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LUMIX DMC-TZ10レビュー

投稿日:2011 年 6 月 27 日 更新日:


LUMIX DMC-TZ10

もう時効かと思われますので白状いたします。実は2ヶ月前に購入してました。どっかの電力会社がお得意の後出しでございます(爆)。4月に購入したFinePix F300EXRの酷すぎる画質に業を煮やし、わずか3週間で売却しましたが、実はその直後に買ってたんです。(^^; あまりにもおバカなので公表を自粛しておりましたが、世間の目が離れつつある頃合いを見計らって実は・・・でしたと告白するのは真に理に適った身のこなしであると感心いたしております(爆)。

元はと言えばDMC-TZ10を買う気満々だったのですが、すでに在庫が少なくなり値上がりしてしまってたところ、たまたまF300EXRが目についてフラフラっと逝っちゃったんですね(爆)。その後TZ10が再び値下がりしたので買い換えたんですが、こんなことなら最初からTZ10を買っておけば安上がりだったんですよね(涙)。ちなみに購入時の価格は18,900円でした。一時の底値より2千円ほど値上がりしてますが、もう在庫がほとんどないので仕方がないですね。今しか買えないんですから・・

というわけで、今さら生産終了機種のレビューなんかやっても意味がないと思いますが、一応恒例のレビューをやっときます(笑)。実はまだあんまり使ってないんですけど、その理由は自転車に乗ってないからです(爆)。

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もともとTZ10に興味を持ったのは、動画を撮るためでした。昨年買ったXactiは自転車では全く使い物にならなかったので、普通の形状のカメラが欲しかったんですよね。もちろん今まで使ってたF200EXRでも動画は撮れるんですが、画質も音質もイマイチなので、もうちょっとハイレベルなものを求めていました。したがって動画が最優先で静止画は二の次ということになりますが、TZ10は動画に関して言えば申し分のない性能だと思います。

動画を売りにしていることから当然といえば当然ですが、動画撮影中のズーミングができますし、ピントも追従します。ただズームの動きはかなりゆっくりしたもので、ズーム作動音を小さく抑えるのとピントを追従させるために仕方がないのでしょう。CCDの宿命としてスミアはやはり出ますが、LUMIX共通の特徴としてスミアはよく抑えられているので、強烈な逆光でない限りほとんど問題になりません。最近はコンデジでもCMOSセンサーを採用した機種が増えてきましたが、自転車ではこんにゃくになってしまうので、スミアがあってもCCDの方が絶対に有利です。発色もクリアーで解像感のある画質は十分満足の行くものです。音声はステレオで録れますし、音質も48kHzサンプリングでなかなか良好です。しかも風音低減機能が付いているので、車載時の風切り音がかなり軽減されていると思います。このあたりはさすが家電メーカーの面目躍如といったところです。この機種は720pのハイビジョンのみでフルHDには対応してないことから発売当初から人気がなかったのですが、フルHDなんてファイルがバカでかくなるだけなのでこれで十分です。記録形式はAVCHD LiteとMotion JPEGの2種類が選べますが、AVCHD Liteでは1280×720のみとなります。しかしMotion JPEGのVGAよりAVCHDの1280×720の方がファイルサイズが小さいので、僕はAVCHDを常用しています。ただAVCHDはファイル形式が特殊で、PCで扱うには若干難があります。AVCHDは一つのファイルではなく、複数のファイルが階層的に配置されているため、SDカードからそのままコピーして保存というわけにはいかないんですね。PCで再生するには、付属のソフトを使って拡張子.m2tsというファイル形式に変換して取り込む必要があります。このファイル形式に変換しても付随するファイルが3つできるので、それも一緒に保存しなければなりません。mp4のように単一のファイルだと管理が楽なんですけどね・・。ちなみにm2tsの動画ファイルはWindows XPでもGOM Playerというフリーソフトで再生できますし、PowerDirector8で編集することも可能です。

次に外観とホールディング性ですが、まず第一印象はコンデジとしてはかなりでかい部類に入ると思います。幅はそんなに変わらないですが、厚みがかなりあるんですね。これは高倍率ズーム搭載なので致し方のないところでしょう。外装はアルミ素材でそれなりに高級感もあります。最近は丸っこいデザインのカメラが多いですが、LUMIXは直線的なデザインを多用しているので好感が持てます。ボディ前面の右手がかかる部分には小さいながらグリップがあって比較的持ちやすいですが、重量がかなりありますので、自転車で片手撮りするにはちょっとしんどい感じです。背面は親指の当たる場所にちょっとしたポツポツが付いてますが、滑り止めとしてはほとんど役に立たないもので、バランス感は悪いです。これだけはF300EXRが抜群に優れてました。電源スイッチや動画ボタンも右に寄りすぎているし、片手で操作するのは辛い感じがします。

このカメラの売りはGPS内蔵だと思うんですが、はっきり言って使えません。測位するまでに時間がかかりすぎるんですね。電源オフ状態でも常時GPSを作動させるモードと、電源を入れたときだけGPSが作動するモードを選べるんですが、電源を入れてからではほとんど測位できていないことが多いです。かと言って常時測位モードにすると無駄にバッテリーを消費するのであまりやりたくないですね。測位の頻度は低いし、感度も高くないので、山の中とかはほとんど測位できてません。僕はツーリング中いつもGPSでログを取ってますので、後からPCソフトでマッチングさせる方がよっぽど高精度なんですね。せっかく地名表示もできるんですが、もう一つ機能を生かし切れていないと感じました。

次に撮影機能に移ります。このカメラの最大の特徴は25~300mm相当の12倍ズームを搭載していることだと思います。これだけあれば一眼レフも顔負けの多彩な撮影が可能になるでしょう。しかも開放F値がF3.3~4.9と高倍率ズームとしては比較的明るいことも特筆すべき事項です。F300EXRの15倍ズームはF3.5~5.3でしたから、それだけ見ればあまり変わらないようですが、実は240mm付近でF6.2にもなってしまうというインチキ仕様でした。TZ10はそんなことはありませんので、それに比べれば実質的にかなり明るいのです。レンズ性能もかなりのもので、このクラスの高倍率ズームとしては間違いなくトップレベルでしょう。広角側では画面周辺までほとんど崩れがありませんし、望遠端でやや甘くなるものの十分キレのある高画質を維持しています。F300EXRのズームは周辺画質がかなり酷かったのに比べると満足感は高いです。もう一つの特徴として、通常のプログラムオートに加えて、絞り優先・シャッタースピード優先・マニュアルのフルモードが使えることだと思います。もちろんカメラマニアにはうれしい機能ですが、よく考えるとあまり意味がないんですね。というのも高画素コンデジの宿命で、最小絞りはF6.3までしか使えないんですね。広角側ならF3.3~6.3で2段弱、望遠側ではF4.9~6.3と1段にも満たない制御範囲しかありません。これでは被写界深度のコントロールなどほとんど期待できませんし、シャッタースピードも大きく変えられないんですね。僕がいつも言ってるように、コンデジに絞りなど意味がないと思っています。もともと絞らなくても被写界深度が深いのに加え、絞れば絞るほど画質が低下するので意味がないんですね。それよりはF300EXRのようにNDフィルター方式にした方がシャッタースピードのコントロール範囲が広がるのでよほど実用的なんですね。カタログスペックを飾るために無意味な機能を付けるより、もっと実用的な機能を考えてほしいですね。まあマニュアルで最長60秒まで設定できるので、星とか花火を撮るにはそれなりに使えるかもしれませんけど・・

撮影機能であと一つユニークな点としては、真のマルチアスペクトができるということですね。コンデジでは4:3の縦横比が普通ですが、3:2や16:9の縦横比を選ぶこともできます。それだけなら他のコンデジでも可能ですが、単に縦方向を切っているだけなので画素数が減ったり、画角が狭くなったりで意味がないんですね。それなら後からPCでトリミングするのと同じです。でもTZ10では一回り大きなセンサーを使うことにより、画角が変わらないマルチアスペクトを実現しているんですね。つまり横長画像にしても25mmの画角はちゃんと保たれるんです。しかもすべての画像サイズにマルチアスペクトが適用できる点は秀逸です。僕は35mmフィルムと同じ3:2の縦横比で500万画素を常用しています。

最後にお待ちかね?の画質チェックです。このカメラは1/2.33型1200万画素CCD(実際は1400万画素)ということで、アンチ高画素派の僕としては最初はそんな極小画素はありえない!と否定してました。まあ動画撮りが主目的なんで、静止画はオマケでもいいやと考えていました。ところがどっこい、静止画の画質もなかなか侮れないものがあります。F300EXRの画質は細部が油絵のようにベッタリと潰れる典型的な「塗り絵」画質でしたが、TZ10は高画素コンデジに特有の塗り絵現象がほとんど見られず、しっかり細部まで解像しているのに驚きました。レンズ性能が高いこともあるんでしょうが、これだけの極小画素でここまでやるとは正直驚きです。高感度特性もなかなか良く、ISO400では高感度に強いとされるF200EXRよりもノイズは少なく思えました。ノイズ処理がかなりうまい感じで、解像感をあまり損なわずに効果的にノイズを低減してるんですね。後継機のTZ20ではセンサーが1400万画素のCMOSに変わりましたが、その影響で画質が大幅に低下しています。このレビューなんかのサンプル画像を見ると、ベタベタコテコテの塗り絵画質がいかに酷いかわかっていただけると思います。小さいですが、一応TZ10で撮ったサンプル画像を載せておきます。


72mm相当 f4.1 1/250秒 ISO80 AWB 4176x2784pixel


上の黄色い枠内を等倍で切り出したもの。塗り絵になってなくて葉の一枚一枚がちゃんと解像しているのがわかるでしょうか。並のコンデジだとベッタリ潰れますよ。ここまで写るコンデジはなかなかありません。1200万画素ではややボケた感じですが、僕が常用している500万画素ではものすごくシャープな絵が得られます。

発色傾向はLUMIXにありがちなグリーン寄りの偏りがちょっと気になりますが、まあ後補正で何とかなるレベルでしょう。ダイナミックレンジなど細かい点で見比べると、画質ではやはりF200EXRに軍配が上がりますが、一台で何でもこなせるオールマイティー性を考えるとF200EXRの出番を危うくするほどになってきました。本当によく出来た万能のコンデジだと思います。それがたったの2万弱で買える時代です。画質はTZ20よりTZ10が圧倒的に上。もう残り少なくなってきましたが、買うなら今が最後のチャンスですよ!(笑)

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