2003.4.17 桜が満開の宇陀路

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自転車

実走日:2003年4月17日(木)
コース:室生ダム~榛原~古市場~岩端~谷尻~滝野~上田口~室生寺~室生ダム

 二日連続の快晴なのでほぼ恒例ともなっているコースを走ってみる。今回はいつもとは少しコースを変えて、一谷峠と染谷峠をダブルで越えることにする。距離は少し短くなるが、累計標高差は増すはず。今日の最高気温の予想は26度ということで、暖かいを通り越して暑くなりそうな予感。自転車はこのところ乗っていないジャイアントMR-4Fにする。どうもフラットハンドルに馴染めないので、これからの輪行ツーリングに備えて慣らしておきたいという意味もある。

 いつもの大野寺の駐車場にデポしようと思ったが、桜のシーズンということで平日なのにいっぱい。仕方なく少し上った室生ダムの駐車場にデポする。最後の最後で上らなければならないのが少し憂鬱である。12:30に室生ダムを出発し、いつもの通り南岸の周回道路を榛原方面へ向かうが、約3km進んだところで通行止めのゲートが現れる。厳重に封鎖されていて担いで通るのも難しそうだ。いつもなら通行止めは無視して突破するのだが、歩行者も通行止めと書いてあるので無理かもしれないと思い、素直に引き返す。約6.5km、23分のロス。また振り出しに戻ってしまった。メーターをリセットして再出発。

通行止め現場。厳重に封鎖されている。

 気を取り直して健民グラウンドの横の道を抜け、国道165号へ迂回する。ダラダラと長い上りが続くのであまり好きではないが、平日のせいか、いつになく交通量は少ない。しかし向かい風だ。そのせいでずいぶん長く感じた。屈曲がない分、室生湖の周回道路経由より距離はかなり短いはずで、ロスは多少取り戻せたかと思う。榛原からはNTT前を通って県道31号に入る。途中、「比布」のバス停の先で左へ入り、芳野川に沿っていくとアップダウンがない分、多少楽である。

ここを左折するとちょっとだけ楽。

 菟田野町の中心・古市場では旧道に入り、宇太水分神社の前を通る。朱色がとても鮮やかだ。そこから旧道をまっすぐ行くと自然に国道166号に合流する。

宇太水分神社

 そこから1kmほど国道を走ると「岩端」の標識があって県道31号へ左折する。ここからは芳野川に沿って非常にゆるやかに上っていく。交通量もほとんどなく、とても気持ちいい道だ。

松井の交差点。ここを左折する。

 やがて上芳野を過ぎ、岩端の集落に近づく頃、満開の桜並木が見えてくる。近くの老人ホームの花見会が行われているようで、平日にもかかわらずたくさんの人が集まっていた。

岩端の桜並木

 岩端のバス停前で小さな橋を渡り、右へ折り返す形で一谷峠への上りにさしかかる。峠までの標高差は約150m。山腹に沿ってぐねぐねと上っていくタイプなので、あまりしんどさを感じない。途中、写真を撮るために一度止まっただけで、あとはノンストップで峠に到着。

一谷峠への上り

 切り通しの峠は陰になっていて写真が撮りにくい。一谷峠を越えるとほんのわずかの下りで谷尻の集落に着く。ここからは東吉野村となる。

一谷峠

 ここから滝野までの間には名前のない峠が一つある。標高差にして約80mほど。ダラダラ上りがずっと続くが、峠の直前はすごい急勾配になっていて思わず押してしまった。こういうところはSPDペダルでないと辛い。

谷尻~滝野間の上り。青空が気持ちいい。

 峠を越えると一転して鬱蒼とした樹林の中を下っていく。こちら側はかなりの急勾配だ。せっかく上ったところを100mも下って滝野に着く。このあたりは桜がまだ五分咲き程度である。

 滝野からは急坂を一気に上り、投石の滝の上部に出る。滝音だけがその存在を示している。ここからしばらくの間、二車線の立派な道が続く。こんなところにまで開発の波が押し寄せている。道を広げると樹林が伐採され、日を遮ってくれるものがなくなるのだ。とにかく暑い。そこを過ぎると元通りの細い道に戻る。この道がお気に入りなのだ。いつまでもこのままにしておいてほしい。鬱蒼とした杉林の中を通る道はいつも木漏れ日が差し込み、あまり汗をかかずに涼しく上れる。この時期、花粉症の人には見ただけで鼻がムズムズしてくるかもしれない。

木漏れ日の中を行く。

 この先8%程度の結構厳しい上りが続く。それでもなぜかあまりしんどい気がしないのが不思議だ。少し樹林が開け明るくなってくると勾配がゆるくなり、12km/hくらいの快調なペースで上れる。ここまで来ると峠は近い。最後にちょっと勾配がきつくなって染谷峠に到着。標高が710mもあるので結構気温が低い。

染谷峠

 ここから急坂を一気に下って旧国道369号の大内峠に出る。開路トンネルの開通によりほとんど車が通らなくなった道を快調に下っていると思わぬハプニングが・・。道端で寝ていた犬が突然襲いかかってきて、猛スピードで追いかけてきた。ブッチ切ってやろうと猛ダッシュしたが、間もなく国道369号に行き当たり、運悪く左から車が来てしまった。このまま突っ込めば車に激突してしまう。仕方なく減速し万事休すかと思ったが、なぜか犬はそこで追いかけるのをあきらめた。しかし下りだったから助かったが、これが上りだったら大変なところだった。そのまま国道を下り、辰尾橋のバス停のところで左折し、県道28号に入る。すぐ工事中のダートになり、せっかくの下りなのにノロノロ走行になってしまった。

 急な下りが終わり、角川のバス停まで来ると、左手に真っ白な木蓮の木が目に飛び込んできた。5~6本はある大きな木蓮の木はどれも満開で、背後の民家と相まってとても絵になる風景だった。デジカメしか持っていないのが残念。やはりよく目に付くのか、何人も写真を撮っていた。

角川の木蓮

 そこからゆるい下りを快調に飛ばし、下田口では寺の境内に立派なしだれ桜を発見。ここも満開だ。何という寺なのかはわからない。またその近くには広い菜の花畑もある。

下田口のしだれ桜

 龍穴神社を過ぎると以前はなかった立派な二車線の道が現れた。真新しいトンネルもできている。狭い室生寺の門前をバイパスする道路のようだ。ここへ入ると室生寺はパスしてしまうので旧道を行く。少し室生寺へ寄ってみるとここも桜が満開だった。室生寺からはあと6kmほどゆるい下りが続き、最後の最後に室生ダムまで上り返す。かなり足が売り切れ気味で辛かった。午後4時頃、室生ダムに帰着。

室生寺の桜

走行距離 走行時間 平均速度 最高速度 最高地点 最大標高差
47.18km 2:38:59 17.7km/h 46.5km/h 710m
染谷峠
445m
片雲の風に誘われて