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1995.8.19 大塔から天川・ミタライ渓谷へ

投稿日:1995 年 8 月 19 日 更新日:

実走日:1995年8月19日(土)
コース:阪本~簾~広瀬~庵住~栃尾~九尾~南日裏~川合~ミタライ渓谷(往復)

 このクソ暑い中、峠越えなど考える気にもならないので、どこか涼しそうなコースはないかと探していると、前から走ってみたいと思っていた天ノ川沿いのコースを思いついた。夏はやっぱり川沿いに限る。坂が少ない上に木陰が多くて涼しい。それに何と言っても眺めているだけで涼しい気分になれる。周回コースにしようと思えば二つも峠を越えなければならないので、今回は国道168号線・阪本からのピストンコースで我慢することにしよう。

 国道168号線・小代下トンネル手前の休憩所に車をデポする。今回は難なく駐車場所が見つかった。やっぱりこういう場所は一番気兼ねなく置けるので助かる。午前10時40分に出発し、国道を少し戻って阪本の大塔橋から県道に入る。ここは国道から直進する形になる。この県道はほとんど1車線の狭い道が続く。阪本の集落を抜けて少し行くと簾(すだれ)のバス停がある。変わった地名だなあと思いながら通り過ぎる。

 橋をひとつ渡ると塩野の集落に入る。この辺からは川幅が狭くなり、河原の岩も大きくなって渓谷らしくなってくる。また道は鬱蒼とした杉林の中を通り、木陰に入ると都会の猛暑が嘘のように涼しい。おかげであまり汗をかかない快適なツーリングを楽しめる。川沿いだから勾配もごくゆるいものである。

 しばらく上っていくと庵住に到着する。ここには青少年旅行村があり、今はファミリーキャンプ真っ盛りである。庵住から先は上りが多くなる。しかし急な上りはない。たまに下りもあるが、ピストンコースだと帰りは上らなければならないので全然うれしくない。また道が狭いため、自転車といえども対向車と離合するのに苦労する箇所が多い。

 何度も蛇行を繰り返す川に沿って上って行くと、やがて比較的大きな集落の和田に到着する。この辺だけは2車線になっている。ここで最初の休憩をとる。和田には天川西小学校があり、木造の校舎が昔懐かしい。自分もこういう木造の校舎で学んだのでそう思うのであろう。ちょうど学校の夏休みを利用して屋根の葺き替え工事が行われているところだった。和田から先はさらに上りが多くなり、九尾(つづらお)を過ぎると九尾ダムがある。どうも上りが多いと思ったのはこのためであった。天ノ川は九尾ダムによって一旦堰止められて小さなダム湖となるが、この湖水はまるで絵の具を溶かしたかのような鮮やかな緑色をしていて美しい。

 九尾から南日裏にかけても最近のアウトドアブームに乗ってできたと思われる新しいオートキャンプ場がいくつかあり、どこも大変盛況である。そのおかげで夏場は車が多い。南日裏から先はずっと集落が続き、賑やかになってくる。サイクルコンピュータの距離計を見るとすでに20kmを越えていて、予想以上に距離があるようだ。ここから先もだらだらと上りが続いてずいぶん長く感じる。しかもこの辺は日陰がないのでアスファルトの照り返しで暑い。かなり汗をかきながら、ようやく天川村の中心である川合に到着した。

 川合からは国道309号線(行者還林道)に入る。この道は大峰山脈を越えて国道169号線の天ヶ瀬に出られるのだが、よほどの健脚者でない限り周回コースを組むのは難しい。そのため普通の人は行者還トンネルまでのピストンか、あるいは熊野まで走り通してしまうしかないであろう。行者還トンネルまではいずれ上ってみたいと思う。この道は川迫(こうせ)川に沿って上っており、天ノ川に比べると上りが急である。発電所を過ぎるとものすごい巨岩が川を埋め尽くす荒々しい渓谷となり、大変迫力がある。川合から約2kmで最終目的地のミタライ渓谷に到着する。ここまでの所要時間は約1時間20分であった。

 とりあえず河原に下りて昼食をとる。この辺も水遊びを楽しむ家族連れで大変な賑わいである。川で水浴びしたら本当に気持ち良さそうである。ここは行者還岳を源流とする川迫川と八経ヶ岳を源流とする弥山川、それに山上ヶ岳を源流とする山上川が合するところにあり、その水は限りなく透き通って川底までがはっきりと見える。淀みになっているところでは誇張なしにエメラルドグリーンという表現がぴったりで、こんなに美しい川はなかなかお目にかかれない。

ミタライ渓谷

 しばらく休憩した後、自転車をデポしてミタライ渓谷遊歩道を少し歩いてみる。階段を上っていくと吊り橋があってそこからの眺めがよい。橋を渡ったところにはミタライ滝があるが、それが一枚の巨大な岩で構成されているのが印象的である。遊歩道は洞川まで続いているが、そんな余裕はないのでこれで引き返すことにする。今日は「みたらいウォーク」のゼッケンをつけた人々が何百人と歩いてくる。そのほとんどはオジサン、オバサン達で若い人は見当たらない。山を歩いているとすれ違うのはたいてい中高年ばかりで、若い人の姿を見かけるのは稀である。最近は山もすっかり中高年のパラダイスになってしまった感がある。

 午後1時過ぎに帰路につき、帰りはほとんど下りだから楽勝と思ったらずっと向かい風で最悪。写真を撮ったりしながらで、車のデポ地点に戻ったのは2時40分頃であった。コースの選択次第では猛暑の中でも涼しく走れることを実感したツーリングであった。

走行距離 走行時間 平均速度 最高速度 最高地点 最大標高差
52.97km 2:30:49 21.0km/h 44.0km/h 650m
ミタライ渓谷
210m

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