登山

北谷登山口から祖母山へ

投稿日:1997 年 4 月 29 日 更新日:

■コースタイム
北谷登山口=0:45=千間平=0:15=三県境=0:20=国観峠=0:45=祖母山=0:35=国観峠=0:20=三県境=0:10=千間平=0:40=北谷登山口【total 3:50】

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 今回の旅の最大の目的であった祖母山登山。今日は朝から絶好の快晴に恵まれる。高森を午前8時30分に出発し、崩野峠を越えて9時過ぎに五ヶ所に到着。ここから林道に入るが、悪路に加えて昨日の雨で道がぬかるんでおり、予想以上に時間を喰われる。9時半過ぎにようやく林道終点の北谷登山口に着いたものの、好天の休日とあって駐車場はすでにいっぱい。しかたなく200mほど引き返して路肩の広くなった部分に駐車する。

 正面にはこれから目指す祖母山の雄姿が見える。準備を整えて9時50分に北谷登山口を出発する。登山道入口には大きな道標があり、祖母山まで5.3kmと書かれている。結構な距離である。しばらく木の階段が続き、スギ・ヒノキなどの鬱蒼たる針葉樹林帯の中を登る。勾配はさほどきつくはない。やがて一合目の標示が現れ、以後山頂まで一合目ごとの標示が続く。これは単純に距離を十等分しただけなので、きっちり530mごとに設置されており、標高差とは無関係である。三合目の少し手前には水場がある。

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三合目付近の登山道

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四合目付近より祖母山頂と天狗岩を望む

 三合目を過ぎると針葉樹林帯を抜けて急に展望が開ける。芽吹き始めた原生林の何とも言えない輝きが美しい。五ヶ所高原の雄大な広がりが実に見事だ。また向こうの山肌にはピンク色のアケボノツツジが見える。三合目から少し行くと一ノ鳥居からの道と合流し、いよいよ稜線に出る。ここからしばらく展望の良い尾根道が続き、天気も上々で気分は最高である。まだ遠い祖母山頂や天狗岩の異容がよく見える。そしてあとひと登りで千間平に着く。ここまで約45分、何とコースタイムの半分で来てしまった。

 千間平はその名の通り平らなところであるが、それほど広くはなく、展望はきかない。ここから少し下りになり、すぐ五合目に着く。登り始めてからわずか50分で五合目を通過した。しかしこれは距離の半分で、これからがきつい登りなのである。五合目から10分ほど行くと熊本・大分・宮崎の三県境に着く。ここに越敷岳への分岐がある。三県境からはしばらく下りになり、帰りのことを考えると全然ありがたくない。このあたりは背丈より高いササのトンネルの中を通る。やがて再び上りになるともう少しで国観峠に着く。標高は1486m。ここも広場になっており、真ん中にお地蔵様がある。正面には祖母山頂がもう間近に見える。ここは神原からの道との合流点で、休憩する人でにぎわっている。

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国観峠より祖母山頂を望む

 5分ほど小休止して国観峠を出発する。ここからはいよいよ最後の登りで、結構きつい登りが続く。しかも昨日の雨で道がぬかるんでおり、滑りやすくて非常に歩きづらい。ぬかるみに苦労していると後ろから来た青年に声をかけられ、話をしながら山頂まで一緒に登ることになる。彼は竹田に帰省してきているそうで、祖母山にはすでに3回登頂しているとのこと。神原や尾平からのコースも登ったことがあるが、どちらもかなりきついと言っていた。すぐに八合目を過ぎ、なおも急登は続く。やがて分岐があり、直接山頂に至るコースと九合目小屋を経て山頂に至るコースに分かれる。ここで左の小屋経由のコースに入る。何でも彼は小屋を建て替える際に寄付をしたそうで、新しくなった小屋を見たいとのことだった。この道は九合目付近から山腹をトラバースして小屋で尾平からの道に合流する。15分ほどで小屋に着いた。以前はボロボロだったそうだが、今はログハウス風の立派な小屋に生まれ変わっている。毛布も備え付けられており、何と風力発電まである。こんなところなら快適に泊まれそうだと思う。小屋の中に寄付者の名簿が掲げられており、彼は自分の名前を見つけて記念に写真を撮っていた。さて、ここからはもうひと登りで山頂である。しかし、相変わらずぬかるみに苦労させられて歩きづらい。このあたりはまだ木々の新芽も出ていなくて完全に冬の装いである。やがて再び国観峠からの道と合流するが、こんな山頂付近でも湧水があって道の上を水が流れている。なるべく溝状のぬかるみ道を避けて土手の上のササの間を通る。そして小屋から20分ほど登っただろうか、12時10分ついに憧れのピークに立った。

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祖母山頂

 山頂からの展望はさすがに素晴らしく、360度の大パノラマである。同行の青年が障子岳や古祖母山、障子岩などを指差して教えてくれた。彼は黒金山尾根からの障子岳はむちゃくちゃきつかったと言っていた。また古祖母山の山腹にところどころアケボノツツジの群落が見られるのを指差して、祖母山の登山道の近くには見られないのを残念がっていた。ここからは障子岳へうねうねと続く縦走路が実にダイナミックである。傾山もずいぶん遠くに見える。また眼下には竹田の町並みが広がっている。竹田の町のどこからでもこの山はよく見えるのだろう。その向こうにははるか九重の山並みがかすんで見える。西には阿蘇、南東には大崩山群と申し分のない展望を楽しんだ。今日は快晴の休日とあって次々と人が登ってきて、山頂は人でいっぱいだ。

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祖母山頂より障子岩方面を望む(後方右は傾山)

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障子岳への縦走路と古祖母山(左)

 昼食をとって1時間20分ほど休憩し、午後1時半頃下山を始める。またいつ来られるかわからない山頂だけに非常に名残惜しい。青年はどちらのコースで下山するかまだ迷っている様子で、ここで別れて一人で下山することにする。風穴コースはヤブなどがあって歩きにくそうなので、無難に往路を戻る。ただし今度は小屋には寄らず直接国観峠へ下るコースをとる。ぬかるみがひどく滑りやすいので下りは一層の注意を要する。まだ登ってくる人も多い。すでに膝がガクガクになり始めている。下りに弱い私は何人かに抜かれてしまった。国観峠まで下ってきてようやく一息つく。時間的には上りとほとんど変わらないのであった。ここから先はもうすれ違う人もいなくなる。復路は省略するが、上り返しもあるので往路と同じくらい時間がかかると思った方がよい。午後3時半頃、ようやく北谷登山口に帰り着いた。行きに止めてあった車はもうほとんどいなくなっている。今日は高千穂泊まりである。帰りに三秀台に立ち寄って祖母山をもう一度眺めてから高千穂へ向かった。今日は最高の快晴に恵まれて思い出深い山旅となった。

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