PCの電源が入らない時の対処法

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PCアップグレード顛末記の続きです。完成して電源を投入したものの、次々とトラブルに見舞われたところまでお話ししました。中でも面食らったのが電源が入らないというトラブルです。こんなことは今までに遭遇したことがなく、ウンともスンとも言わないのでどうしようもありません。マザーボードの初期不良か?とも思ってしまいますね。

ただ電源ボタンを何回もカチカチ押していたらたまたま電源が入ったんですよ。こうなると普通は電源ボタンの接触不良を疑いますよね。ネットで調べてみると、やはりスイッチの接触不良はよくあることのようで、その場合は基本的にはケースを買い換えるしかないとのこと。どうしてもお金をかけたくなければスイッチの部品だけ取り寄せて交換する方法もあるのですが、半田付けを外したりする必要があるのでかなり面倒そうです。

電源スイッチの接触不良か?

そんなとき、ネットを徘徊していて見つけたのが外付けの電源ボタンという商品です。要するにPC本体からケーブルを引き出し、机の上などに置いて手元で電源をON/OFFできるというものです。

本来はリモートスイッチとしての使い方なのですが、本体の電源ボタンが壊れてしまった時の代用としても使えます。まさかこんな商品が存在するとは思いませんでした。中華恐るべし!(笑) これでケースを買い換えずに済んだので良かったと思いました。

ところがこのスイッチを接続してみても何も変わらないのです。やはり何十回もボタンを押し続けてたまに電源が入るくらいの感じでした。ここで初めてスイッチが原因ではないと思い始めました。あ~、無駄な物を買ってしまったやんけ!(笑)

電源が劣化している?

そうなると考えられるのは電源くらいしかないですよね。これもネットで調べてみると、電源が壊れるのはよくあることらしいです(笑)。たいていは電解コンデンサが劣化してダメになるということで、放置すると最悪発火する恐れもあるとのこと(怖)。一般的に電源の寿命は5年程度と言われていて、電源も定期的に交換すべきパーツなんだそうです。

元の電源はケースに付属していたものですが、いつ買ったのか覚えてないくらい前なので、たぶん20年近く経っていると思います(汗)。そんなもんいつ壊れてもおかしくないですね。というか、今までよく壊れずにもってたもんだ(笑)。

ということで電源を交換するしかないとわかったので、早速Amazonで探したところ、玄人志向のKRPW-BKシリーズというのが評判良さそうでした。時間もないので、あまりよく考えずに即決で選びました。

出力パワーによってバリエーションがあるのですが、大量に電力を消費するグラフィックカードなど一切使いませんので550Wもあれば十分だろうと思いました。7千円ほどかかってしまいますが、まあ仕方ないですね。

余談ですが、朝注文してその日の夕方には届いたんですよね。Amazon恐るべし、というかクロネコさんが偉いだけですよ(笑)。まあ急いでいる時には助かりますよね。

この製品を選んだ理由として、プラグイン方式といってケーブルが着脱可能になっているところが気に入りました。最近の電源は進化してるんですね。今までの電源は太いケーブルが大量に余っていて、ただでさえ狭いケース内がさらにゴチャゴチャするのが嫌だったんですけど、これなら必要なケーブルだけ接続すればよいのでずいぶんスッキリしました。最近は旧式のペリフェラル電源なんて使いませんしね、PCI-Eの専用電源も必要ありません。SATA電源は2本ありますが、HDDとCD-Rドライブしか使ってないので1本で十分。自分の環境なら超スッキリしてこれは最高ですわ。

ATX電源は完全な規格品ですので、元の電源を取り外しネジ4本で固定するだけ。とても簡単です。そして電源を投入したところ、今度は一発で起動しました。何回やり直しても快調に起動します。やっぱり電源が原因だったんだ。めでたしめでたし。

まさか電源が劣化しているとは思いもよらなかったのですが、また一つ勉強になりました。

もう一台も電源交換!

ところで、今回アップグレードして余ったマザーボードをもう一台のサブ機にそのまま移植したんですよ。そうしたらまた電源が入らない(笑)。こっちの方が重症で、どんなに電源ボタンを押しまくってもウンともスンとも言いません。それで仕方なくまた前のマザーボードに戻してみたら今度は電源が入る。ということは、パワーが足りないということなのか?

そういえばサブ機の方も半年くらい前から電源が入りにくいと感じていました。マザーボードを交換したことによって完全にパワー不足になったということでしょう。ケース自体はこっちの方が古いですから、もう何十年前のものかわかりません(笑)。これは完全に電源がいかれてますな。

ということで、連鎖式にサブ機も電源交換となりました。こっちは後日注文したのですが、同じ製品は在庫がなくなっていたので仕方なく別のを探しました。Thermaltakeというあまり聞いたことないメーカーですが、評判は悪くないので1000円ほど安いこちらにしておきました。

こちらもそんなにパワーは要らないので500Wを選択。残念ながらプラグイン方式ではないのでケーブルが余ってしまいますが、昔ほどケーブルが太くないので取り回しはそんなに悪くなかったです。音も結構静かだし、耐久性さえ良ければこれで問題ないでしょう。

これも電源を交換したら一発で起動! 今までの苦労は何だったんだ?(笑)

立て続けに2台とも電源を交換して余計な出費になってしまいましたが、今までほっといたのが悪かっただけです(笑)。古い電源をしつこく使い続けている人はいい加減に交換しましょう。

片雲の風に誘われて

コメント

  1. romi より:

    貴兄がプロセスを楽しんでおられる様を面白く拝見させていただきました。

    めちゃPC自作あるあるですよね、電源だったらコンデンサあたりでしょうか?

    最近はどのSNSもプロセスを楽しむ記事がすっかり減ってしまって、つまんなく・なくなっていて、久々に面白く拝見してしましました。

    最近の人は答えだけを求めて「答えを与えてくれるシステムなりガジェットの紹介はしてくれるんですが、「原点解ってる」とつい思ってしまいますので。

    手前の頭で思考した貴兄の記事が面白く楽しませていただいています。

  2. SORA より:

    電解コンデンサは必ずへたります。やっぱり日本製の部品が良いらしいですね。
    コンデンサが劣化すると出力電圧が落ちて起動しなくなるのでしょう。
    最近は何でもAIに聞けばいいみたいな風潮になって恐ろしい時代になりました。
    ますます自分の頭で考えない人間が増えていきますね。