石割峠は乗れなかった

スポンサーリンク
自転車

PICT0015.jpg
石割峠
PICT0022.jpg
石割峠の下り
PICT0023.jpg
諸木野の集落
昨日月ヶ瀬へ行ったばかりで今日はゆっくり休養したかったのだが、起きてみると朝から雲一つない快晴だ。この三連休で一番良い天気である。昨日はどんより曇っていたのが残念だったが、今日みたいな素晴らしい天気に走らないのはもったいない。ということで本当は休みたいのにまた出かけたのである。自転車乗りの悲しい性だ。行き先は冬の間に行っておきたいと考えていた石割峠にする。ぐずぐずしているうちに出発が10時半頃になってしまい、そそくさと室生方面へ車を走らせ、出発の準備をしていると11時半になってしまった。距離が短いとはいえ、遅い出発である。
大野寺の駐車場から県道吉野室生寺針線をだらだらと上っていき、約6キロで室生寺へ。この時期はまだ閑散としていて休日でも観光客の姿は少ない。そこから少し先にある龍穴神社のバス停内で早くも昼食にする。少しでも荷物を減らしたいからだ。さらに県道を上っていって、下田口の集落で旧道に入る。しだれ桜で知られる教安寺の前を通り、右の林道へ入っていくとすぐ水分神社がある。
ここからの上りが思いのほかキツかった。優に12%を超えるような急勾配、MTBだから良かったもののロードでは上れそうにない。結構枝道が多いので、要所要所で立ち止まり、GPSで現在地を確認。林の中なので衛星を捕捉しづらい。ものすごい激坂にあえぎながら標高620mまで登り詰める。そして少し下ったところに石割峠の入口があるはずなのだが、ここがわかりにくかった。左折して真新しい道へ入ってみると、どんどん下っていくのでおかしいと思い、またGPSを確認。肝心なときになかなか衛星が捕捉できない。電波状態が悪く、精度が疑われるが、どうやらこの道は違うらしい。まっすぐ下っていけば上田口へ出てしまう。それでまた坂を上って引き返す。民家の前の細い道を直進していくと杉林の中に入り、ダートとなる。少し行くと「伊勢本街道」の道標があったので間違いない。
ここからは完全な山道となり、乗車は不可能。勾配がきつくて自転車を押し上げるのもしんどい。鬱蒼とした杉林の中を押し上げること約15分で石割峠に到着。標高は695m。いくつかの標識が立っているが、人一人が通れるくらいの狭いところである。鬱蒼として展望は全くない。写真だけ撮ってすぐ下りに入るが、下りもきつい上に石があったり、溝状にえぐれていたりして全く乗れない。ずっと押して下りだ。やっと乗れそうになった頃にはすぐ林道に出てしまった。実は以前この峠を歩いて越えたことはあるのだが、その時は大したことないような印象を持っていたので、十分乗れるだろうと思っていたのだが、甘かった。歩きと自転車付きでは印象が全然違うのだ。確かに歩きでは大した道ではないが、自転車という邪魔な荷物があると険路と化す。結局、林道に出るまでずっと押したままで、自転車は荷物以外の何物でもなかった。これではハイキングと同じだ。まだ担ぎがないだけマシだったが、自転車は乗ってナンボのものである。上りも下りも押さなければならないのなら自転車を持ち込む意味はない。最初からハイキングした方が楽しいだろう。
石割峠の下りで乗れなかったのは不満だったが、その後の林道や諸木野からR369へ出るまでの道はなかなか爽快だった。諸木野川に沿った道は見事な杉林の中を通るワインディングロードでとても気持ちがよかった。もっとも杉花粉も全開であったが・・。R369に出てからは檜牧まで下り、宇陀川・室生湖沿いの道を通って大野寺へ戻る。15時10分帰着。今日はいい天気だったが、意外と気温が上がらず少々寒いくらいだった。大量の杉花粉を浴びたせいか鼻水がしばらく止まらない。本日の走行31.9km、アベレージ13.9km/h。

片雲の風に誘われて