OSMの過信は禁物

GPS

OSMのGarmin用フリー地図は実質的に国土地理院の1/25000地形図と同等の精度があり、自転車ツーリングで十分実用になることは実走で確認しています。ただ実際に使っていると、間違いが結構多いことにも気づきました。もともとボランティアで作られていますので間違っていても文句は言えないのですが、中には致命的なレベルの間違いもたびたび見受けられます。

その代表例が、「本来存在しない道があるように描かれていること」なのです。具体的に言うといわゆる酷道や険道と呼ばれているものがそれに該当します。道路行政的には国道や県道として指定されているものの、実際には単なる山道でとても車両が走行できない道というものがあります。近畿で言えば国道422号などがそれに当たりますが、県道レベルだともっと多く存在します。

OSMの問題点は、こういう車両が通行できない道も普通の国道や県道として描かれてしまっていることです。まあ土地勘のある地域なら初めからわかっているので騙されることはないでしょうけど、まったく知らない地域に行くと道があると思って突っ込んだら山道だったという失敗にもつながりかねません。こういう道は現在ほとんど使われていないため、徒歩でさえも通れるかどうかは怪しいものです。

こうなっている理由は、おそらく2011年にYahoo!Japanから旧アルプス社の地図データを提供された際、機械的にデータをインポートしたことが原因だろうと推測されます。つまり実際の道路形態とは無関係に、国道や県道であれば普通の車道として取り込んでしまったためにこうなっているのでしょう。一応OSMの編集ルールでは、こういった道は実際の道路状況に即した形に適宜書き換えることが推奨されていますが、すべてがボランティアに頼っているためなかなか全国まで手が回らないというのが実状だと思います。

そこでこういう間違いを見つけたときは自分で直しておくことが推奨されます。無料で使わせてもらっている以上、そのくらいの貢献をすることが何よりの支援になります。そうすることで他の利用者が迷う可能性はなくなりますし、次の更新で自分も修正された地図を手に入れることができます。少なくとも自分がよく行く地域で間違いを見つけたら修正しておくべきでしょう。

osm_r783_before
一つの例として、R369とR166を結ぶ県道783号(土屋原飯高線)でこの種の間違いを見つけました。この地図によると山を越えてつながっているように見えますが、実際には請取峠を越える区間は険しい山道になっており、もちろん車両は通行することができません。他にエスケープルートもないですから、通れると思って行ったらえらい目に遭います。

osm_r783_after
上の間違いを自分で直した結果がこちらです。これなら間違って進入する心配はないでしょう。修正自体はログインすればダイレクトに行えるので難しいことはありません。この場合なら道路の種類を「小道」に変更し、路線名はそのまま残した上で「メモ」として「車両通行不能区間」などと追加しておけばOKです。

本家のOSMサイトでは数分後に反映されますが、GPSのデータなどに反映されるにはタイムラグがあり、3日後くらいに反映されるようです。この手の道は全国に相当あると思われるので、自分がよく行く地域で間違いを見つけたら利用者自身で修正されることを期待します。

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コメント

  1. kishi より:

    まあ、山奥の道が少々間違っているくらいいいじゃないですか。国土地理院の地図でも間違っている場合がありますしね。
    僕もOSM使ってますが、時々間違いを発見しますね。例えば、実際には立体交差になっている道路が地図では繋がっていたりすることがあります。でも、これだけのMAPデータがただで使えるのはありがたいことです。

  2. SORA より:

    >kishiさん

    さすがにあると思っていた道がなかったときのショックは大きいでしょう。(笑)
    立体交差はちゃんとした道路地図でも見落とすことがありますが、こういうのは経験と慣れですね・・

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