シンセにハマる

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音楽

最近寒さで身動きが取れない日が続いているが、家にいる時間が長いとPCを触る時間も長くなり、普段見ないようなサイトを徘徊してみたりもするのである。その時ふと目に留まったのがシンセ関係の情報。2002年頃に活動停止してからDTM関係はご無沙汰していたが、その間にとんでもなく進化してしまったらしい。
中でも面白いと思ったのはVSTiやDXiという規格のソフトシンセ。CubaseやLogic、SONARなどのいわゆるDAWアプリケーション上で動作するプラグインなのだが、それ自体が一つの独立した音源として機能するものである。これまでなら欲しい音に合わせていろんな音源モジュールやシンセなどを追加していったわけだが、当然ハードウェアだから場所を取る。そのうち機材で部屋がいっぱいなんてことになってしまうのである。ところがソフトシンセならいくら増やしても場所を取らない。しかもハード音源よりメモリを贅沢に使える分、音質的にも有利であり、面倒な結線がいらないなどいいことずくめなのである。ライブなどで持ち運びしない限り、もうハードの音源はいらないんじゃないかと思える。
シンセは大きく分けてアナログ系とサンプリング系に分けられるが、サンプリング系は超リアルなサウンドが得られる反面、元音が必要なことから市販ソフトが大半を占め、しかも結構いいお値段がする。しかしアナログ系はフリーウェアとして出回っているものが多数あり、海外には専門のダウンロードサイトも存在する。そこへ行けばいくらでも面白い音源がタダで手に入ってしまうのだ。そんな中で評価の高かったSynth1というアナログシンセを試してみたが、なかなかすごい音で感動した。海外物が大半を占める中で、日本人が作った優秀なソフトなのだ。実物のシンセを模したパネルにはパラメータが豊富に用意されており、いじるだけでリアルタイムで音色が変化する。これだけで相当遊べるものである。
synth1.gif
Synth1のパネル(ホストアプリがなければ単体では動作しない)
タダでこんなことができるなんて、いつの間にかすごい時代になったもんだ。まさに浦島太郎気分である。さすがにサンプリング系のフリーウェアというのは少ないが、オシレータの組み合わせでゼロから音を作っていくアナログシンセこそ、シンセ本来の醍醐味が味わえるものである。それがPC上で再現できるようになったのは画期的なことだ。
こういうことをしているとどうしても夜更かししてしまう。寝る時間と起きる時間がどんどん後ろへずれ込んでおり、不健康な毎日を送っている。プログラマの人でシンセマニアは結構多いように思うが、やはり共通点があるのだろう。自分もハマる素質がある。イジれるところが多いこと、結果がすぐにわかること、そういうものに弱い人たちがハマるのだ。プログラミングと同じで知的な面白さに満ちている。しばらく眠っていたシンセ熱が再び目覚めてきた。また金がかかりそうだな。(爆)

片雲の風に誘われて