登山

長者原から坊がつるへ

投稿日:1997 年 5 月 1 日 更新日:

■コースタイム
長者原=1:00=雨ヶ池=0:45=坊がつる=0:40=雨ヶ池=0:55=長者原【total 3:20】

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 本当は4月28日に行く予定だったのだが、あいにくの雨で中止となり、5月1日の晴れ予報を信じてこの日に延期した。そして今日は予報通り朝から快晴となった。ただ前日の宿泊地が高千穂で、今日は湯布院までの長距離移動となるため長者原到着が遅くなり、あまり時間的余裕がない。高千穂を午前8時半に出発したが、どうしても尾平からの祖母山を見たくて、時間のかかるのを覚悟で尾平越の険しい道を通ったため、長者原到着は11 時半頃になってしまった。ゴールデンウィーク中とはいえ平日なので駐車場はまだ空いている。バス停前のレストハウスで先に昼食を済ませ、正午ちょうどに出発する。

 駐車場から「自然研究路」の標示にしたがって入るとすぐ木道となる。周りは雄大な草原が広がっている。この自然研究路は一般観光客向けの遊歩道で、50分ほどで一周できるらしい。正面には噴煙を上げる硫黄山が見える。5分ほどで木道と分かれ、「坊がつる」の標示にしたがって左の登山道に入る。上り自体は大したことはないが、石がゴロゴロしていてかなり歩きにくい。またところどころ木の階段があるが、土が流出して丸太だけが残っている部分があるのでかえって歩きにくい。しかし原生林の新緑がとても美しく、気分は良い。雨ヶ池までの距離を示す道標がいくつかあるが、なかなか距離が減らない。相当な距離を歩いた気がする。小1時間ほど歩くとにわかに勾配がきつくなり、ジグザグに登って一気に展望の開ける場所に出る。ここにはベンチが置かれており、ちょっと小休止。ここが雨ヶ池かと思ったが、もう少し行くと雨ヶ池まで0.3kmの標示がある。樹林帯が切れて展望がよくなった道をもう少し登れば雨ヶ池に着いた。ここには短いながら木道がつけられている。その名の通り雨が降れば池になるそうだが、昨日の雨で少しぬかるんでいる程度である。

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雨ヶ池付近

 雨ヶ池付近はなだらかな草原になっていて気持ちがよい。水が流れてできた溝が何筋もあり、どこを通っても一応行けるのだが、ぬかるんでいて非常に歩きにくい。正規のルートは草地の中を通っているようだが見失いやすく、つい溝の方へ入ってしまう。溝へ入ってしまうとまた草地の方へ上り直すことを繰り返して何とか峠のような場所に着く。ここまで来るとついに大船山が姿を現す。歩きにくいぬかるみもようやく終わって、これから道は草原の中を下り始める。少し行くと道の行く先に小川があったので、これは道ではないと思って左の踏跡の方へ入ったのだが、だんだん道が細くなり、ついにわからなくなってしまった。どうもこれは正規のルートではないようなので、もう一度小川のところまで引き返す。一見川が流れていて道ではないように見えるが、飛び石伝いに少し行ってみると向こうに道が続いているのが見えた。道はしっかりしているのでどうもこれが正規のルートらしい。やがてミヤマキリシマの大きな案内板があり、ちょうど向こうから大学の山岳部風のパーティーが降りてきたので、これで間違いないことがわかった。

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アセビと平治岳

 しばらく行くと再び樹林帯に入って石のゴロゴロしたかなり急な下りとなる。帰りはここを登らなければならないかと思うと憂鬱である。すれ違う人は多く、さすがにこの時間になると下山する人がほとんどである。急な下りが一段落すると今度はアセビのトンネルのようなところを通る。周りを見回すとアセビの木が実に多く、山肌の草原の中に丸いこんもりとしたアセビの群落が無数に点在しているのが見事である。アセビのトンネルを抜けると眼前に坊がつるの湿原が広がり、そこへ向かってゆるやかに下っていく。この何とも言えない開放感に足取りも軽い。やがて左から来る大船林道に合流して、坊がつるの大きな案内板の前に着いた。道に迷ったため、雨ヶ池から45分かかってしまった。

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坊がつるのキャンプサイト

 時間があれば法華院温泉に入ってみたかったのだが、もう2時なので往復している時間もなく、あきらめて写真撮影のためキャンプ場の方へ向かう。途中には川が流れていて橋がかかっている。キャンプ場は緑の草地になっていて、トイレや炊事場も完備している。こんな山の中にしてはずいぶん立派な設備だ。すでにテントもいくつか張られている。こんなところでキャンプしたら気持ちいいだろうなと思う。炊事場で水筒に水を補給する。冷たくてとてもうまい。休憩していたら、すぐ後ろから来ていた一人の若者が老夫婦に大船山への道を聞いていた。若者が軽装だったので、片道2時間もかかるというのにこんな時間から登って大丈夫なのだろうかとちょっと心配になる。ここからの眺めは期待通り素晴らしく、三俣山、中岳、久住山、大船山、平治岳と周りをぐるりと取り囲むように九重の山々が顔を揃えている。ここは歩いてしか来られない別天地だけにうるさい観光客の姿もなく、爽やかな風が流れるこの山上の楽園の雰囲気を存分に楽しむことができた。

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坊がつるより久住山を望む

 時間がなかったので坊がつる滞在は40分ほどにとどまり、2時40分に下山を始める。少し登ったところから坊がつるの全景を収めようとカメラを向ける。さすがにこの時間になるとすれ違う人はもういない。雨ヶ池まではなぜか下りよりペースが速く、40分で到着した。そこからはまた延々と続く長い下りである。よくこれだけ登ったものだと思える。坂自体は大したことはないのだが、往復10kmと結構な距離を歩いたことになる。4時半頃に長者原に到着した。そこからやまなみハイウェイを走って、湯布院には思ったより早く5時半頃に着いた。明日はもう九州を離れる日だ。

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坊がつるの全景と大船山

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