登山

自然林がいっぱいの南亦山

投稿日:1998 年 5 月 27 日 更新日:

■コースタイム
駐車地点=0:25=上の登山口=0:30=南亦山=0:25=上の登山口=0:25=駐車地点【total 1:45】

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 「三重県の山」を見てずっと行きたいと思っていた南亦山。アプローチが遠く、車を運転している時間の方がはるかに長くなりそうだが、実際は登山口まで2時間半ほどであり、このくらいなら大峰あたりとさほど変わらない。千石越林道を使えば山頂までわずかの登りでお手軽コースだと思っていたが、実はこの林道がくせ者だった。関西方面からは距離を短縮するために当然宮川村の国道422号から入りたくなる。最初はまあまあいい道だったが、上へ行くほど落石が多くなり、ついに大きな石が道をふさいでいて行く手を阻まれてしまった。もうこれでだめかと思ったが、降りてよく見ると何とか通れそうな幅があるので強行突破する。やれやれこれで登山口まで行けると思ったが甘かった。落石はますますひどくなり、ついに崩壊した土砂が道の半分以上を埋め尽くしていて万事休す。左側は路肩が崩れており、どう見ても通れそうにない。こんなことなら入口に通行止めの看板くらい置いてくれてもよさそうなものだ。あっさりあきらめてUターンする。ここまで来るのはなかなか大変なので引き返すのは悔しいが、今さら反対側の国道42号まで迂回する気力も起こらない。このときはなぜか歩くという発想がまったく出てこなかったのだが、林道を下りながら突然それに気づいた。ほとんど上まで来ていることは間違いないので、歩いても大したことはないはずなのである。またまたUターンし、大きな石の手前まで引き返す。ここからのんびり歩いていくことにしよう。

 千石越までどのくらいの距離があるのか見当がつかないが、左上方にガードレールが見える。たぶんあそこまで登らなければならないのだろう。かなりの距離だ。だんだん嫌になってくるが、展望はすばらしくて少しは気分も晴れる。途中で向こうから車がやって来たので驚いた。いったいどうやってあの崩壊地点を通り抜けたのだろうか。さっき引き返した地点に到着。車から見ると絶対通れないように見えるが、近くで見ると何とかぎりぎり通れそうな感じはする。相当危険を冒せば何とか通れるかもしれない。さっきの車はよく通ったものだと感心した。そこを過ぎてもまだ登りが続き、やっとのことで千石越に到着した。ここには立派な石碑が立っている。峠を越えると下りとなり、あと5分ほどで道標のある登山口に着いた。ここまで約25分、距離にして2kmほど歩いただろう。しかし本来の登山口である森林公園まではまだ680mもあり、そんな気力はないのでここから登ることにする。


よく整備された登山道

 入口からすぐ階段の急登が始まり、植林の中を一気に登っていく。登山道はよく整備され、遊歩道のような感じである。もう少し行くと展望が開けて「林道まで300m」の標識がある。相変わらずものすごい急坂が続く。もっとお手軽な山だと思っていたが、ぜんぜん楽ではない。しかし途中から美しい自然林に変わり、登りの苦しさも少しは紛れる。ブナもたくさん見られる。また特徴のある赤褐色のツルツルの幹の木(名前が思い出せない)がたくさんあるのが面白い。ミヤマシキミの群落も見られるが、残念ながら花はもう終わっているようだ。これでもかというほど階段が続く。あまりの急登に10段くらい登っては休むということを繰り返している。この雰囲気はまるで尼ヶ岳にそっくりだ。次の道標には「林道まで600m」と書いてあった。なぜか「山頂まで○○m」という道標はないのである。それはこの道が下山専用ということなのだろう。やっと階段が終わり道が平坦になると、上に木の櫓が見えてそこが頂上であることがわかった。いったん180度折り返すようにして、もうひと登りで山頂に着いた。


ミヤマシキミの群落


南亦山山頂の展望台

 山頂は雑木林に囲まれた庭園のような雰囲気であり、三角点の真上に立派な櫓式の展望台が建っている。ちなみにこの三角点は堂々たる一等三角点である。ベンチもあって休憩するには最適のところだ。平日だというのに展望台の上には先客が一組いる。展望台に登ってみるが、いつの間にか周りはガスに覆われて何も見えない。天気予報は晴れだったのに全然あてにならない。この辺は大台ヶ原を擁する日本一の多雨地帯だから仕方のないことではあるが。展望のなさにがっかりしてベンチに座って昼食をとる。30分ほどしてからもう一度展望台に登ってみるとガスが晴れてきて遠くの山まで見えるようになった。展望台の上からはほぼ360度の展望が得られる。南側の熊野灘は意外に近く、長島港がはっきり確認できた。重量感のある迷岳や、白倉岳から池木屋山にかけての険しい稜線の眺めが壮観だ。局ヶ岳もすぐに確認できた。しかしさすがに大台ヶ原のあたりはガスっていて見えない。仙千代ヶ峰も見えるはずだが、どの山なのかわからなかった。


居心地のよい山頂広場

 やっと展望が得られたので満足して下山を始める。すでに2kmも余計に林道を歩かされたので、森林公園への道は使わずに元来た道を戻る。低い山にしては自然林がたくさん残っており、紅葉もかなり期待できる。また秋の紅葉の頃に登ってみたい山である。もちろん今度は国道42 号から入らなければならないのでアプローチはますます遠くなるが。ちなみに県道大杉谷海山線は5月11日から10月16日まで工事のため通行止めになっていることを確認したので、大台ヶ原や仙千代ヶ峰へ行かれる方はご注意を。

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