Ektar100を使ってみた

スポンサーリンク
フィルム写真

コダックから発売されたEktar100という新しいフィルムを試してみたかったのですが、奈良には売ってないんですよね・・。それで先月末、大阪へ行った際にビックカメラで2本だけ仕入れてきました。なかなか撮る機会がなかったのですが、キャンプツアーの帰りに36枚撮りを一本撮りきることができたので早速現像に出しました。

カラーネガなのでもちろん通常のC-41処理が可能ですが、話によるとDPE店によっては「エクター仕上げ」なるものを強制されることがあるようです。近所の写真屋に持って行ったところ、何も聞かれることもなくて普通にミニラボで処理してもらえました。現像のみ550円。結果は特に問題ないように思います。

もともとこのフィルムに興味を持ったのは、スキャン特性を最適化しているということだったのですが、世界最高の粒状性を謳っていることもあって、その性能がどれほどのものか試してみたかったのです。フルサイズで載せるのは無理なので、とりあえず縮小したものを1枚載せておきます。スキャナはNikon COOLSCAN IV、ソフトはVueScanを使用しております。最高解像度の2900dpiでスキャンし、Photoshopでリサイズのみ行っております。

2009090109whole
OM-4Ti/ZUIKO 35mmF2.8/Ektar100

発色性についてはスキャナやソフトの癖がありますので、ここで議論してもあまり意味はないかと思います。好みの色調にするためにはある程度調整は必要です。ただCENTURIAあたりに比べると確かに色はよく出るようで、抜けもいいように感じます。このあたりはフィルムベース改良の効果でしょうか。

次に粒状性を見るため、赤枠で囲った部分を等倍に切り出して載せてみます。なおソフトによる粒状性軽減処理はかけておりません。


2009090109part

粒状性はCENTURIAに比べると決定的な差がありました。CENTURIAでは粒状性軽減処理をかけないと粒子がうるさい感じだったのですが、Ektar100はそのままでもほとんど粒子が見えません。さすがに世界最高を謳うだけのことはあって、この粒子の細かさはすごいです。その分、解像度もすばらしく、船体の文字が読み取れるほどディテールがよく再現されています。

これだけの性能があれば常用にしたいところですが、入手のしにくさが難点です。それと価格的にもちょっと微妙かな? 単品売りで36枚撮り1本が620円だったので決して高いフィルムではないのですが、CENTURIAの安さに慣れてしまうとこれでも高く感じてしまいます。(^^; Elite Chrome100なら1本あたり600円で買えますので、それならリバーサルへ行っちゃうか?ってところです。う~ん、微妙だ・・・

コダックもまた生産縮小しているようですが、この御時世に新しいフィルムが出てくるのは歓迎したいですね。時間が経つにつれて陳腐化していくデジカメとは反対に、古いカメラがまだまだ性能アップしていくんだからたまりませんわ・・。あと何年もつかわからないけど、この世からフィルムが絶滅するまで使いまっせ!

片雲の風に誘われて