カメラ レンズ

レンズ病再発

投稿日:2011 年 1 月 20 日 更新日:

昔写真をやってた頃、レンズを買っては売り、買っては売り・・・を繰り返してました。(^^; 「写真はレンズで決まる」と言われるように、フィルム時代はカメラを換えても写りは変わらないので、レンズを換えることが楽しみでした。フツーの人から見れば標準と望遠のズームが2本あれば済みそうなものを、やれ大口径だ、やれ単焦点だ・・・と言って際限なく増殖していくのですね。同じ焦点距離のレンズでも銘柄によって微妙に写りが違うので、それを楽しむためにまた集めたりします。こういう状態を写真用語では「レンズ沼」と言うのですね(爆)。

そもそも写真を趣味とする人で、カメラを買ったときに付いてきた標準ズーム1本で満足できる人っているんですかね? 普通にはまっていくと次は望遠、広角、マクロ・・・と必ず増えていきますよ。写真という趣味は本質的に物欲に走りやすいのですね。それがややもすると写真を撮るよりレンズを買うことが目的になったりします。写真と物欲は切っても切れない関係にあります。物欲を捨てるには写真をやめるしかありません(爆)。

これまでに買い込んだレンズが大量にあり、だいぶ整理はしましたが、今でも必要以上に持っています。今年の目標は断捨離だと宣言しましたので、不要なカメラ機材を減らしたいと思ってました。ところが舌の根も乾かぬうちにまた増やしてしまいました(爆)。またネットで良からぬものを見てしまったのが原因です。(^^;

この前、フォーサーズ用の超広角ズームを買ったばかりですが、今回のターゲットはフルサイズ用の19-35mm超広角ズームです。昔写真をやっていた2002年頃はこのクラスのズームがカメラメーカーやレンズメーカーから多数出ていて、買うかどうか迷ってたのですが、結局そのうち写真をやめてしまい、買いそびれてました。ところがAPS-Cサイズのデジタル一眼レフが主流になるとこの手の超広角ズームは姿を消し、フルサイズ用では20万円クラスの超高級品しか残ってないのですね。

しかし何のサイトだったか忘れましたが、ケンコーというメーカーから19-35mmF3.5-4.5というMF専用の超広角ズームが出ているという情報を入手。しかも値段はたったの12,800円! えっ、マジっすか? 超広角ズームがどれほど高価なものか知っている方には驚きの超低価格でしょう。こんな安いモノを見たら買わずにいられましょうか? しかも残り4本ときた! あかん、もう我慢できん・・・

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ポチッ!!とやっちまいました・・(^^; あ~あ、レンズ削減計画が水の泡に・・(爆)

ケンコーというメーカーはフィルターでは有名ですが、実はレンズや一眼レフカメラも売ってるんですよ。この19-35mmF3.5-4.5ですが、実は以前トキナーから出ていた同スペックのレンズのOEM品と思われます。トキナーブランドでは39,800円で出てましたが、さらに激安になったのですね。ただしケンコーブランドではMF専用になりましたので、もちろんAFは効きません。売ってるのはニコンマウントのみです。しかもCPU内蔵タイプではありませんので、ニコンのデジタル一眼レフに付けると一部の高級機を除いて露出計が作動しません。実質的にフィルムカメラ専用と思った方がいいです。さらにフィルムカメラであってもF80やF60など露出計連動レバーを持たない機種には使えませんので、手持ちのボディーで装着できるのはF3のみとなりました。

こんな超激安レンズですから、ブツが届くまでどんなチープな代物なのか興味津々でした(笑)。どうせプラスチックのペコペコなんだろうな・・と想像してました。しかし箱から出してみると、何やらひんやりと冷たい!(思いっきり結露しましたけど) げっ、き、金属鏡胴ですやん! しかも今どき稀少なMADE IN JAPANですよ! えっ、マジっすか? 本気で値段一桁間違ってるんちゃうか?と思いましたわ。(^^;


付属のフードも思ったよりしっかりしたもので高級感があります。フォーカスリングはMF用らしいネットリとした重みのあるもので好感触です。外観はニコンのMFボディーと相性が良く、F3に付けるとこんな感じなります。うーむ、カッコいい!(笑)

では肝心の写りはどうなんでしょう? 値段が値段ですから、ボケボケのグニャグニャとか、どんなシュールな写りをするんだろうと期待してました(笑)。それで早速試し斬りをしてきました。(^^;


19mm端(クリックで拡大)


35mm端(クリックで拡大)

結論から言いますと、「普通に」よく写るレンズです(笑)。僕はほとんど開放で撮らないので、開放で撮ったらどうなるのかはわかりません。風景を撮るときはF8~11くらいに絞って撮ることが多いですが、少なくともそのくらいの絞りでは周辺光量落ちは気にならないし、四隅の流れも見られません。19mm端での樽型の歪曲は多少目立ちますが、このクラスのズームとしてはまあ普通のレベルでしょう。デジカメ用の安モンズームに比べれば上等。値段を考えれば恐るべきコストパフォーマンスです。逆にトイカメ風のチープな写りを期待してた人には物足りないかもしれません(笑)。

実際使ってみると、引きが取れない場面での威力は絶大です。それだけでなく、思わぬ副産物も発見しました。いい被写体に遭遇しても、たいがい電柱とか車とか邪魔なものがあって風景写真としてはあきらめざるを得ないことが多いのですが、超広角レンズを利用すると邪魔物を「消す」ことができるのです。普通、邪魔なものをカットするには望遠レンズを利用して切り取るというのがネイチャーフォト的な発想ですね。超広角レンズなんか使った余計に邪魔なものが入るだろう?と思われるでしょう。でも発想をちょっと変えて、自分がその邪魔なものの前に入ることによって「消す」ことが可能なのです。至近距離から撮れることのメリットは計り知れないものがあります。これがあるだけで撮影領域は大きく広がることが期待できます。

自分的にはこれにあと50mmを組み合わせれば9割以上はカバーできると思っていますが、結局レンズ交換せずに一本撮ってしまいましたので、これだけでも8割はカバーできそうな感じです。標準レンズにしてしまってもいいくらいです。コストダウン最優先で質感もクソもないレンズが溢れる中で、真面目に作られていた時代の工業製品という感じがします。とにかく使っていて楽しくなるレンズです。結果的にこれはめっちゃええお買い物でした!

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