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PC静音化顛末記

投稿日:2016 年 6 月 24 日 更新日:

メインで使っているデスクトップPCは2011年にCPU換装して5年が経ちました。今まで使っていたCPUはAMDのPhenom II X4 955という型番で、当時としてはそこそこハイエンドだったので現時点でも中の下くらいの性能は持っています。ですから普通に使う分にはそれほど遅さを感じないので、もう少し引っ張るつもりでいました。

しかしこいつの最大の欠点は騒音なんです。冬場はまだおとなしいんですが、室温が25℃を超えるとうるさい、30℃を超えた日にはもう掃除機並みの爆音ですよ。部屋にいると冗談じゃなくて頭おかしくなってきます(爆)。こんな状況でとても仕事になりません。PCの爆音で夏を実感するって間違ってるやろ?(爆)

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PCがうるさい原因はCPUの冷却ファンにあるので、それを換えてしまうというのが一つの解決方法です。だいたいCPUに付属のリテールファンは口径が小さいので回転数が高くなりがちです。それを大口径で低回転のファンに交換すれば静かになることが期待できるわけです。この方法なら約4000円の出費で済みますので、当初はこの方法を検討しました。ただもうすでに5年経過したCPUで引退時期にさしかかっているので、今さらファン交換してもすぐ無駄になりそうな気がしました。それにファンを交換したところで発熱量は変わらないので、それほど劇的に静かになることも期待できないですしね・・

それでどうせならCPUそのものを交換という方向へ転換しました。この場合、発熱量の小さいCPUを選ぶことが重要になってきます。言い換えれば低消費電力化です。しかしハイスペックを求めるとどうしても消費電力が大きくなるので、発熱量も大きくなりがちです。よほど冷却対策をしっかりやらなければ、また騒音に悩まされることは目に見えています。スペックと発熱量は二律背反なので、両立させることはできないのです。それならばそんなに速くなくていいから、とにかく低消費電力のCPUを選ぶことにしました。

最近はAMDの人気がないようですが、Intelを選ぶとやっぱりマザーボード込みで4~5万の予算になっちゃうので、今度もまたAMDにしました。その中で一番人気なのがA10-7860Kというグラフィック機能内蔵型の4コアCPUです(AMDではAPUと呼んでいます)。これは上位のA10-7890Kと構成的には同じなのですが、クロックを少し下げることによって低消費電力化を実現しています。消費電力を表すTDPは65Wとなっており、これはデスクトップ用としてはかなり低い部類に入ります。しかも専用の静音ファンが付属しているので、静音化という目的のためにはピッタリだと思い、これを選びました。性能的にはCore i5と同等くらいの処理能力があるので、普通に使う分にはこれで十分でしょう。少なくとも前のCPUよりは速くなってるわけですから・・

次にマザーボードですが、AMDのFM2+対応でしかもMicroATXとなると、それほど選択肢がありません。Amazonで即納可能だったことと、それほどゴチャゴチャした新機能は要らなかったので、MSIのA88XM-E45 V2というものを選びました。これの気に入ったところは、背面パネルにUSB3.0ポートを4基とUSB2.0ポートを2基備えていることです。USBはいくらあっても足りないくらいですしね・・。これで初のUSB3.0導入となりました。あとPCI Express x16が2スロットあるところもポイントです。

それとマザーボードを交換したら普通はメモリも一緒に交換となるのですが、今回はDDR3のメモリがそのまま使えたので、メモリ分のコストダウンになりました。おかげでCPUとマザーボードの合計2万少々で済みました。

換装自体は何度もやってますから別にどうってことはありません。基板のサイズが大きいので電源の取り回しに少し苦労しましたが、1時間少々で完了。ケースに収めていよいよ電源を入れる瞬間はいつも緊張しますね(笑)。ポチッと電源ボタンを押したら無事BIOS画面が出て一安心。肝心の静音化ですが、かなり静かですよ。さすがにノートPCほど静かではありませんが、低負荷時は音楽を聴くのに邪魔にならない静かさ、温度上昇しても我慢できるくらいの騒音レベルです。ファンの回転数は概ね2000rpm程度で安定してますし、CPU温度は50℃を超えることはないようですね。静音化という目的はひとまず達成です。

A88XM_E45_V2

ところがこの後思わぬ苦難が待ち受けていたのです。BIOSからOSに制御が移ると、Windowsの起動ロゴが出た時点で再起動がかかり、Windows7が起動できません。何度やっても無限ループに陥ってダメです。セーフモードや自動修復を試してみてもダメ、fixmbrやfixbootをやってみてもダメでした。そもそも起動ロゴが出るということはMBRが壊れてるわけじゃないですよね・・。ということはドライバ関連でしょうか? 今までCPUやマザーボードを交換してもOSが起動しないということはなかったので途方に暮れてしまいました。

幸いといいますか、パーティションを切ってWindows10を別に入れてあったので、そっちの方を試しにやってみたら何事もなく起動。やっぱりWin10は賢くなってるんでしょうね、新しいハードウェアを自動的に認識してドライバを更新してくれるようです。Win7も再インストールしてからまだ数ヶ月しか経っておらず、環境の再構築もそれほど大変ではないことから、いっそのことWin10に移行してしまおうと思いました。特に動かないソフトもないので実害はないと思えたからです。

しばらくの間はWin10で使っていたのですが、「設定」をいじっているとあることに気づいてしまいました。何とライセンスの認証が切れてるではありませんか。まあCPUやマザーボードを交換すると中身は別のPCみたいなものですから、それは当然なんですけど、今までのWindowsならプロダクトキーを入力して再認証することが可能でした。最悪の場合でもサポートに電話してアクティベートしてもらうことは可能だったんです。

ところがWin10では認証の方法が根本的に変わったらしく、プロダクトキーというものが存在しないんですね。クリーンインストールすると一応プロダクトキーの入力を求められるんですが、あれは世界共通のプロダクトキーで実際には型番みたいなものです。Win10ではPCのマザーボードなどに記録されている固有IDの組み合わせがアクティベーション時にMSに送信されて、それがプロダクトキーの代わりになっているようです。だからWin10にアップグレードするときもプロダクトキーの入力は求められないんですね。一見便利なように思えますが、プロダクトキーがないということは電話しても正規ユーザーであることを証明できないことになります。もしマザーボードなどの部品を少しでも変えると、MS側で保管されているID情報と不一致が生じるので別のPCとみなされ、ライセンスが外れてしまいます。そして再び同じ構成に戻さない限り、再認証もできなくなってしまうのです。

実はこのことを知りませんでした。今まで通りプロダクトキーで再認証できるものと思っていたので焦ってしまいました。ネットで調べてみると、マザーボードを交換すると確実にアウト、HDD交換もほぼアウト、CPU交換は微妙、メモリ交換くらいはOKみたいなことが書かれていましたが、基本的に自作PCにWin10は向いていないということでした。なぜなら自作PCはパーツ交換することが前提なので、再認証ができないとパーツを交換するたびに新しいライセンスを購入しなければなりません。極端な話、マザーボードが初期不良で交換しただけでもアウトになるわけで、不条理なようですが、それがMSの言う原則論です。ただ故障などやむを得ない場合はサポートに電話すると救済措置があるとかないとか言われてますが、それもオペレーターによってケースバイケースだとかいろいろ言われていて、本当のところはよくわかっていません。だから基本的にはパーツを交換したらライセンスも再購入と思った方が良さそうです。

まさかこんな罠があるとは思ってもみなかったので、Win10の使用はあきらめました。これでますますMSが嫌いになったことは間違いありません(爆)。なんでMSは嫌われることばっかりするんでしょうか? とにかく自作PCを使ってる方はWin10にしない方が無難です。もちろんパーツ交換は一切しないとか、その都度ライセンスを購入しても構わないという方はいいんですけど、そうでない人には絶対におすすめしませんね。ずっとWin7を使い続けてパーツ交換も楽しみ、いよいよサポートが切れて本当に必要になった時点で成熟したWin10を購入すればいいだけの話でしょう。何が何でもタダで済ませようとするセコい根性は直した方がいいですよ(笑)。

それで残る可能性は何が何でもWin7を起動させることです。これができなければ全てが無駄になります。こういうとき頼りになるのはやはりネット検索ですね。Googleでそれらしきキーワードを入力して検索してみると、やはり同じ症状に遭遇した方が見つかりました。しかも同じA10シリーズを使っているので参考になります。対処方法はこちらのページにまとめてあります。どうもディスク関係のドライバが読み込まれないことが原因らしいのですが、レジストリを直接書き換えることで対処できます。こんな方法は自分には到底思いもつかなかったので、このブログの方が神様に思えました(笑)。やり方は結構めんどくさいのですが、一応言われる通りにやってみたら無事起動したのです! 本当にこんな情報をまとめて下さった方には感謝です。CPUとマザーボードを換えたので再アクティベートは必要でしたが、プロダクトキーの入力も不要で即オンライン認証完了。やっぱりWin7最高!

これでやっと元の使い慣れた環境に戻りました。ここまで来るのに丸24時間すったもんだしました。おかげで寝不足・・。PCと格闘するのは精神的な消耗が大きいです(笑)。

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