都介野岳と貝那木山

スポンサーリンク
登山

旧都祁村の中央、都介野(つげの)と呼ばれるエリアに三角錐の美しい山容を見せる都介野岳。自転車でよく通っている場所なのでいつも眺めてはいましたが、まだ一度も登ったことがありませんでした。この辺りは平地自体が標高500mある高原地帯なので、山と言ってもちょっとした丘陵程度なんですが、典型的な里山の様相を示しています。やっと暖かくなってきたのでトレッキング再開。この山ともう一つの貝那木山を合わせて登ってきました。

GPSログはこちら↓


スタート地点は三陵墓古墳公園の駐車場があるのでとても便利です。10:50頃に出発。


古墳公園から県道を西へ200mほど歩き、都介野岳の道標のある場所から左折して狭い舗装路に入ります。


ちょっと進むとこのY字路があります。どっちからでも行けますが、先に右の道から登ることにします。


小さな起伏を越えたところにまた道標があるので、ここから登山道に入ります。


登山道は途中から階段になってかなり急な登りが続きます。


もう一つのルートと合流した後、さらにきつい階段を登っていくと役行者像を祭る祠がありました。ここまで来ると頂上はもうすぐです。


やっと山頂に着きました。標高631m、登山口からの標高差は150mしかないのにずいぶん登らされた気がします。山頂には三角点がありましたが、山名板のようなものはどこにも見当たりませんでした。あとお堂のような建物が建っています。


山頂からは樹木に遮られてあまり見えないのですが、すぐ下からは都介野の風景が一望できます。麓の標高が高いので、あまり高度感はないですね。遠くの山はほとんど見えません。


山頂にあった説明板ですが、これは山頂から撮ったものではなさそうですね。航空写真みたいです。


山頂でお昼を食べた後、同じ道を合流点まで戻ります。この道標からはもう一つのルートで登山口へ下ります。


東側のルートはほぼダブルトラックで階段もなく、こちらの方が歩きやすいです。


間もなく舗装路に出てきました。このまま直進していったん県道の登山口まで戻ります。


登山口と三陵墓の間にあるこの分岐を右へ入ります。この道は桜峠を越えてR369にショートカットします。自転車でもよく通ったので知っています。


桜峠を越えたらR369に突き当たって右へ進みます。


国道を200mほど歩いて左斜めに見える林道に入ります。


この林道は一応コンクリート舗装されていますが、超激坂です。自転車で登るのは不可能でしょう(笑)。


林道をジグザグに登っていくと峠のような場所にこの道標が立っているので右へ進みます。あと100mらしいですが、ここからまた激坂。


そして神社のような建物が見えたらちょっとした広場に出て奥に展望台があります。なぜか清酒のケースが椅子になってます(笑)。


この展望台からは北側の展望がよく開けています。都介野岳と同じような風景ですが、こちらの方が眺めはいいですね。奥の山並みは一体山から国見山にかけての稜線のようです。木が邪魔しますが、神野山や伊賀の山並みも少しだけ確認できました。しかしここはまだ頂上ではありません。もうちょっとだけ登ります。


最後まで登ると割と広い平地になっていて貝那木山城趾の立派な石標があります。ここはかつて白石城があったところなんですね。国土地理院の地形図には城跡のマークがあります。


三等三角点もありました。標高597m。


ちょっとわかりにくかったですが、広場の一番奥に山名板がありました。左に見える三角形の山がさっき登った都介野岳です。それにしても海のない奈良県にはなぜか貝の付く山がたくさんあります。他にも貝ヶ平山、百貝岳、貝吹山など。かつて海の底だったことを物語っているのでしょう。貝の化石も出ますからね。


帰りは先ほどの峠までいったん引き返し、そこから北側の山道を下ります。こちらは舗装されておらず、完全な山道です。ジグザグに急降下します。途中に水場もありました。


ほんの12分ほどでR369まで下ってきました。振り返ると貝那木山の高まりが見えます。


三陵墓古墳へ戻る途中、溜池越しに見える都介野岳です。ここは絶好の眺望ポイントですね。あと少しで三陵墓古墳です。トータル3時間、山登りというよりほとんど里歩きのゆる~いトレッキングでした。

片雲の風に誘われて