した場合だろうと考えられます。これは35mm判換算でおおよそ43mm前後の焦点距離になります。ということはXactiの広角端40mmで撮ればほぼ体感通りのスピード感が得られるだろうと思われます。もちろんデジカメにもズームレンズが付いてますから撮影前に調整すればよさそうなものですが、実際にはそんな面倒なことはやってられません。何と言っても走行中にはモニターが見えませんから・・

またデジカメの音はサンプリング周波数が低いので、風切り音や路面のボコボコ音のような低音域ばかり拾ってしまい、肝心の周囲の音はかき消されてほとんど聞こえなくなります。案外気付かれないのですが、車やバイクと違って自ら音を出さない自転車は常に周囲の音を浴びながら走っているのです。特にこれからの季節、ウグイスの声を聴きながら走るのが楽しみですね。夏のヒグラシもいいですね。動画の臨場感の半分は「音」にあると思っております。実際、音を消して鑑賞してみると臨場感は半分くらいに薄れます。だから音楽でごまかしたりせず、ありのままの音をきれいに録りたいと思ってるわけですが、デジカメの音質では話になりません。やっぱり音質の良いXactiで録りたいなという欲求が出てきます。

しかしXactiは振動がひどく、車載では使い物にならないことはすでに実証済みです。その原因をもう少し掘り下げて考えてみましょう。まず画面が揺れる要因には大きく分けて2つあると思われます。一つは言うまでもなく路面からの直接の突き上げによるものです。これはカメラの取り付け位置を工夫したり、ショックアブソーバーを入れるなどの対策である程度は軽減できますが、根本的に避けようのないものです。自転車とくにロードバイクは路面の振動をまともに拾うため、ある程度揺れるのは仕方のないもので、それも臨場感だと思えば納得できる範囲です。

厄介なのはもう一つの要因です。これはカメラと雲台の接触部分にある「遊び」によるものです。いくらネジをしっかり締めたと思っても、実際にはわずかな遊びがあって前後左右にグラグラと動きます。これはネジを支点として円弧を描くような回転運動を行いますから、車体の揺れにこの回転運動が加わると画面の揺れはさらに大きなものになります。容易に想像が付くように、この揺れは回転半径が大きいほど、すなわちレンズの位置が高いほど大きくなるわけです。Xactiのような縦型のカメラは横型のデジカメに比べてこの点で初めから不利です。それだけでなく、レンズが回転軸に対して前にせり出しているほど揺れは大きくなります。デジカメでも高倍率ズームでレンズが前に飛び出すものは不利と言えますし、Xactiもレンズが前にせり出した前傾形状になっているため余計に揺れが拡大されます。さらに悪いことに、Xactiはメカの部分が上の方に集まっていて明らかに「頭でっかち」になっており、重心が高くなっていることも揺れに拍車を掛けています。

この「遊び」そのものは接触部分の底面積が広いほど少なくなりますが、悪いことに最近のスリム化の流れでカメラの底面積は小さくなる一方です。今どきの超薄型デジカメは明らかに不利と言えますし、僕が持っているXacti DMX-CG11は底の厚みが1cmもないため、デジカメにはほとんど見られない横方向の揺れもかなり見られます。縦揺れはまだ我慢できても、横揺れは非常に気持ちの悪いものです。そういう意味では旧式の分厚いデジカメの方が有利と言えますし、奥行きのあるムービーカメラが一番向いているのかもしれません。

そして自転車でもう一つ無視できないのが風による影響です。路面からの振動だけでなく、常に風圧を受けているわけですから風の強弱によっても揺れが起こると考えられます。Xactiは正面からの投影面積が小さいため一見有利なようですが、その代わり横風を受けますし、液晶モニターを開いたことにより正面からの風をまともに受けてしまいます。この力はカメラを横へねじるように働きます。したがって液晶モニターは地面と平行になるようにセットするのが良いと思われます。しかしこの液晶モニターが厄介なもので、バランスを悪くする要因になっています。これのせいで重心が非常に高くなり、しかも左に偏るため、わずかな横揺れでも拡大されてしまうのです。液晶モニターを閉じて撮影することはできないのが困りものです。裏返して閉じることはできますが、三脚に付けると雲台と干渉して閉じられなくなります。したがって開きっぱなしで撮るしかないのです。

こうやって見るとXactiは車載には不利な条件ばかり揃っている最悪のカメラと言えます。昔から自転車乗りの間で評判が悪いのは納得できました。しかし世の中にはいろいろ工夫してXactiを車載に使って驚くほどきれいな動画を撮っている方もおられます。たとえばこちらの動画が参考になりますが、横揺れを防止するためにはカメラ全体を囲うような大がかりな仕掛けが必要になりそうです。さすがにここまではできないので、ちょっと別の方法で解決できないか検討しています。要するに重心が高いんなら、下げてしまえばいいんではないか? つまり液晶モニターと反対側の下の方に「おもり」を付けて、重心を下げバランスを取るのです。ただでさえ重い自転車(と体重)をこれ以上重くするのか?とまったくナンセンスな話ではあります。(爆)

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