信州耐久ツーリング Stage2~秋葉街道・分杭峠~

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ライド記録自転車

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分杭峠 1424m

第2ステージはサイクルツーリストにとりわけ人気の高い秋葉街道、その中でも最も標高の高い分杭峠を目指します。ピストンという手もあるのですが、ここだけは何とか周回が可能なコースを取れるので、どうせなら周回で完全制覇を目指します。それでも標高差は1000m近くに達し、距離は60kmに及びます。このくらいが自分の限界であることもわかってますから、脚が売り切れてしまわないかが心配の種。ですからこれを今回のメインイベントと考えていました。とにかくこれさえクリアできれば、あとはくたばっても悔いはないと‥

近年、分杭峠はパワースポットとしてテレビなどで紹介され、ひっきりなしに人が押し寄せているとか‥。なんか騒々しい場所になってしまいましたが、一度この目で見ておかねばと思ってました。


走行ルート図

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車中泊した道の駅「花の里いいじま」から天竜川左岸にある中川村総合運動公園へ移動します。ここにデポして午前8時に出発します。標高は520mくらい。

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出発してすぐ天竜川を渡ります。木曽駒ヶ岳がすごくきれいに見えています。伊那谷は河岸段丘と呼ばれる地形になってますので、川を横切ると必ず坂があるのですね。少し上って右岸の県道18号に入り、南へ進みます。

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葛島のあたりからは木曽駒ヶ岳と空木岳がくっきりと‥。千畳敷カールもはっきりわかりますね。渡場の交差点を左折して県道59号に入ります。

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県道59号に入り、小渋川に沿ってゆるやかに上っていきます。狭い道なんですが、結構大型車が通ります。30分ほどで小渋ダムに到着しました。

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小渋ダムからトンネルを抜けて四徳大橋を渡ります。

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あまりきれいじゃないですが、ダム湖はこんな感じ。この先、滝沢トンネルというちょっと長めのトンネルを通ります。

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そして小渋ダムから30分ほどで秋葉街道との合流点となる大鹿村落合に着きます。ここで標高はまだ670mくらいです。

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R152に入り、鹿塩川に沿ってゆるやかに上っていきます。

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最初はゆるやかですが、この辺を過ぎたあたりから本格的に上り始めます。

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やがて道は一車線となります。国道ですが、交通量はほとんどありません。分杭峠までの平均勾配は6%ほどですが、一本調子ではないんですね。10%くらいある急なところや緩いところ、わずかながら下りもあり、変化に富んでいます。

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この辺で標高1100mくらい。峠まであと300mほどの上りです。きつくはないけれども、ダラダラ続く上りも辛いものがあります。途中、中央構造線露頭というのがありますが、ちょっと歩くのでパスしました。

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そして最後のヘアピンカーブを上るとすぐそこが分杭峠でした。落合からでも標高差は700mに達し、決して楽な上りではないですが、休み休み上れば何とか着くもんです。これがかの有名な分杭峠の道標です。

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パワースポットブームとやらで、分杭峠はえらいことになっております。峠周辺は駐車禁止になっているため、北側の長谷方面からシャトルバスが運行されています。峠直下のこの広場がバス発着場になってるんですが、バスが着くたびにどっと人が降りて、また帰って行きます。平日なのにこれですか。土日はどんなすごいことになるんでしょう? 広場には売店も出て、商売根性丸出し。知らない人が見たら、ここって何があるんですか?と思うでしょう。

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広場にあったゼロ磁場の説明書き。これ読んでわかる人いるんですかね? 何か難しそうなことを書いとけば誰もわからないと思ってるんだろうな、きっと。ここは中央構造線の上にあって断層が押し合っている‥そこまでは地質学的に正しい。しかし、その先は論理が飛躍しすぎだろ? 電子のスピンとどういう関係があるねん? 放射線とかこのご時世にマズいんじゃないのか? さっぱりわけわからん‥。ゼロ磁場って言いますけど、GPSのコンパスを作動させてみたら普通に北を指しましたよ(笑)。いや、そういうものを否定するわけじゃないんですがね、理系人間としては論理的に説明してもらわないと納得できないんですよ。

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その気場とやらは広場から遊歩道を1~2分ほど下りていったところにあります。すると階段状にベンチが設えてあって、思い思いに人が座っているではないですか‥

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ここに座ってると気のパワーによって病気が治るそうです。何となくこの様子はサウナを連想してしまうんだよな(笑)。それにしてもペチャクチャ喋ってる前のおばはん、うるさいわ! ここは静かに瞑想する場だろ。あんたら何しに来とんねん!

もう一度言いますが、ただの山の中ですよ。ホントに何もありません。そこでこの光景はどう見ても奇妙ですよね。まあ気とか関係なしに、清々しい山の空気と森の香りに癒されることは間違いないですが、別にここじゃなくても‥。何でも商売の道具にしてしまう日本人が恐ろしい‥。まあ日本人は飽きるのも早いですから、早くブームが去って静けさが戻ることを願ってますよ。

ちなみに後で調べてわかったことですが、この場所は本当の気場ではないらしいです。ここは気が出ていないので、何時間座ってても何の意味もないとか(爆)。その辺の事情はこのサイトに詳しいです。真の気場は分杭峠道標から林道を15分ほど歩いて下った場所にあるそうです。そこまで行っとけばよかったな‥

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騒々しい分杭峠を後にしまして、いよいよ下り始めます。北側に100mほど下ったところで三差路があり、県道49号が分岐しています。

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この場所は分杭峠から下ってくると坂の途中で全然峠じゃないんですが、駒ヶ根から長谷へ越えると峠になっているわけで、中沢峠という名前が付いています。本日2つめの峠ゲット!

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県道49号は道が狭く、途中の中沢あたりからようやく2車線になります。谷筋は寒いので、今シーズン初めてウィンドブレーカーを着込みました。

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これでもかというほど下り続けます。逆に上るのは嫌ですねえ‥。中央アルプスと伊那平、う~んニューサイクリング‥(笑)。自転車がランドナーだったらね。(^^;

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ずんずん下って中割の集落まで下りてきました。真っ正面に木曽駒ヶ岳。宝剣岳のピークがはっきり確認できますね。

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中沢小学校のところでちょっとショートカットしまして、天竜川右岸の県道18号に入りました。あとは中川村まで10数キロを戻るだけ。この道は主要県道にしてはかなり狭く、完全1車線の部分があります。その分、車は少ないですが、川沿い特有の小刻みなアップダウンが結構あります。

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天竜川の流れを見下ろします。ここも最近の大雨で増水していて、水が濁っています。しかしまあ、ここまで下りてくると暑いこと。最後は暑さとアップダウンに苦しみながらのエンディングとなりました。何とか売り切れることなく、午後3時前に中川村総合運動公園に戻ってきました。

この後は伊那市まで移動し、市街地のホテル伊東館に宿泊しました。素泊まり3000円の格安で、建物はそれなりに古いですが、布団の上で寝られるだけで上等。贅沢は言いません。何とか売り切れずに最大のミッションをこなし、ほっと一息つきました。

走行日:2011/9/7(水)
走行距離:60.8km
平均速度:16.2km/h

片雲の風に誘われて

コメント

  1. cancan より:

    分杭峠、静かな峠だったのに、ほんまにおかしな事になってますね。中沢峠から高遠にに下りましたが、こっちの道も良さそうですね。うん、SORAさんランドナーに…

  2. SORA より:

    @cancan さん

    気になるのは、誰が一番儲けてるのか?ってことですね。
    なにやらパワー水とか怪しげな商売もやってるみたいですよ。(^^;

    日本の風景に似合わないのはもうあきらめてますけどね‥(笑)