登山

初冬の高城山・三郎ヶ岳

投稿日:1997 年 12 月 14 日 更新日:

■コースタイム
高城山登山口=0:25=高城山=0:30=三郎ヶ岳=0:25=明開寺=0:15=石割峠=0:25=諸木野=0:25=高城山登山口【total 2:25】

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 この冬はまだ登っていない低山を中心に登りたいと思う。室生でまだ登っていない山といえば、この高城山・三郎ヶ岳と古光山くらい。このくらいの低山は雪が積もることもほとんどなく、天気さえ良ければ冬でも十分楽しめそうである。朝方天気が悪かったので少し遅めの10時に出発し、11時前に登山口に到着。天気もすっかり良くなって青空が広がっている。仏隆寺から上俵の集落を抜けて小さな池を過ぎると「児玉稲荷」と書かれた石碑があり、3台分くらいの駐車スペースがある。そのすぐ前が高城山の登山口であり、道標が立っている。11時ちょうどに出発する。

 入口の階段を登るとずっと植林の中である。途中、分岐もあるが赤いテープに従って行けば間違いない。高城山の登山口はもう一箇所あるので、そちらからの道とも合流しているようだ。あとはどうということもない単調な上りだが、結構な急坂である。冬だというのに上着を着ていると暑くて汗をかく。しばらく山にも登っていないので息が上がって時々休憩する。やがて植林が切れて明るくなってくると西側の展望が開け、高城山までもうすぐである。最後の急坂を登って小さな祠のある高城山山頂に着いた。山頂からの展望は素晴らしく、西側の竜門ヶ岳・熊ヶ岳の眺めが雄大である。北西には鳥見山・貝ヶ平山・額井岳が実に美しく見える。そして南側には高見山をはじめ、国見山・薊岳などの台高の山々がくっきりと見える。これらの山々はすべて冠雪しているのが確認できる。さすがに冬は空気の透明度が良く、遠く大峰までよく見えて山上ヶ岳や稲村ヶ岳、それに大日山の岩峰がはっきりと確認できた。山頂には大きな山名表示板や屋根付きの立派な休憩所もある。


鳥見山・貝ヶ平山を望む


高城山山頂

 25分ほど休憩して、次の三郎ヶ岳を目指す。下りに入ると木の間越しに三郎ヶ岳のピークが望まれた。熊笹の茂る尾根道は結構狭く、しかも急坂である。最近降った雪がわずかに残っており、落ち葉が湿って非常に滑りやすい。不覚にもここで滑って尻餅をついてしまった。この辺で初めて単独の女性とすれ違う。一旦鞍部に出て再び急坂を登るが、小さなピークが2つほどあり、結構アップダウンが多い。しかもそれが大変な急坂である。その坂の途中でまたオバチャン2人組とすれ違う。相変わらずオバチャンは元気である。再びピークのような場所に着くと三郎ヶ岳の山頂も間近に望まれ、あと一息だ。しかしそれがまた大変な急坂で木の枝などをつかみながらでないと登れない。やはり湿っていてよく滑るので慎重に登らなければならない。これを下るのはもっと大変であろう。人の話し声が聞こえてきて、やっとのことで三郎ヶ岳の山頂に着いた。


三峰山・局ヶ岳を望む

 狭い山頂は一組のグループで占領されていた。二等三角点があるが、樹木が茂って高城山ほど展望は良くない。しかし落葉しているので幾分展望は良くなっていて、特に三峰山方面の眺めが素晴らしい。三峰山もすっかり冠雪している。そしてはるか遠く局ヶ岳の鋭鋒がくっきり望まれるのが印象的だ。その左側には学能堂山が実に堂々として見える。間近には住塚山・国見山が雄大である。山頂で昼食を取りながら休憩。途中でグループが先に出発すると後には誰一人登ってくる人もなく、静かな山頂となった。50分ほど休憩して13時5分に三郎ヶ岳を後にする。


三郎ヶ岳山頂

 反対側の下りもまた大変な急坂である。幸いこちら側は乾いているが、落ち葉が非常に深く積もってまた滑りやすい。木の枝などをつかみながら慎重に下り、10分ほどで急坂が終わって一軒の小屋が現れた。どうやらここが明開寺の奥の院らしい。ここで道が二手に分かれて、右側は「諸木野へ」、左側は「明開寺を経て血原バス停へ」と書かれている。地図には諸木野へ至る道は書かれていないが、こちらが近道になるのだろうか。とりあえず右側の道を下ってみたが、植林の中の道はすぐ不明瞭となったのでまた引き返して左側の道を下る。もともと石割峠を越えるのが目的だったのでこちらでよかった。鬱蒼とした杉林の中のよく踏まれた道を下る。なかなか寺らしきものは見えてこないので不安になるが、やがて未舗装の林道に出た。そこを右に折れて林道を下っていくと明開寺が見えてきて石割の集落に着く。ここは舗装された車道になっている。

 車道をまっすぐ進むとまた未舗装となり、幅も狭くなってくる。そして左側に「右いせ道・左原山道」と書かれた古い石標が現れる。ここからいよいよ伊勢本街道に合流する。街道は幅が1m以上あり、昔は人の往来が盛んであったことを偲ばせる。落ち葉の打ち敷かれた道は雰囲気がよく、古人の歩いた跡をたどる感慨もひとしおである。やがて坂がだんだん急になってきて、峠らしい雰囲気になってくる。思ったよりもずいぶん急坂で、昔は難所の一つだったのであろう。そして切り通しのような場所に出ると、そこが石割峠である。標高は695m。深い杉林の中に古びた木札があるだけの何の変哲もない場所だが、昔の旅人もまたここで一息ついたのであろう。峠を越えてまた深い杉林の中を下っていくが、すぐに舗装道路となって興醒めである。舗装道路に出たところに「三郎ヶ岳」と書かれた標識があり、どうやら明開寺奥の院で分岐した道の一方はこちらへ出てくるものと思われる。あとは林道を淡々と歩いてやがて諸木野の集落に着く。

 諸木野はかつての宿場町だったところであり、立派な構えの家が多い。ここから舗装された車道を歩いて駐車した地点まで戻る。最後にまた上らされるのはつらいが、通る車もなくのんびりと歩ける。この道からも大峰の山々がくっきりと望まれた。

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