T-01C その後の顛末とroot化もろもろ

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先週の土曜日、REGZA phone T-01Cが届いてウハウハだったのも束の間、一夜にして奈落の底に突き落とされました(大げさな^^;)。事の始まりは翌日の串柿ポタでのことです。まだ買ってすぐだったので設定も十分できてませんが、とりあえず寝る前に充電をセットして朝を迎えました。当然のように充電は終わっていて、LEDが消灯していました。それで何の疑いもなく、食事をして出発しようとしたところ、電源を入れてみるとバッテリー残量がなぜか80%しかありません。あれ、フル充電したはずなのになぁ? 不審に思いつつも、microUSBに対応したシガーソケット充電器をまだ持ってなかったので、車内で充電することもできず、電源を切ったまま九度山まで移動しました。それでツーリングスタートしてから電源を入れたのですが、バッテリーの減りが異常に早い。使っている間はもちろん、液晶を消してスリープしている間にもどんどん残量が減っていきます。これでは一日保たないと思ったので、こまめに電源を切ったり、機内モードに切り替えたりして節約しましたが、帰る頃には20%を切っていました。HT-03Aでも日帰りツーリングでバッテリーが切れたことなど一度もなかったので、これはさすがにおかしいと思いました。


それで初期不良を疑って返品を考えたのですが、その前にネットを調べてみると出るわ出るわクレームの嵐。充電絡みのトラブルはデフォルトのようで、ドコモショップに持ち込んでも「それが仕様です」と取り合ってくれないらしい。他にも画面がブラックアウトしてフリーズするとか、ネットでの評判は散々で、絶対に買ってはいけない機種と酷評されてました。ああ、またハズレ機種をつかまされたのか‥。やっぱり安い物には裏があるんだなと一気に気分消沈。こんな欠陥品を平気で売ってるようじゃ中国を笑えないよ。日本のレベルも落ちたもんだ‥(-_-;

その後一週間ほど使ってみて、こいつの充電のクセがやっとつかめてきました。このクセを理解した上で使わないと痛い目に遭います。まず、電源を切った状態で充電すると、LEDが消灯してもフル充電にはなりません。だいたい85%前後で止まっています。そこでいったん充電器を外し、もう一度つなぎ直すと今度は98%くらいまで行きます。いくらやっても100%にはなりません。そういう仕様らしいです。どうも負荷がかかった状態でないと電圧を正確に測れてないんじゃないですかね? あと充電完了したらすぐに充電器を外さないと微妙にバッテリーを消費しているような気がします。

次に電源を入れた状態で充電すると、今度は100%まで行きます。適当に負荷がかかっていると正確に測定できるようです。しかしそこからが問題。充電器をつなぎっぱなしにしていると、バッテリー残量がいつまでも100%のまま減らないんですね。携帯電話に限らず、ノートPCとか普通の家電製品は、充電が終わってもACアダプターから給電され続けるので、バッテリーは消費されず満タンのままです。当然、そういうものだと思ってました。ところがT-01Cは充電が完了するとACアダプターからの給電が絶たれてバッテリーを消費し始めるんですね。でも残量表示はずっと100%のまま変わらず。これでフル充電だなと思ってたら実は消費されていて、充電器を外すといきなり70%とかにガクンと減ってしまうわけです。フル充電にするためにはいったん充電器を外して、もう一度つなぎ直さないと充電が始まりません。そして100%になったらすぐに外さなければなりません。当然、寝てる間には充電できません。朝になったら空っぽになっています。これはあり得ない仕様だろ? 完全にバグやんけ!

この仕様だと一番困るのは車内での使用です。今までHT-03Aではシガーソケットから充電しながらカーナビ代わりに使い、現地に着いたらフル充電になっているという便利な使い方ができていました。ところがT-01Cでこれをやると勝手にバッテリーが空っぽになっている恐れがあります。そうならないためには、充電完了するたびにUSBケーブルを抜いてつなぎ直さなければなりません。運転中にそんなこと気にしてられないでしょ。ああ、うっとうしい‥

このクセに気づいてから、本体での充電はあきらめました。ネットを調べてみると、バッテリー単体で充電できる充電器というものがあるようです。もちろん純正品ではありませんが、やっぱり単体で充電するのが一番確実です。


これがその充電器と予備バッテリーのセット。2,380円なり(現在は2,880円)。何と純正バッテリーより安い! 例によって怪しい中華物ですが、別に爆発したりはしませんのでご安心下さい。(ほんまか?)

この充電器だと99%まで充電できるし(なぜか100%にはならない)、何と言っても寝てる間に充電できるのは大きい。USBポートも付いているので、これ一台で本体の充電も両方できるという優れものです。屋外ではモバイルブースターを使うという手もありますけどね、結局充電しないと使えないので、やっぱり予備バッテリーを持って交換が最強ですよ。この安心感は何物にも代え難いです。iPhoneには絶対に真似のできない芸当、どうだ悔しいか?(爆)

これで充電問題は解決しましたが、バッテリーの保ちを良くするには設定を見直す必要がありそうです。以下の点をチェックすれば、かなり保ちが良くなって、半日で売り切れるようなことはなくなりました。

・モバイルネットワークのネットワークモードをWCDMAのみにする。
・データローミングをオフにする。
・自動同期をすべてオフにする。
・メールやツイッターの自動チェック間隔を長くする。
・WiFiを使わないときはオフにする。
・GPSを使わないときはオフにする。
・完全な圏外では機内モードにする。

要するに、できるだけ無駄な通信をさせないことが肝要です。3Gはとても電力を消費します。僕はツイッターのチェック間隔をやたらと短くしてましたが、これはかなりバッテリーを消耗します。必要なときは手動で更新すればいいのですから、そんなに短くする必要はないのです。GPSは地図アプリを使っていなければ動いてないはずですが、実際には裏で動かしているアプリがあるかもしれないので、必要がなければ切っておいた方が確実です。それと圏外のときは電波を探すためにさらに出力を上げますので、最もバッテリーを消費します。確実に圏外とわかっているときは機内モードにしておくとほとんど消耗しません。

これでバッテリーの保ちは満足できるレベルになったのですが、僕はそれで満足できるほど甘くはありません(笑)。次にやることは不要なアプリの削除です。この機種もご多分に漏れず日本独自のガラケー仕様で、いらないアプリがてんこ盛りですので、これが貴重なメモリを無駄に消費しています。まるでメーカー製のPCみたいですが、さらに悪いことに、これらのガラケーアプリはシステム領域にインストールされていて、普通の方法では削除することができないのです。プロセスを表示させてみると、メモリを圧迫しているだけでなく、使ってもいないのに勝手に立ち上がったプロセスが動作を重くし、バッテリーを無駄に消費しているのがわかり、無性に腹が立ってきます。このアンビリバボーな仕様はどうにかならんものか?

これらのクソの役にも立たないプリインストールアプリを削除するには、どうしてもrootを取る必要があるのですね。最初は保証のこともあるし、rootを取らないでおとなしく使ってようかと思ってたのですが、一週間も経たないうちに改造の虫が騒ぎ始めました(笑)。やっぱ僕には非rootで使うなんて無理です。Androidは改造してこそナンボですから・・(^^;

というわけで、早速rootを取っちゃいました(爆)。やり方はネットを探ればいろいろ出てきますが、参考にしたのはこちらのサイトです。USBドライバさえ入ってればとっても簡単ですが、USBドライバを入れるのにかなり手こずりました。大容量記憶デバイスとして認識されてしまうとセットアップウィザードが出てこないので、いったんドライバを削除するのがポイントです。その際、ディスクドライブの方をいくら削除してもダメなのに気づくまで時間がかかりました。以下、自分が忘れないようにやり方をメモしときますが、こういうことをやると保証がなくなりますので、それでも構わない方のみ自己責任でやって下さい。


その前に確認事項を一つ。10/31のアップデートでrootが塞がれたらしいので、ベースバンドバージョンが5014.1906.11以前でないとroot化はできません。OSをAndroid2.2に上げた直後ならこのバージョンになっているはずです。ソフトウェア更新はドコモのSIMが入ってないとできないので、僕はやってません。だからギリギリセーフ。もし更新してしまったら、バージョンを戻す裏技もあるようです。自己責任でどうぞ。


次に「アプリケーション設定」から「提供元不明のアプリ」にチェックします。


そして「開発」からUSBデバッグにチェック。


root化にはSuperOneClickというツールを使用します。新しいバージョンでやったらなぜか失敗したので、v1.9.1をダウンロードして下さい。PCにダウンロードしたらzipを解凍し、出てきたSuperOneClick.exeをダブルクリックするとソフトが起動します。あとは端末をPCとUSB接続し、左端のRootをワンクリックするだけで自動的にやってくれます。途中いろいろ聞かれますが、適当に答えて下さい。busyboxは入れた方が便利だと思うので、入れときました。成功のメッセージが出たら端末を再起動します。adbが使える環境ではコマンドラインから’su’と入力し、プロンプトが$から#に変わればrootが取れています。


さて無事rootが取れたら、不要なアプリを削除しまくります。削除できないプリインストールアプリを削除するには、Titanium Backupというアプリが便利です。マーケットからダウンロードできます。Titanium Backupを起動して、バックアップ/リストアを選択すると、アプリの一覧が出てきます。ここで赤く表示されているのはシステム領域にインストールされていて削除できないアプリです。消したいアプリをタップします。


するとこんなメニューが出てきますので、アンインストールをタップすると削除できます。これは端末から完全に削除してしまうことを意味します。永遠に使うことがないであろうアプリはこれで削除すると空き容量も増えます。もしかしたら使うかも?という場合は凍結を選択すれば後から復活することも可能です。ただし凍結は寄付版のみの機能で、無料版ではアンインストールしかできません。


せっかくroot化したら、rootでしか使えないアプリの恩恵も享受できます。まずSetCPUを入れてみました。これはHT-03Aでは必須のアプリですが、負荷に応じてクロックを1GHz~245MHzの間で可変させることにより、バッテリー寿命を伸ばすものです。


これはWireless Tetherというアプリです。T-01Cはハード的にWiFiテザリングを封印されているので、このアプリを入れても無理ですが、bluetoothテザリングは可能です。PC側にbluetoothアダプタを入れてやればテザリングできるようになります。僕はb-mobile WiFiを持っているので、別にテザリングできなくても困らないのですが、単にSIMを入れ替えるのがめんどくさいだけです。(笑)


これはDroidWallというアプリです。要するにfirewallですね。アプリごとに通信の使用を許可できます。アプリの中には使ってもいないのにバックグラウンドで勝手に通信しているものがありますが、そういうものを遮断することにより、バッテリーの無駄な消費を抑えられます。また勝手に情報を抜き取られるような危険性も防げるので、セキュリティー向上にも役立ちます。

ああ、やっぱりrootはええなぁ(^^)。非rootで使うなんて考えられないよ。だいたい自分の物なのに自由にいじれないなんて悔しいと思わないんですか? あとはAndroid2.3になったら言うことないんだけどな、永遠に放置プレイでしょ? 誰かカスタムROM作ってくれないかなぁ?(^^;

片雲の風に誘われて

コメント

  1. […] が無難です。なお、この方法を行うためにはroot化が必須になります。root化についてはこちらの記事にまとめたので参照して下さい。 まずBluetooth接続を行うためには、PC側にもBluetoothの […]