福住から国見山・塔ノ森へ

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登山

奈良市と天理市の境に国見山というのがありまして、都祁村併合により奈良市の最高峰ではなくなりましたが、依然として天理市の最高峰ではあります。10年前に一度登ったことはあるのですが、その時は奈良市の矢田原からだったので、今回は天理市側の福住から登ってみることにしました。

自転車依存体質から脱却するため、今年はもう一度山登りを再開したいと思ってました。ただ膝に不安があるため、いきなりやると膝を壊します。そこで1月から平地ウォーキングで足慣らしをしてきました。それでもう5キロくらいは普通に歩けるようになったので、いよいよ今年初めての山に挑戦しました。といっても登山口自体がすでに540mもあるため、大して登りはないんですけどね(笑)。

GPSログはこちら↓


福住からの登山口は2ヶ所あるんですが、どちらも100mほどしか離れていません。県道186号線の別所の集落を過ぎて峠にさしかかる手前に格好の駐車スペースがあります。


往きは国見山へ直登するルートを取ります。駐車スペースから100mほど集落方面へ戻り、この分岐を斜め右へ登っていきます。


集落の一番上でコンクリート舗装の道に行き当たったところに道標があり、ここから登山道に入ります。


植林の中のよく整備された道を登っていきます。勾配はさほどきつくありません。途中道標のない枝道がいくつかあって迷いますが、とにかく登る方へ行けば間違いありません。


標高600mまで登って尾根上の道に合流します。ここにもしっかりした道標があります。帰りはまたここまで戻ってきますが、まず左へ進んで国見山を目指します。あと300mらしいです。


山頂手前は明るく気持ちの良い尾根道になっています。


わずか40分ほどで国見山山頂に着きました。山頂にはベンチとテーブルが設置されていて至れり尽くせりです。


これは昔からある山名標ですが、左にもう一本新しい山名標が立っています。山頂からは奈良盆地を一望する展望が開けます。


展望案内板。右側の日付を見るとつい最近ですよね。地元のお爺さんが米寿記念に建てたみたいです。


以前来た時は木が茂って展望がイマイチの印象でしたが、最近伐採されたみたいで展望が良くなってました。これは龍王山に負けず劣らずの好展望ですね。こちらは二上山から葛城山にかけての展望です。


こちらは生駒山から信貴山方面。


反対側は田原の里から柳生方面が少しだけ見えます。


山頂でお昼を食べて、来た道を先ほどの分岐まで戻ります。そこからは尾根道を少し上ったり下ったりの繰り返し。尾根道はよく整備されていて歩きやすい道です。


そして666m峰と呼ばれるピークに着きました。国見山には三角点がありませんでしたが、こちらに三等三角点があります。この先、フィックスロープの張られたかなり急な下りがあり、下り切るとゴルフ場への道が分岐します。


分岐をいったん直進して塔ノ森まで往復します。その少し手前、塔ノ森の一本ブナがありました。奈良県北部には珍しいブナの木が一本だけあり、かなりの巨木です。


ブナを過ぎると倒壊した廃屋の前を通り、塔ノ森に着きます。石造りの小さな五重塔で、奈良時代のものらしいです。


その隣にはお稲荷様が祭られておりました。


もう一度、鞍部の分岐まで戻り、別所方面へ下山します。ここも結構急な場所があり、フィックスロープが張られていました。


やがて池が見えてきてゴルフ場の上に出ます。練習場の横を通り、クラブハウスから駐車場の前を抜けて車道を下ります。


ゴルフ場から県道へ下る途中ですが、遠くに冠雪した山が。たぶん北部台高の国見山~桧塚あたりだと思いますが、ここから見えるのは意外でした。


県道に出ると道標があり、その後ろには「泥かけ地蔵」があります。南から来るとこれが目印になります。あと200mほど県道を歩いて駐車地に戻ります。

11時過ぎに出発して14時過ぎには戻ってきました。休憩を含めても3時間足らずの山歩きで、標高差もあまりないことから少々物足りない感じではありましたね。さすがにこの程度では膝痛にならなかったので、もうちょっと距離を伸ばしても大丈夫そうだな。

片雲の風に誘われて