自転車

2002.5.21 室生口大野から曽爾へ~栂坂峠~

投稿日:2002 年 5 月 21 日 更新日:

実走日:2002年5月21日(火)
コース:室生口大野~室生寺~角川~栂坂峠~山粕~今井~青蓮寺ダム~名張

 4月の末にフォールディングバイクのジャイアントMR-4Fを購入した。一般的に折り畳みと言えば「走らない」というイメージがあるが、このMR-4Fは普通の折り畳みとはちょっと違う。24×1インチのハイプレッシャータイヤとフロント2速×リア9速のドライブトレインを採用し、ロードレーサー並みの走行性能が約束されているのだ。しかし実際のところはどうなのか、ある程度長距離を走ってみないことにはわからない。このところずっと天気が悪くてなかなか乗るチャンスがなかったのだが、ようやく5月らしい好天に恵まれたのでテスト走行を兼ねてショートツーリングに出かけた。主な目的は登坂能力と輪行のし易さの検証である。

 大野寺前の駐車場に車をデポして出発。帰りは輪行するためサドル下に輪行袋をくくりつけている。しかし、この専用輪行袋というものがちょっと問題で、キャスターが付いているため非常にかさばり重いのだ。サドル下に付けると不安定で太股に当たったりするのがうっとうしい。かといって市販で適当なものがなかなか見つからないので仕方がない。国道165号の下をくぐって、朱色の欄干の橋を渡って県道28号に入る。ずっと室生川に沿ってゆるやかな上りが続く。このくらいの上りは全くどうっていうことはない。15km/hくらいのペースを保って約6キロで室生寺に着く。今年はシャクナゲのシーズンが早く過ぎてしまったので今は静かだ。中には入らず、境内へ渡る太鼓橋の前で写真だけ撮る。

室生寺太鼓橋

 室生寺から1キロほど上流に室生龍穴神社がある。鳥居の前には二本の杉の巨木が立ち、荘厳な雰囲気を漂わせている。境内の奥に滝があるということで見てみたいが、ちょっと今日はパス。鳥居の前で写真を撮るだけにとどめる。さらに上流へ向かうとのどかな田園風景が続く。下田口を過ぎたところから道は狭くなり、普通車同士の対向も困難になってくる。角川から上田口あたりまでは相変わらずゆるやかな勾配が続く。

室生龍穴神社

 そして上田口を過ぎるといよいよ勾配が急になってくる。少し上った黒岩との分岐点あたりで河原に降りて、今後の上りに備えて昼食をとる。このあたり交通量もほとんどなく、本当に静かだ。30分ほど休憩して再び上り始める。ところどころ10パーセントくらいのきつい上りもあるが、一番軽いギアに入れて難なく上れる。タイヤ径が小さい分ギア比が低く、上りはむしろロードレーサーより楽だ。リアサスペンションが効いていて力が逃げるという人もいるが、逆にペダリングをアシストしてくれる効果もあるのでこれはこれで良いと思う。SPDペダルではないのがちょっと辛いが、上りでもそれほど問題は感じなかった。工事事務所が見えてくると間もなく辰尾橋のバス停に着いた。ここが国道369号との交差点である。ここまで思ったより楽に来られたように感じた。

辰尾橋バス停前

 さてこれからまだ栂坂峠への上りが待っている。標高差にしてあと110メートルほどだ。国道369号に入ると先ほどよりは勾配がゆるやかになり、杉林の中をだらだらと上っていく。しかし意外と長く感じる。道が1回ヘアピンしたところから峠らしく急な上りになるが、それもほんのわずかの間で、もう一回カーブを曲がるとすぐ峠だった。ここが伊勢本街道の最高地点、標高は690メートルある。とりあえず折り畳み自転車でこの峠を問題なく上れたということで合格だ。ここを越えればあとはほとんど下りだから気楽なものだ。峠の写真を撮って下り始める。

栂坂峠

 今度は一転して10パーセントくらいの急な勾配で全く気が抜けない。車のスピードを落とさせるための段差舗装があるのがうっとうしい。まだ自転車に慣れていないこともあって、下りでスピードを出すのはかなり恐怖だ。何よりフラットハンドルは初めてで、ハンドリングがクイックな感じがして怖い。それに小径タイヤゆえに路面からの突き上げが激しく、ハンドルを取られやすい。慣れの問題もあるだろうが、この自転車で50km/h以上出すのはかなり怖い気がした。やはり高速安定性ではロードレーサーに一歩譲るだろう。やっと山粕の集落まで下りて緊張から開放される。いつも立ち寄る酒屋の前でジュースを買って少し休憩。ここからは幅の広い走りやすい道となって、掛までほぼ平坦路が続く。

 掛の交差点を直進して名張への県道に入る。ここもよく知った道だ。今井の町並みを抜けた頃、突如として前方に異様な姿の鎧岳が現れてくる。嶽見橋という橋の上からの展望が一番素晴らしい。ここを過ぎると少々アップダウンが現れて太郎路から伊賀見の集落へと下っていく。

鎧岳

 やがて集落が途切れると青蓮寺川に沿って走るようになり、右上方に小太郎岩が見えてくる。このあたり特有の柱状節理の岩壁である。

小太郎岩

 そこを過ぎて小さな休憩所のある落合から三重県名張市に入る。ここからが香落渓の核心部である。川の両岸に切り立った岩が迫り、次々と奇岩が展開していく。このあたりは相変わらず道幅が狭く、普通車の対向にも苦労するような場所である。しかしここを自転車で下っていくのはいつ来ても楽しい。新緑の中を駆け抜けていくのは気持ちがよい。屏風岩の下にある河鹿橋を渡ると香落渓は終わりを告げ、青蓮寺ダムのダム湖へと入っていく。短いトンネルを抜け、香落橋の横を過ぎると川幅が広がってダム湖となる。そしていつも思うのだが、ここからがずいぶん長い。ダムの堰堤はすぐ見えてくるのだが、かなり回り道をしていて、しかもアップダウンがあるのでなかなか着かない。弁天橋を渡ってまたぐねぐねとしばらく走るとようやく青蓮寺ダムに着く。ここでまたちょっと休憩する。

 青蓮寺ダムからは直線的に一気に下る。少し慣れてきたせいか、かなり飛ばしてしまった。名張川を渡って左折し、夏見の交差点を直進する。川沿いに数百メートル走って市街地に入り、名張駅へ向かう。ここで自転車を畳んで近鉄で室生口大野まで戻る。たった3駅なのだが、12キロと結構な距離があり、しかも交通量の多い国道165号を走らなければならないので、こういう時こそ輪行できるとありがたい。輪行作業は10分ほどでスムーズに完了。ただ、この自転車は折り畳みとはいえ、前輪やサドルを外さなければならないので、それらをバラけないようにうまくまとめるのに結構コツがいる。これも慣れであろう。考えてみれば近鉄で輪行するのは初めてのことだ。近鉄も輪行が無料になってうれしい。電車は20分おきに出ていて便利である。昼間なので電車はガラガラ、楽勝だった。わずか十数分で室生口大野に到着。再び10分ほどで組み立てて車に戻る。これで峠越えを含む初の輪行ツーリングが終了した。走った感想は折り畳みであることを全く意識させず、長距離ツーリングも十分こなせそうな手応えを感じた。ただフラットハンドルだけは長時間乗ると疲れそうな気がする。しかし何よりもこれで行動範囲が大幅に広がることがうれしい。

走行距離 走行時間 平均速度 最高速度 最高地点 最大標高差
43.66km 2:22:16 18.4km/h 49.0km/h 690m
栂坂峠
490m

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