中華ライト買ってみた

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自転車自転車用品

基本的に夜乗ることはないのですが、日が短くなってくると夕方5時半でももう真っ暗ですよね。実用自転車乗りとしては、これからの季節ライトは欠かせません。


今までは自転車用ではない汎用の携帯ライトを汎用のアダプターを使ってハンドルバーに装着していました。これでも明るさは180ルーメンあるので、街中では十分すぎるくらいの明るさでした。ただこのアダプターはベルクロで止めるだけなので固定力が弱く、どうしても振動で暴れてライトが勝手に下を向いてしまったりするんですよね・・

そこでやっぱり自転車用のライトを買うことにしました。中でも注目したのは大光量LED搭載でUSB充電が可能なタイプです。こういうのはもちろんキャットアイからも出ているんですが、結構いいお値段しますよね。そこでAmazonをうろついてたら手頃な価格の中華ライトがたくさん出ていることに気づきました。値段はだいたい2千円前後のものが多いです。

1000ルーメンの大光量とか、2000mAhの大容量バッテリーを謳っているものが多いんですけど、この手のライトってたぶん名前が違うだけで全部同じ製品のような気がします。Amazonでは大量に出てくるんですが、スイッチがタッチ式のやつは評判が悪いんですよね。当たり前ですが、ちょっと触るだけで誤動作したり、手袋をしていると使えないという欠点があります。どうして自転車用にこんなものを使うんでしょうか?

タッチスイッチは却下なので、そうじゃないやつを探していたらちょっと気になるのが見つかりました。商品名にキャットアイって書いてあるので、最初えらい安いなと思ったんですが、よく見るとそうじゃないみたい。でも10W LED採用で明るさは250~450ルーメン、最強時で2時間点灯可能と書いてあるので結構良さそうだなと思いました。何よりわずか50グラムという軽さが素晴らしいです。

購入した製品が在庫切れのため、同等品と思われる製品に差し替えました。

これがその商品なんですが、値段が安く、ユーザーレビューが非常に高いことも後押ししてポチしときました(笑)。自分の使い方からして、せいぜい10分程度の街乗りやトンネル通過時くらいなんで、極端な大光量や長寿命は必要ないんですよね。性能はこのくらいあれば十分という感じです。安ければそれでいいんです。ただ中華製品なんで品質は気になるところですね。というわけでお得意の人柱レポートをいたします(笑)。

パッケージ内容


販売は中国の「ホタルガリ」という業者が行っているようですが、Amazon発送なのですぐに届きました。この商品に関しては類似品は見つからなかったので、これだけのようですね。一応ちゃんとしたパッケージに入ってます。メーカー名らしきものはどこにも書いてないですね。もちろんキャットアイとは何の関係もありませんのでご注意下さい。たぶん検索に引っかかりやすくするために入れてるんだろうと思いますけど、それは反則ですよね・・


本体はこういうものです。思った以上に小さかったですね。余裕でジャージのポケットに入っちゃいます。しかもむちゃくちゃ軽い! 持ってることを忘れるくらいです。実測でもたったの50グラムでした。一応、防水仕様ですので、雨に濡れても大丈夫ですよ。


スイッチは普通のプッシュボタンなので、誤動作の心配がなく、手袋をしていても使えます。明るさは3段階あり、1回押すごとにハイ→ミドル→ロー→オフが切り替わります。またダブルクリックすると点滅モードになり、速い点滅→遅い点滅→SOSモードが切り替わります。SOSモードではモールス信号でSOSを発信します。スイッチの上には3個のグリーンLEDがあり、バッテリーの残量を3段階(実際には4段階)で表示します。こういうのって単なる充電警告だけのものが多いですが、3段階で残量を表示してくれるのはとてもありがたいですね。充電は後ろのゴムカバーを開けてマイクロUSBケーブルを差し込みます。


付属品はこれだけです。ハンドルバーに固定するためのブラケットとゴムバンド、それに充電用のUSBケーブルが付属します。一応、日本語のマニュアルも付いています。他に英語、ドイツ語、フランス語がありますが、なぜか中国語はありません。

使用感は?


早速IDIOMに取り付けてみました。ブラケットはゴムバンドで引っかけるだけですので、装着も取り外しも工具いらずで簡単です。カラーリングもなかなかカッコいいですね。


ただこのゴムバンドが少々緩く、簡単に回ってしまいました。そこで厚手のゴムシートを挟んでみましたが、これでもまだ緩いです。たぶん31.8mm径のドロップハンドルならちょうど良いくらいだと思いますが、25.4mm径のフラットバーには緩いんですよね。回り止めはもうちょっと工夫が要りそうです。

それで短時間ですが夜間走行してみました。まずハイモードでは前使っていた180ルーメンのライトより確実に明るいですね。10Wの威力は伊達ではなく、実際に450ルーメンくらいあるんじゃないでしょうか? この小ささからは想像できない明るさです。街中では明るすぎるくらいなので、ミドルで十分でしょう。一方、ハイでは真っ暗なトンネルや山間部でも安心できると思います。配光はスポット的ではなく、割とぼんやりと広がる感じなので周辺まで照らしてくれて使いやすかったです。点滅モードは普通使いませんが、ブルベをやる人ならサブライトとして使えるんじゃないでしょうか? この軽さなら全然邪魔になりませんしね・・

問題なのはブラケットの安定性でして、段差などで強い衝撃を受けるとズレてしまうことがあります。ただライト自体が軽いため、意外とブレないようです。これはもうちょっと工夫すれば何とかなるんじゃないかと思います。あと発熱はほとんど気になりませんでした。

耐久性が気になる

短時間しか使ってないので、電池寿命が実際どのくらいなのかはわかりませんが、まあちょっと出かける程度には全く問題のない持続時間です。明るさも十分にあり、性能的には満足のいくものだと感じました。最近の中華製品は侮りがたいですね。

ただ初めのうちは良くても耐久性は大丈夫か?という不安が常につきまといますね(笑)。それは半年くらい使ってみないとわからないんですが、たぶん本体より先にブラケットの方がだめになりそうな気がしますね。ゴムバンドはかなり太いので簡単に切れたりすることはないでしょうけど、ブラケットの固定力があまり強くないので、着脱を繰り返していると緩んできて本体が吹っ飛んでいきそうな気がします(爆)。あとありがちなのは、マイクロUSBの端子がバカになって充電できなくなったりとかね・・

内蔵のリチウムイオン充電池は1000回の充電が可能とされていますが、交換はできませんのでバッテリーの寿命が来たら使い切りとなります。まあ2日に1回充電したとしても5年以上は持つ計算ですけどね、それより先に樹脂の劣化とかでだめになりそうなので、3年くらい使えれば上等ってとこじゃないでしょうか? この値段なら電池代だと思えば別に悪くはないし、もし気に入ればなくなる前に予備を買っておいても良いと思います。

こんな人におすすめ

この商品の特徴は、とにかく小さくて軽いこと、ほどほどの明るさと電池寿命、それでいて安価というところでしょう。ですからブルベのように夜通し走るには向いていませんが、片道1時間以内の通勤なら十分ですし、僕のようにごく短時間しか使わない人には何の問題もありません。USB充電ですからモバイルバッテリーで充電することも可能ですし、充電しながら点灯させることもできます(時間はかかるでしょうけど)。耐久性は不明ですが、同じ性能ならキャットアイよりはるかに安いので、とにかくコスト重視の人にはおすすめです。

小さい割に明るさは十分あるので暗い夜道にも使えますし、もちろん自転車用だけでなく登山や非常用にも使えますので、いざという時のお守りとして持っておくのも良いでしょう。この軽さなら持っていても全く邪魔になりません。

2019.1.27追記:
その後、一年少々使用してからの感想です。夜はめったに乗らないので2週間に1回、15分程度の使用時間しかありませんが、一度充電したら3ヶ月は充電不要でした。電池の保ちはかなり良いようです。よくありがちなことですが、使わずに放置しておいたら自然放電でなくなっていたということも全くありません。これはなかなか素晴らしいです。明るさは3段階ありますが、街中なら「中」で十分です。コンパクトなサイズからは想像できない明るさです。ブラケットが回ってしまう問題も、2mmのゴムシートを直接ハンドルバーに両面テープで貼り付けることで解決しました。
片雲の風に誘われて