初のスマートウォッチを買いました

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スマートウォッチデジタルガジェット

前の記事でスマートウォッチを買うまでの経緯と求める条件について長々と説明しましたが、実際に購入するに当たって比較検討した機種を具体的に挙げて、購入に至った理由について述べてみたいと思います。

GARMIN Instinct

前に述べたスマートウォッチに求める条件を全て満たしている機種として最初に候補に挙がったのはGARMINのInstinctでした。昨年の11月頃に発売された最新機種ですが、ネットではかなり評価が高く、ようやく待ち望んでいたスマートウォッチが登場したと絶賛する声も聞かれます。確かにアウトドアで必要な防水性・耐衝撃性を備え、あらゆるスポーツに対応したトラッキング機能を持ち、通常使用時間が14日、GPS使用時は14時間連続駆動というのは自分が求める条件にピッタリ来ると思います。GARMINですからGPSの精度も安定の品質でしょう。それでいて実売32,000円程度なのでGARMINの中ではコスパ抜群の機種として人気が高いのは頷けます。

確かに最初はこれを買う気満々でした(笑)。でもいろいろ調べて行くうちに「あれ、これって高くない?」と気付いてしまったのです(爆)。なぜなら3万円も出せば結構いいのが買えちゃうんですよね。たとえばTicWatch Proとか、Huawei Watch GTなどが余裕で買えます。まあ常時表示ができないので論外ですけどね。それを考えるとスペックの割に割高感が否めないんですよ。今どき125×125の解像度しかないモノクロ液晶は明らかに見劣りがします。そのおかげでバッテリー持ちが良く、情報を表示するのに必要十分といえばそうなんですけど、同じ値段出してスマホ並みの美麗な画面が手に入ることを知っちゃうとやっぱり高いなぁというのが率直な感想です。確かに悪くはないんだけど、何と言うか実用一点張りで「華」がないんですよね。そこが僕には今ひとつそそられませんでした。

まあ世の中には「買う理由が値段なら買うな。買わない理由が値段なら買え。」という格言がありますし(笑)、どうせ回り道するなら最初からこれを買っておいた方が結局は安いのかもしれません。でもやっぱりGARMINは他のメーカーに比べて割高感がたっぷりなんですよね。スペック的には大したことないのにブランドだけでぼったくってる感が満載なのが気に入りません(笑)。それにGARMINってみんなが持ってるから当たり前すぎてあまり面白くないんですよね。レビューのし甲斐がないじゃないですか・・(笑)

まあ何だかんだ言って最終的には買っちゃいそうな気がしますけどね・・(爆)

激安中華はダメ!

Amazonでスマートウォッチを検索すると3千円くらいから売ってる激安品が大量に出てきますね。もちろん中華なんですけど、こういうのを見ると3万円も出さなくてもこれで十分とちゃう?とつい思ってしまいますね。でもこういうのに手を出してはいけません。一応、活動量計としては使えるようですけど、肝心のスマホのアプリが糞だったり、バッテリーが持たなかったりするので使い物にならないんですよね。やっぱり安いのは値段なりの性能しかないんです。安物買いの銭失いの典型ですね。僕も中華でずいぶん痛い目に遭いましたけど(笑)、ほとんどが使い物にならずゴミになりました(爆)。それでも今どきの中華は進化しているので、モノによっては使えるのもあります。しかしスマートウォッチに限って言えば、メーカー不詳の怪しい商品にろくなものはないと思って間違いありません。

Amazfitってどうよ?

Amazonで検索していたら偶然気になる商品が出てきました。最長45日間使えるとかいうとんでもないスペックのAmazfit Bipという商品。最初Amazfit?、聞いたことないなぁと思いました。何となく名前からしてAmazonが出してるのかとも思いましたね(笑)。実際はおそらくAmazing Fitnessに由来する造語のようで、Amazonとは一切関係ございません(笑)。さらに調べて行くと、中国メーカーのXiaomi(シャオミ)の製品だということがわかりました(正確に言うと子会社のHuamiが開発製造)。Xiaomiって日本ではあまり知名度がありませんが、スマホの出荷量では世界のトップ5に入るくらいの巨大メーカーなんです。ちなみに日本のメーカーは数のうちに入ってません(笑)。今やHuaweiと並ぶ中国の超優良企業の一つです。中華というと「安かろう悪かろう」というニュアンスが裏にありますが(笑)、Xiaomiはもはや中華ではありません。世界の一流メーカーです。そんじょそこらの怪しい激安中華とは違うんですよね・・(笑)

このAmazfit Bipですが、日本ではあまり売れてないものの、世界ではバカ売れしているようで、情報が豊富に蓄積されています。試しにYouTubeで検索してみて下さい。腐るほどレビューが出てきますよ(笑)。日本で売れてない最大の原因は、やっぱり日本語化されてないことが壁なんでしょうね。メニューはすべて英語になりますし、マニュアルも英語版しかありません。だから英語が苦手な人には敬遠されちゃうんですね。ここでも日本人の英語の弱さが露呈しているようですが、こんなもん使っているうちにわかるんですよ。英語なんて関係ない。それに日本語のフォントはちゃんと入っていますから、スマホからの通知は完全に日本語で表示されるので実用上は何の問題もありません。英語ができないからと言ってこれを見逃すのはもったいない話だと思います。

Amazfitについてもっと調べて行きますと、Bip以外にもラインナップがあることがわかりました。腕時計型で現在入手できるAmazfitシリーズにはBip, Pace, Stratos, Vergeの4機種があり、それぞれの特徴を比較してみます(スマホの方は表を横スクロールしてご覧下さい)。

 
Bip

Pace

Stratos

Verge
ディスプレイ 176×176
反射型液晶
320×300
反射型液晶
320×300
反射型液晶
360×360
有機EL
常時表示 不可
バッテリー容量 190mAh 280mAh 280mAh 390mAh
使用時間 30~45日 5~11日 5~11日 5日
GPS連続駆動時間 22時間 35時間 35時間 不明
防塵防水性能 IP68 IP67 5気圧防水 IP68
水泳での使用 不可 不可 不可
VO2max測定 不可 不可 不可
外部心拍センサー 不可 不明
単体音楽再生 不可
スマホアプリ mi fit Amazfit Watch Amazfit Watch mi fit
国内参考価格 9,000円 13,880円 23,500円 18,500円

Amazfit Bip

実売1万円を切る安さ(並行輸入品の場合)と驚異的なバッテリー持ちに惹かれて、最初はこの機種に決まりかけていました。ただ画面サイズが小さいので本体だけでは最小限の情報しか表示できず、詳細な記録データを見るにはスマホのアプリからでないとできません。またGPSの連続駆動時間は22時間と、他のメーカーに比べれば十分長いのですが、やはりAmazfitの他の機種よりは短いのが気になります。これは当然バッテリーの容量が小さいためですね。僕は単体で使用できることとGPSの駆動時間を最重要視していますので、やっぱり他の機種に目移りしてしまいました。

ただBip自体はとても良い機種なので、スポーツよりも日常用として使うのであれば十分魅力的だと思います。何と言ってもバッテリーの持ちが凄いので、ほとんど充電を気にしなくても済みます。ちなみにBipの後継としてBip2がもうすぐ発売されるようです。こちらは防水性が強化されて5気圧防水になっていますので、水泳での使用も可能になるでしょう。たぶん出たら結局買っちゃいそうな気がします(笑)。

Amazfit Pace

実はAmazfitシリーズの中ではこれが最も古いモデルで、2016年11月発売となっています。当時は通常使用で5日間持つということは画期的だったようですね。確かにBipの30日間に比べると物足りないですが、実質1~2日しか持たないスマートウォッチが多い中で5日も持てば十分でしょう。それより注目すべきはGPSの連続駆動時間が35時間もあるということです。これは凄いことで、GARMINを含めてもスマートウォッチでここまで持つ機種は存在しないですよ。実質は24時間程度のようですが、それでも驚異的なバッテリー持ちです。ここまでの持続時間を達成した秘密はソニー製の超低消費電力GPSチップが寄与しているみたいですね。このスタミナ性を活かしてウルトラマラソンで使っている人もいるようです。

また画面サイズが大きいため、過去のデータも含めて単体で参照することが可能です。しかもグラフ付きで表示されるのは凄いですね。これで大いに購入意欲をそそられました(笑)。単体で使えてGPSの駆動時間が長いのは僕のニーズにピッタリ来ます。ユニークな機能としては、本体に4GBものSSD(ユーザーエリアは2GB)を持っているため、そこにmp3ファイルを放り込んでおけばBluetoothイヤホンとペアリングして音楽を聴くことができます。スマホなしで楽しめるのでランナーには人気のようです。

価格的にもBipより数千円高いだけなので、コスパは抜群だと思います。防水性はIP67準拠ということで、水深1mに30分間沈める試験をクリアしていますが、完全防水ではないのでプールや風呂での使用は不可となっています。まあ水中で心拍が測れないことはわかっているので、使えなくてもさして支障はないでしょう。

発売からもう2年以上経っていますが、今でも頻繁にファームウェアのアップデートが行われており、初期の頃に比べると機能がずいぶん増えています。現在進行形で進化を続けており、こういうメーカーの姿勢は日本企業にはとても真似のできないユーザーフレンドリーさだと思いますね。

Amazfit Stratos

Paceの改良型として発売された機種で、ハードウェア的には全く同じで外観に高級感を持たせ、5気圧防水に対応させたものです。見た目がフォーマルな感じなのでスーツでも違和感がなく、仕事で使っている人もいるようです。完全防水ですから水泳での使用も可能で、スイミングとトライアスロンのトラッキング機能も持っています。ただし心拍数の記録はできません。また物理ボタンを3つ持っており、手袋をしていてもボタンだけで操作が可能になっています。

水泳でも使えるということなので、どうせならこの機種にしておけばとも思いましたが、心拍が測れないとあまり意味はないので、そこまでこだわる必要はないと思いました。あとこの機種だけVO2maxの測定が可能になってるんですが、真剣にランニングをやってる人以外はあまり関係のない数値なので別になくても気にならないと思います。これなんかソフトウェアだけでできるはずなのでPaceでも可能なはずですが、おそらくFirstBeat社のライセンスの関係で載せてないんでしょうね。一応はPaceと差別化されてます。

価格は海外通販だと160~180ドル程度が相場なんですが、日本のAmazonだと23,500円くらいになってかなり割高感があります。Paceより1万円も高いんですよね。どうしてもプールで使いたいとか、VO2max測定がしたいのなら別ですが、僕はそこまでは要らないかなと思いました。それにゴツ過ぎるのが僕にとっては致命的です。Paceより直径で2ミリ、厚みも2ミリほど大きくなっています。わずかな差のように思えますが、体感的にこの差は大きいです。特に長袖のサイクルジャージなどピッタリしたウェアでは袖に引っかかることが確実なので、それを考えると鬱陶しくてしょうがないと思います。

まあこの機種はガチでランニングやってる人、トライアスロンやってる人、仕事にも使いたい人向きでしょうね・・

Amazfit Verge

これは2018年12月頃に発売されたAmazfitの最新機種です。国内価格も18,500円程度なのでお手頃で、今買うなら大いに魅力的な機種でしょう。機能的にはPaceやStratosとほぼ同じですが、サイズはやや小型化されています。ただ残念なのはディスプレイが有機ELで常時表示ができないことなんですよね。これじゃ他のスマートウォッチと大差ありません。アウトドア用としては失格ですね。僕はこれだけで真っ先に候補から外しました。

この機種は今までと違ってスポーツより日常の使用に重点を置いているようで、電話の通話もできるなど利便性を追求しています。そういう機能に魅力を感じるなら検討の余地がありますが、アウトドアで使いたい人にはおすすめしません。

最終的に選んだのは?

情報を集めれば集めるほど、それまでノーマークだったAmazfitシリーズに俄然物欲が沸いてきました(笑)。反射型液晶ということを考えると、これ以外に選択肢はありません。そこで4機種の中から選ぶことにしました。消去法で行くとまずVergeが落ち、Bipは最後まで悩みましたがやっぱり機能的に物足りないので見送りとなり、最終的に残ったのがPaceとStratosでした。どちらもスペック的には同じものですが、防水性とVO2maxの有無だけが違います。これで値段が数千円しか違わないのならStratosにしとけばいいと思うかもしれませんが、実売で1万円も違うのは大きく、そこまで行くとGARMINも視野に入ってきます。Stratosは水泳で使えると言っても心拍は測れないし、あれだけゴツくて突起だらけだとプールへの持ち込み条件で完全にアウトです。水泳目的で買っても使えないんなら意味がありません。よって水泳で使うことは諦めました。どうしても使いたければブレスレット型の小さいのを別に買えばいいんですよ。差額で十分買えます。

というわけで最終的に選んだのはPaceとなりました。やっぱり大きさはこのくらいが限界です。僕は通勤しない人なので毎日の使用は考えておらず、バッテリーは5日も持てば十分だと思っています。それよりGPSを35時間連続駆動できることが最大の決め手になりました。これだけはGARMINを完全に超越しています。主な使用目的はGPSを使ったトラッキングですから、少なくとも一日は余裕で持ってもらわないと困ります。GPSを使う時はどうせフル充電しないといけないので、通常のバッテリー持ちは別にどうでもいいことでしょう。

価格はAliExpressやGearBestだと110~120ドル程度で買えますが、到着まで時間がかかりますし、初期不良があったら面倒なことになりますね。まあ中国通販が怖くない方はチャレンジしてみて下さい(笑)。日本のAmazonでは13,888円で売ってましたので、僕はこちらから買いました。為替レートを考えるとそんなに割高じゃないので妥当な値段だと思います。カラーはブラックとレッドがありますが、バンドの色が違うだけです。なぜかレッドの方が高かったのですが、僕は迷わずブラックを選択。国内発送ですから注文した翌日に届きました。


というわけで、人生初のスマートウォッチをゲットいたしました(笑)。何となくこの後の展開が見えているようで怖いですな。自転車と違って場所を取らないので増殖する傾向が強く、最も危険なアイテムです(爆)。

すでに多くの人がレビューしているので今さら感満載ですが(笑)、この手のレビューを書いてる人ってガジェットオタク(つまり運動しない人)ばっかりなので、自分が本当に知りたかった情報がないんですよね。カスタマイズがどうのこうの、バッテリー持ちがどうのこうのとか、そんな話ばっかりで、外でGPS使ってログ取りましたというレビューが全然ないんですよ。ですからGPSによるトラッキングを中心にレビューしていきたいと思っております。これで死にかけたブログが復活すれば元が取れるってもんでしょう(笑)。

最後に言っておきますが、英語にアレルギーがなければこの機種はコスパ抜群で超おすすめです(笑)。

片雲の風に誘われて