自転車

峠越えの定義

投稿日:

20090724_145607
実はここも走りたかった・・

今日はグランフォンド吉野ですね。レーダーを見ると吉野方面はかなり雨雲がかかっているようです。参加の方々は大丈夫なんでしょうか?

最近はヒルクライムが大人気で、自転車雑誌でも盛んに峠が取り上げられるようになっております。先月発行の「自転車人」でも峠の特集が組まれていたので買ってしまったのですが、中身を見るとどうも首をかしげたくなるような内容でした。関西の名峠に「高見峠」が入ってないのは個人的に許せないですが、それは別としても「磐梯吾妻スカイライン」とか「六甲山」とかどう見ても峠じゃないのがかなりの割合で含まれているのはコンセプトを疑います。まあヒルクライムという括りで考えればそれもアリなんでしょうけど、卑しくも「名峠セレクション」を謳いながらそれはないでしょ? この読者をバカにしたような企画には怒りを禁じ得ません。

そもそも峠とは何なのかというと、地形的には上りから下りに転ずるところということになります。「峠」という字は和製漢字らしいですが、峠の性格を実によく表しています。しかし地理学的な意味で言うと昔から生活の道として使われてきた場所で、「~峠」とか「~越」「~坂」といった名前が付いているのが一つの判断基準になります。その出典は国土地理院の地形図であったり、地誌上の文献であったり、地元の人の話であったり、果てはバス停にその名が残っているような場合であったりします。ですから地形上は峠であっても、最近できた林道などには峠の名前がない場合がほとんどです。

自分も厳密にカウントしているわけではありませんが、一応こんなページなどを作って、自転車で越えた峠の紹介などしております。中には厳密に言うと峠とは言えないものも含まれているかと思いますが、まあ定義によって一つや二つは容易に変わってきますし、何もしなくても後から「あれは峠だった」とわかるケースもありますので、厳密にカウントすることはあまり意味がないのではと思います。だから通し番号を付けたりはしておりません。

さて、それとは別に「自転車で越えた」という場合、どこまでを含むのかが微妙な問題となってきます。もちろん厳密に言えば峠の反対側へ下ってはじめて「峠越え」と呼ぶのが理想であるには違いありません。しかしコースレイアウト上、どうしても峠でピストンせざるを得ないケースも往々にして出てきます。特に車で行くと必ず戻ってこないといけないのでそうなる頻度が高くなります。しかし心情的にはピストンを認めることにかなり抵抗があります。なぜならピストンを認めてしまうと極端な話、峠の100m手前に駐車して上り始めても「自転車で越えた」ことになってしまうからです。こうなると際限なく「ずぼら」が可能になってしまいます。

先日も峠の宝庫でもある会津で、いくつか峠でもゲットできればと考えていたのですが、雨のため目論見はもろくも崩れ、獲得ゼロで終わりました。もしピストンを認めれば雨の隙間を縫って走れないこともなかったのですが、やっぱりピストンではつまらないと思ってやる気が起きませんでした。峠というものは本来反対側へ越えてこそナンボのものだからです。しかし近畿とは違って、東北地方ともなると峠のスケールが非常に大きく、峠を越えて周回コースをとろうとすると軽く100kmを超えてしまうようなケースがほとんどで、なかなか容易なことではありません。

そのような場合でも心情的に自分を納得させるためには、一定のガイドラインを設けておく必要が出てきます。客観的な基準としては、標高差とか距離で線引きする方法もあるのでしょうが、峠の形態によって一律に決めることもできず、あまり現実的とは言えません。そこで「村と村を結ぶもの」という峠本来の性格から考えると、麓の集落から上り始めて峠に達するのを最低限のガイドラインとするのが自然ではないかという考えに行き着きます。峠によっては上りの途中に集落がある場合もありますが、その場合は一番低いところからとするのが厳密でしょう。できれば駅なり役場なり、町の中心に近い場所から上り始めるのが理想と言えます。

他人から見ればたわいもないことなのでしょうが、どんな遊びにもルールというものが存在します。それがなければ峠越えという遊びも楽しめないのではないかと思います。

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