2003.1.12 奈良奥山ツーリング

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自転車

実走日:2003年1月12日(日)
コース:天理~高畑町~須山~上誓多林~石切峠~中誓多林~横田~長谷~福住~天理

 2003年の走り初めということで手近なコースを走ってみた。これまでは冬は乗らないことになっていたが、それでは脚力が衰えてしまってリハビリに時間がかかるので、最高気温が10℃を超えたら乗ることになった。10:50分頃、天理の自宅を出発。今日は珍しく完全自走ツーリングなのである。まずはいつものルートで奈良を目指す。高畑町まで来て少しでも近道しようと「佐保短大」の看板を見て右折したが、どうも曲がるところを一つ間違えてしまったらしい。「春日病院」の手前、県道奈良名張線を目前にして道が途絶えてしまった。引き返すのも嫌なので、東海自然歩道の道標を頼りに田んぼの畦道を押して強引に突破。何とか県道に出ることができた。

 ここから奈良名張線をずっと上っていく。この道は下りには何度か利用したことがあるが、逆に上るのは初めてだ。この辺りは採石場が多く、ホコリっぽいのが難点だが、今日は日曜のせいかダンプも全く通らなかった。だいたい5パーセントくらいのダラダラ上りがずっと続く。あまり急な勾配はなく、大和高原へのアプローチ路としては最も楽なルートではないだろうか。上っていると向こうからMTB乗りが下ってきたのでお互いに手を挙げて挨拶する。当初の予定では谷を詰めて第一ヘアピンにさしかかる手前、5万図に黒線で描かれている道へ左折し、奈良奥山ドライブウェイに出て石切峠を越えるルートを想定していた。ずっと道の左側に注意して上っていたが、それらしき道は見つからず、いつの間にか第一ヘアピンまで来てしまった。どうやらまともな道ではなさそうである。仕方なくルート変更し、須山まで県道を上って誓多林から石切峠をピストンすることにする。第一ヘアピンで地図を確認して再出発すると、後ろから自転車のチェーン音が近づいてきて、「こんにちは」と挨拶し、レーサーが追い抜いていった。速い!この上りで軽々と抜かれてしまった。(^^; そこから何回かヘアピンを繰り返して道が平坦になると間もなく須山の分岐点に着く。

須山の分岐点を左折。右は県道奈良名張線。

 ここを左折し、ほとんど車も通らなくなった小径をゆるやかに下っていく。長い上りの後の下りは実に気持ちがよい。そして間もなく須山の三差路に着く。ここは「大慈仙」の標識にしたがって左折する。

須山町付近。ここを左折。

 ディアーパークゴルフ場を越えるまではゆるい上りが続き、少し下って誓多林の三差路に着く。ここを左折して石切峠までのピストンを試みる。標高差はわずか30メートルほどで大したことはない。このあたりからハイカーの姿が目立つようになった。ここはハイカーに人気の高い柳生街道(滝坂道)の一部になっているからである。

誓多林の分岐点。ここを左折すると石切峠。

 ゆるい坂を上って上誓多林の集落を抜ける。この地名にもかなり興味をそそられるが、この集落は古い家並みが続き、歴史の深さを感じさせる。正月の注連飾りも街ではあまり見られないような独特なものだった。集落を抜けるといったん深い林間に入り、間もなく峠の茶屋に着く。石切峠の本当のピークはそこから約300メートル過ぎたところにある。

柳生街道・峠の茶屋

 江戸時代から続く峠の茶屋は柳生街道を行くハイカーが必ず立ち寄るスポットである。今日も多くのハイカーでにぎわっていた。茶屋の前で昼食休憩をとり、再び誓多林の三差路まで戻る。

 誓多林の三差路を今度は直進し、中誓多林へ向かって下っていく。下りということもあるが、このあたりかなり寒い。道端にはいつ降ったのだろうか、うっすらと雪が残っていた。すっかり手足の先が冷えた頃、中誓多林の集落を通過する。

中誓多林~下誓多林間

 そこから先、道はさらに狭くなり、路面の荒れた走りにくい舗装路となる。しかしこのあたりの雰囲気は一番良かった。深い木立の中、右に川の流れを聞きながら下っていくと白砂川との合流点に出る。突き当たりを右折してゆるやかに上っていくと、やがて林間を抜け此瀬町の集落に入る。ここでいったん右折してまたすぐ左折すると横田町に至り、再び県道奈良名張線と交差する。

 県道の交差点を直進し、また白砂川に沿って上っていく。あと一つ峠を越えないと天理には帰れない。南田原町では一台峠への道が分岐しているが、ここは「長谷」の標識にしたがって直進するのが正解である。

 2車線幅の広い道をだらだらと2キロほど上っていくと長谷の集落に入る。そして集落を抜けると道は狭くなり、少し急な上りとなってくる。この道も下りにはよく利用しているが、逆に上るのは初めてである。長谷側の上りは結構長い。やはり日頃乗っていないせいで、ここへ来てかなり脚に来ているのを感じる。あと少しの上りなのだが、脚にあまり力が入らない。一台峠へ至る林道を左に見ると天理市に入り、間もなく峠に着く。といっても名のある峠ではない。ここを越えると急な下りとなり、あっという間に上山田の集落に出る。

長谷~上山田間

 上山田からは布目川沿いの2車線道をゆるやかに上っていく。本当にゆるい坂なのだが、こんなところでも疲れが出てきて苦痛に思えるのは情けない。左手の田んぼを見ると、このあたりもうっすらと雪が積もっている。いつ降った雪だろうか。

田んぼにはうっすらと雪が・・・。

  小学校の横を過ぎると国道25号に合流する。そのとたんに道が狭くなる。これが2桁国道とは思えない。福住の町並みを抜けると少し上って名阪国道の下をくぐる。いよいよあとは下るだけだ。といっても、ほんの少しだけ上り返しがある。一回目の上りはほとんど下りの勢いで上れたが、二回目の上りはちょっと長い。疲れた脚にはかなり堪えた。

国道25号福住付近

 二回目の上り返しを過ぎるといよいよ本当の下り。天理まで快適なダウンヒルを楽しめる。少々路面が濡れているのであまり飛ばせないが、それでも本日の最高速度は更新中。苣原町でいったんゆるくなり、再び天理ダムまで急坂で一気に下っていく。ここは逆に上ると一番辛いところだ。あっという間に天理ダムまで下ってちょっと写真を撮る。

天理ダム

 天理ダムの休憩所から下を見下ろすとくねりながら下りていく国道25号がよく見える。こうして見ると結構な高度差があり、これも逆に上るのは辛いところだ。天理ダムからヘアピン二つを過ぎ、快調に下っていく。滝本下からは右へそれて布留川沿いの旧道に入る。このまままっすぐ行けば天理教前を経て天理市庁に至る。そして午後3時頃に自宅に帰り着いた。

天理ダムより国道25号を見下ろす

走行距離 走行時間 平均速度 最高速度 最高地点 最大標高差
47.97km 2:49:07 17.0km/h 49.9km/h 540m
長谷~上山田間
480m
片雲の風に誘われて