Garmin Instinct 2Sのレビュー(概要と外観)

スポンサーリンク
スマートウォッチデジタルガジェット

突然ですが、またスマートウォッチを買いました(笑)。かれこれ4ヶ月くらい買うか買わないか悩んでたのですが、結局Garmin Instinct 2Sを買っちゃいました。自分にしてはずいぶん高い買い物なので清水の舞台から飛び降りた気分です(笑)。

それほど悩んだ理由はまあ値段が高いからなんですが、その値段に見合う価値があるかどうかということが気になってたんですね。特に低解像度のモノクロ液晶というところが引っかかってました。今まで使ってたウォッチは高精細なカラー液晶だったので、それに比べて見劣りしてしまうのでは?という懸念が常にありました。

それでも値段が安ければ気にならないんですが、高いくせにしょぼい画面しかないのが許せるかどうか? そこが最大の懸念材料でした。でもさすがのGarmin製品ですから機能はいいんですよ。今までのスマートウォッチではできなかったことができるようになります。機能的にはサイコンとほぼ同じですね。もちろんサイコンを買うという選択もあったのですが、同じお金をかけるなら自転車だけでなくオールマイティーに使えるスマートウォッチの方が価値がありますね。

肝心の精度がどうかは使ってみないとわかりません。Garminだから悪いということはたぶんないと思いますが、過度な期待も禁物です。それも覚悟した上で一度使ってみて、もしダメなら売ってしまえということで購入に傾いたのでした。

購入して約2週間、すでに数回のライドで使用しましたので精度やバッテリー持ちもわかってきました。そこでサイクリスト的な視点からレビューをしてみたいと思います。かなりボリュームがあるので何回になるかわかりませんが、テーマを決めて少しずつ掲載していきます。

買い換えに至った理由

今までスマートウォッチはAmazfit Stratos 3を使っていて、主にサイクリングや登山のトラッキングに利用していました。値段の割に機能が豊富でGPS精度も高かったことから2年余りにわたって使い続けました。ただ長く使っているとどうしても不満に思える点が2つ出てきました。

一つは心拍計の精度です。以前、胸ベルト式との比較もやって確かめていますが、運動を始めてすぐの間は正確に追従するので問題ないんですよ。ただいったん休憩して心拍が落ちた後に運動を再開すると、なぜか心拍が上がらずヒルクライムしてるのに90とかあり得ない値が出たりすることがあります。一度そういう状態になると10分くらい正常に戻らないので、ぜんぜん信用できないんですよね。それもたまに起きる程度なら我慢できるのですが、必ずそうなるところがどうにも我慢なりませんでした。

もう一つは高度計の精度です。Stratos 3は気圧高度計を内蔵しているのですが、不連続に変化したり、急な下り坂で追従できないことがよくあります。周回コースなのにスタートとゴールで標高が大きく食い違うことも普通にありますね。どうも校正がうまくできてないことが原因のようです。まあStravaにアップしてしまえば自動的に補正されるので問題ないといえば問題ないんですけどね。

いろんな情報を収集していると、どうもAmazfit製品は心拍計の精度が良くないようです。最新機種なら良くなってるかも?という淡い期待はあったのですが、そうでもないらしい。同じようなものをいくつ買っても、不満点が解消されなければ結局お金の無駄になります。

それならば思い切ってGarmin製品を買った方が満足できるのでは?と思い直しました。確かに値段は高いですが、それで不満点がすべて解消されるなら安いものです。もちろん良いか悪いかは実際に使ってみなければわかりません。使ってみてやっぱり期待外れだったということになる可能性は十分にあります。もしダメならメルカリで売ればいいんです(笑)。Garminなら高く売れますからね、損失は最小限で済むはずです。

Instinctシリーズとは?

GarminのInstinctシリーズは2018年11月に発売されたアウトドア向けのスマートウォッチです。アメリカの軍用規格であるMIL規格に準拠し、10気圧防水と耐候性・耐衝撃性を備えたタフネスモデルとして人気を博しました。

その後継に当たるのがInstinct 2シリーズで2022年2月に発売されました。いろいろ細かい点で変更はありますが、旧Instinctから主に進化した点は次の通りです。

  • バッテリー持続時間の向上
  • 画面解像度の向上
  • 血中酸素濃度測定に対応
  • VO2MAX測定に対応
  • 水中心拍に対応
  • Body Batteryに対応
  • Suicaに対応

あとInstinct 2シリーズでは標準サイズと小型サイズの2種類が用意されるようになり、さらにそれぞれソーラーバッテリーを搭載したDual Powerモデルも派生しています。

Instinct 2とInstinct 2Sの違い

Instinct 2はケース直径が45mmの標準サイズ、Instinct 2Sは40mmのやや小ぶりなサイズで、手首の細い人や女性をターゲットにしたモデルです。もちろんサイズの違いが一番大きいですが、それ以外の違いは主にバッテリー持続時間です。以下に2モデルの違いについて比較してみます。

2Sの方はサイズが小さい分、バッテリー容量も小さいですから持続時間が約25%短くなっています。逆に言えばそれ以外の違いはありません。機能的にはまったく同じものです。

Instinct 2Sはかなり安い

税込定価ベースではInstinct 2が49,500円、Instinct 2Sが46,200円と3,300円の違いしかありません。ところがAmazonの値引率が大きく違っていて、実売ベースで1万円もの差が出ています。つまりInstinct 2Sなら約35,000円で買えるのです。これはGarminウォッチの中では一番安い部類に入るでしょう。

Instinct 2Sを買った理由

もちろん値段が安いということはありますね(笑)。さすがに45,000円だと手が出ないですが、35,000円ならギリギリ許せるかな?というところなんです。

それと僕はゴツい時計が苦手なんで、できるだけ小さい方がいいんです。今まで使っていたStratos 3は48mmもあるのでちょっとデカいなぁと思ってたんですが、40mmならかなりコンパクトじゃないですか。厚みが1.2mm薄いというのも大きいと思いますね。長袖を着ていると分厚い時計は袖に引っかかって鬱陶しいので、できるだけ薄いに越したことはありません。バンド幅も2mm細いですから、少しでも蒸れは軽減されるでしょう。とにかく僕にとっては2Sの方が良いことばかりなのです。

もちろん駆動時間はやや短くなりますが、21日も使えるなら全く問題ないでしょう。それより重要なのはGPS使用時の駆動時間ですが、これも22時間あれば日帰りライドには十分なので問題ありません。

ただ2Sは手首の細い人向けということですから、バンドの長さが短くなっていますので注意して下さい。スペックには手首周り18cmまでと書いてありますが、そこまではとても無理です。せいぜい16cmくらいまでと思って下さい。したがって手首の太い人は標準モデルを選んだ方がいいです。

開封レビュー


おなじみのGarminの外箱に入っています。


外箱を空けると一番上に本体が入っています。画面はシールです。


付属品はこれだけです。充電ケーブルとクイックマニュアル、それにステッカーが入っていました。充電ケーブルは特殊形状なのでなくさないように気をつけましょう。別売はしてるのかな?

マニュアルは最低限のことしか書いてないので、詳細なマニュアルはサイトからダウンロードします。ただこのマニュアルが複雑でとても読みづらい(笑)。


本体を側面から見たところ。厚みは13.3mmとそこそこありますが、この手のスマートウォッチとしてはまあ普通でしょう。物理ボタンは右側に2個、左側に3個あります。


裏面はこうなっています。光学式心拍計はLEDが2個、センサーが4個あります。これが高精度の秘密でしょうか? 充電の接点が4個あることからわかるように、充電だけでなくUSB経由でPCと接続することも可能です。PCに接続するとマスストレージとして見えます。


実測重量はバンド込みで42.4gでした。見た目の割に軽く、ほとんど着けていることを意識しないですね。


腕に装着するとこんな感じ。手首はそんなに太くないですが、ちょうどいいサイズ感ですね。これ以上大きいのは嫌だなぁ。


バンドはシリコン製で手触りが良く、なかなか着け心地はいいです。穴が多いので蒸れ感も少ないですね。幅は20mmでQuickFit互換のバンドが使えます。ループが2個あるのは安定感がある反面、ちょっとめんどくさいですね。

自分の手首周りを測ってみたら15.5cmでした。それであまり余裕はありません。せいぜい16cmまでと思った方がいいですね。もし合わなかったらバンドを交換することもできますが、純正品はとても高いです。それなら初めから標準サイズを買った方がいいでしょう。

片雲の風に誘われて