ルイガノ LGS-POP スペックとパーツ詳細

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ミニベロ自転車

もともとルイガノは折りたたみ車からしばらく離れていて、LGS-POPというのは2011年頃から出始めた新しいモデルです。最初は限定品という扱いでカタログにも載っていなかったようですが、2013年モデルから正式にカタログに掲載されるようになりました。実勢4万円を切る低価格ながら、7万円クラスに相当するコストパフォーマンスの高さで最近特に人気があるようです。しかしまだ出て日の浅いモデルであることからネット情報もそれほど多くはなく、調べようと思ってもあまり有力な情報は出てこないんですよね・・。そこでこれからLGS-POPを買おうと検討している人のために、パーツの詳細などについて紹介してみたいと思います。なお僕が買ったのは2013年モデルですので、2014年モデルではまた少し変わっているかもしれません。

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フレームは6061アルミ採用です。「恥ずかしいシール」を発見・・(^^;

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フロントフォークはクロモリ製でストレート形状です。

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折りたたみ部分のヒンジはこんな感じ。内側にロック解除レバーがあって、先に解除しないと開きません。しかし動きがちょっと固いです。まあこの辺の仕上げは値段相応だなぁという感じがしますね。

以前、ある方のブログでこの部分のピンが脱落し、走行不能になったトラブルが報告されていましたが、結果的には製造ミスによるイモネジの欠損が原因だったようです。一応イモネジが挿さっていて緩みがないことを確認しておきました。

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ハンドルの折りたたみヒンジはクイックレバーになっていて、安全ストッパーが付いています。なお畳む方向はライダーから見て右側、つまり折りたたんだときは外側に来るようになっています。なぜかカタログの写真とは逆なんですが・・

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ハンドルステムの差し込み部分もクイックレバーになっていて、ハンドルの高さを自由に調整できます。調整範囲は20cmくらいあると思います。ステムが回らないように溝が入っているのもいいですね。

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チェーンホイールは48T、長さ170mmのクランクが付いています。このクラスではフロント52Tというのが一般的ですが、少し低速寄りの設定でしょうか。しかしその分リアは最小11Tが付いているので、結果的には14-28Tが付いたモデルよりトップスピードは速くなっています。それでいてリアは最大34Tが付いていますので、上りにもかなり強くなっているのがうれしいですね。

フロントシングルのお約束、チェーンガードが付いています。ガードはアルミ製です。街乗りではこれは欠かせないアイテムなんですよね・・

なお2012年モデルではリアをトップに入れたとき、チェーンラインの関係でチェーンガードと接触して音鳴りが発生する問題が報告されていましたが、2013年モデルではBBの軸長が少し長く変更されたため、音鳴りは解消されていました。これはうれしい誤算でした。

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リアのスプロケットはシマノ製CS-HG31の11-34T/8speedが装着されています。通常このクラスではいわゆるボスフリー型のスプロケットが付いていることが多いのですが、LGS-POPでは一般的なスポーツ車と同じカセット式のスプロケットが付いています。これも値段の割にお買い得感が高いポイントです。なぜカセット式だと良いのかというと、スプロケットの選択肢が多いため、ギア比の変更が容易にできるということなんですね。やろうと思えば9速化なんかも可能です。

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リアディレーラーはシマノのALTUSが装着されています。通常このクラスでは廉価な自転車によく使われるTourneyというグレードが付いていることが多いのですが、それより一つ上のグレードになります。この価格帯でALTUSが付いているのはまずないですね。性能的にそれほど差があるわけでもないでしょうけど、見た目の高級感がかなり違います。Tourneyだと未塗装部分が多くていかにも安っぽい感じがしますが、ALTUSは一応上位グレードと同じルックスなので、それほど安っぽくは見えません。

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シフターはこのクラスでは非常に珍しいシマノのラピッドファイヤーが装着されています。この価格帯ではグリップシフトやサムシフターが一般的なので、これもお買い得が高いポイントです。見やすいインジケーターも付いていて機能性は抜群です。

ラピッドファイヤーと言ってもグレードの低いものなので操作感はどうか?と思いましたが、これがなかなか素晴らしいです。Deoreのシフターと比べても遜色のない出来ですね。カチッカチッと実に小気味よく変速してくれます。これも満足感の高いポイントでした。

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シートピラーのクランプ部分です。シートピラーはφ34mmと太めのもので、長さは58cmありますので背の高い人でも大丈夫そうです。

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サドルはやや幅広で柔らかめのものが付いていますが、自分には相性が良いようです。35km走ってもまったく尻が痛くなりませんでした。

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ペダルは折りたたみ式が付いています。しかし樹脂製で頼りない感じがするので三ヶ島の脱着式ペダルに換えようかなとも思いますが、やっぱり折りたたみ式は便利なので悩むところです。

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街乗りでは欠かせないキックスタンドがセンター付近に付いています。実はこのモデルで特に気に入ったのがこのスタンド位置なんですね。ドッペルギャンガーはすべてリアのハブ軸に直接ナット締めされていますが、あの位置だとバランスが悪くて倒れやすい上に、ホイールを外す際にはスタンドも一緒に外さなければならないのでめんどくさいんですよね・・

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ブレーキは前後ともテクトロのVブレーキが装着されています。例によってテクトロは効きが良くない感じがするので、MTBから取り外したDeore LXと交換してやろうと思っています。

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ブレーキレバーも同じくテクトロ製です。まあ操作感はそんなに悪くないので、これはそのままだなぁ・・

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リムはWEINMANNのSP17がセットされています。ディープリムというほどではないですが、山型の断面形状になっています。またスポーク数は前20H/後24Hと、かなり軽量化を意識したものになっています。スポークはステンレス製でブラックアウトされています。

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残念ながら、前後ともクイックリリースではありません。ナット締めなので外す際はスパナが必要になります。折りたたみですから基本的に外すことはないのですが、パンク修理の際にはちょっと面倒になりますね・・

まあこのクラスでクイックリリースというのはあり得ないようで、最低7万円からになりそうです。ドッペルギャンガーのassaultpackなどはフロントのみクイックリリースですが、リアは結局工具が要るので無意味なんですよね・・。クイックリリース化するにはクイックレバーだけ買ってくればいいのかと思ってましたが、そうじゃないんですね。当然ながらハブ軸も中空のシャフトに交換しないと差し込むことはできません。たぶんそれだけでは売ってないので、ハブごと買ってパーツを取り出す必要がありそうです。

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ホイールを外すための工具ですが、前後とも15mmのスパナでOKです。このサイズは特殊でホームセンターにもあまり置いてないのですが、なぜかダイソーの105円工具にあります。これは比較的薄手で軽いので、携行する際にはおすすめの一品です。ペダルの脱着にも使えますよ。

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タイヤはこのクラスでよく使われているKENDAのKWEST 20×1.50が付いています。ただし高圧対応ではなく推奨空気圧は280~460kPaとなっています。バルブも英式なので高圧には耐えられません。

LGS-POP乗りのブロガーさんの間で一番不評なのがこのタイヤなんですよね・・。色がカッコ悪いというのもありますが(^^;、高圧対応じゃないので、空気圧を目一杯上げてもやはり重いです。真っ先に交換したいのがこのタイヤですね。20×1.35くらいの細身のタイヤを装着し、チューブも仏式に交換して高圧にしてやれば、かなり走りが軽くなるという噂です。その際、標準のリムテープでは高圧に耐えられないので、リムテープも高圧タイプに換える必要があります。

では今日はこの辺で・・。ちょっとは参考になりましたでしょうか? いろいろ書いてたらまた改造の虫が騒ぎ出しそうになってきた・・(爆)

片雲の風に誘われて

コメント

  1. タケヘイ より:

    4万円台でこの内容なら全然いいじゃないですか!
    ルイガノはコスパ良好な自転車が多いですね。
    けっこうおしゃれですし・・
    実際の輪行のレポも楽しみにしております。。

  2. SORA より:

    @タケヘイ さん

    ルイガノは昔からコスパ高めのイメージありますよね・・
    巷ではミーハーなブランドと呼ばれているようですが・・(^^;
    輪行はするかなぁ? 電車より船に乗せて離島を巡りたいんですよね・・