ツーリングレポートを廃止いたします

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ブログ運営論

このブログ、というか前身のサイトからメインコンテンツになってきたツーリングレポートですが、ここへ来てついに全廃の決断に至りました。理由は時代の変化に合わせるためです。以下で詳しく述べます。

ツーリング系自転車サイトはオワコン

このブログの前身は1996年、すなわちインターネットの黎明期から始まってますが、その頃は自転車サイト自体が珍しかったこともあり、ツーリングレポートというのは一定の需要がありました。今のようにGoogleマップもSNSもなかった時代ですから、自転車ツーリングに関する情報を得る手段も限られていたのですね。だから他人が書いたツーリングレポートというのは貴重な情報源としてよく読まれていたわけです。

ところが近年はインターネットユーザーの行動自体が大きく変わっています。昔は固定的なファン、すなわちリピーターによって支えられていましたが、今は検索エンジンからの流入が圧倒的多数を占めています。ユーザーというのは何か解決したい問題があって検索エンジンにキーワードを入力し、サイトを訪れるわけです。たとえば購入を検討している自転車の評判とか、メンテナンスの方法とか、速くなるためのトレーニング方法とか、そういうものは興味を持っている人が多いため非常に需要が高いと言えます。最近のユーザーは何かモノを買う前に必ずネットで評判を調べるという行動が習慣化しているので、いわゆる機材ネタは非常にアクセスが伸びる傾向があります。

たとえば当ブログで最もアクセスの多い記事は「ロードバイクに最適なバッグはこれだ!」がダントツの一位となっていますが、人気記事の上位を見てもすべて機材ネタが独占しています。eTrex 30xに関する記事も常に上位にランクインしていますし、最近ではAmazfit関係も安定した人気を保っています。一方、そういった機材ネタに比べてツーリングレポートというのはアクセス数が10分の1以下に落ちます。実際は一日数件しかアクセスされないのが実状です。つまりツーリングレポートというのはアクセス効率から考えると最も質の低いコンテンツなのです。

ではなぜツーリングレポートは読まれないのか? その理由はもう非常に明快で、単純に「需要がないから」なんです。インターネットの黎明期から言われていた最も人気のないサイトのジャンル、これだけはやるなと言われていたジャンルを知っていますか? それはズバリ「日記」です。そりゃ有名人でもない赤の他人の日常、今日はどこへ行ったとか何を食べたとか、そんなもん読んでも何の役にも立たないし需要がないわけですよ。ユーザーは役に立たない記事には興味を持ちません。それこそ家族や知り合いくらいしか読まないでしょう。だからアクセスは限りなくゼロに近いです。

でもそれと同じことがツーリングレポートにも当てはまるのです。ツーリングレポートというのは本質的に日記と同類なのですね。言い換えればサイクリングを題材にした日記に過ぎません。要するに極めて私的な行為ですから、他人がどこへ行ったかなんてことは全く興味がないのです。読んでも何の役にも立ちませんから需要がありません。せいぜい友人が読むくらいでしょう。それにツーリングレポートの特質として地域性が強いですから、読むのは近隣に住んでいるか、過去に訪れたことがある人くらいに限られます。たとえば大阪のサイクリングコースを紹介したって東京の人は全く興味を持たないわけですよ。ゆえにツーリングレポートは読者が極めて限定されるため、それだけでアクセスを集めることは不可能です。

逆に言えば、ツーリング系自転車サイトでアクセスを集められれば本物だとも言えますね。僕の知る限り、日本でそれができるのは某つ○り氏くらいしかいないと思いますね(笑)。これはもう文章力とか、写真の技術とかそんな表面的なものではどうにもならないんです。最も必要なものはカリスマ性ですね。つまり自分が教祖にならない限り、ツーリング系自転車サイトでアクセスを集めることは不可能です。カリスマになるために必要な資質は、並外れた体力と行動力、潤沢な資金力、そして何よりも有り余る時間です。その全てが揃って初めて憧れの存在になり得るのです。僕にはその全てがありません。もちろん他の大多数の人にとってもそれは同じでしょう。だから凡人がツーリング系自転車サイトでアクセスを集めることは永遠に不可能なのです。やるだけ無駄だと言えます。

今の時代、ツーリングレポートというのは存在意義を失っています。他人の書いたツーリングレポートなど読まなくても、今はストラバやSNSなどで情報を得る手段はいくらでもあります。今なら直接ストリートビューで見た方が早いでしょ? だから誰かの参考になるようにツーリングレポートを書くなどという行為は全く無意味で、せいぜい自分の覚え書きに過ぎないのです。

一方でブログのあり方自体も昔と今では変わってきています。もともとブログというものは個人の情報発信の手段だったわけですが、今ではアフィリエイトを主体とする収益の手段に変わってきています。つまり「稼いでナンボ」なわけで、お金にならない自己表現系のブログは廃れていきます。収益を上げるには当然アクセス数がものを言うわけで、膨大なアクセスが稼げる機材系ばかりがもてはやされます。ツーリング系なんかやってもこれっぽっちも稼げませんからね・・

要はツーリングレポートなんてもう誰も読まないし、全く収益を生み出しません。やるだけ時間の無駄です。もはやツーリング系自転車サイト自体がオワコンなんです。これからそんなサイトを始めようとするならやめとけと忠告したいです。地を這うようなアクセス数に耐えられますか? 収益ゼロに我慢できますか? もちろん自己満足で良ければやるのは構いませんが、本当に時間を失うだけで得るものは何もないですよ。

リアルタイム性を重視

上で述べたように、今やツーリングレポートは最も効率の悪いコンテンツとなっているため、そんなものに時間をかけている余裕はありません。歳を取って人生の残り時間が少なくなってくると、時間が何より貴重になってくるのですよ。無駄な時間を削ることが最優先されます。昔はツーリングレポートを書いて誰かに読んでもらうこと自体がモチベーションになっていたのですけどね、今では逆にそれを書くことが重荷になっています。だって、ただでさえライドで疲れているのに、さらにツーリングレポートまで書くことを考えるとそれだけでモチベーションを削がれます。しかも書いても誰も読みませんからね、ただ時間の無駄だけです。いつまでも過去の習慣にとらわれている人間は進歩がありません。時代の変化に合わせて柔軟に対応していくべきです。よってブログでのツーリングレポートは完全に廃止します。

その代わり、これからはリアルタイム性を重視していきます。具体的にはTwitterでのライブレポートに注力します。つまり現場ですべて完結させることを目標とします。後付けでツーリングレポートなんか書いてもどうせ知り合いくらいしか読まないわけですから、それなら初めからSNSでやっといた方が合理的でしょ?

一応、自分自身の覚え書きとして轍ONLINEにログを残したりはしますが、それもブログにリンクを張ったりはしません。Twitterへの投稿のみとします。リアルタイムで見たい方はアカウントをフォローして下さい。

過去のツーリングレポートは対象外

現在、1993~2004年頃のツーリングレポートを再構成して毎日配信していますが、これは過去の遺産であり、特に手間もかかっていません。一ヶ月先まで予約投稿してありますから、ネタが切れるまで配信は続きます。これで本当にツーリングレポートは終わりにしたいです。

今後の方針

何度も言ってるようにツーリングレポートはアクセスが減るのでやりません。これからはアクセスの稼げる機材系・ノウハウ系に集中いたします。

最近はブログ自体がオワコンと言われてますからね、これから流行るのはSNSと動画ですよ。いつまでもブログに固執しているのは時代遅れです。最近は自転車系YouTuberが急増しています。そろそろ動画にも本格参入していきたいですね・・

片雲の風に誘われて