登山

大河原峠から双子池・亀甲池

投稿日:1998 年 10 月 11 日 更新日:

■コースタイム
大河原峠=0:20=双子山=0:30=双子池=0:40=亀甲池=0:15=天祥ヶ原=0:40=大河原峠【total 2:25】

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 今日は朝から最高の快晴に恵まれる。信州の高山でこんな好天は一年に何回かしかないだろう。立科白樺高原YHを8時15 分に出発し、女神湖越しに優美な姿を見せる蓼科山を撮影してから夢の平有料林道に入る。途中北アルプスの眺めが素晴らしく、槍・穂高から白馬岳までくっきりと見え、思わず写真を撮った。大河原峠に近づくにつれて紅葉が美しくなり、また写真を撮りたくなってなかなか進まない。結局大河原峠に着くのが大幅に遅れ、9時半頃になってしまった。駐車場はすでに超満車で、しかたなく路上駐車となる。

 午前9時45分に大河原峠を出発。蓼科山の登山道を右に見て、「双子池」の道標に従って草原の中を登る。少し登れば北アルプス方面がよく見えてくる。鹿島槍から白馬岳までが一望の下だ。さらに妙高山までくっきり見える。北八ヶ岳に来てこんなに素晴らしい天気に恵まれたのは初めてだ。しばらくすると再び樹林帯の中に入る。比較的ゆるやかな登りで大してつらくはない。やはり蓼科山に登る人が多いようだが、こちらも結構登る人はいる。やがて樹林帯を抜けて熊笹の間を分けるようになると、まもなく広々とした双子山の山頂に着く。この山頂は思った以上に展望が素晴らしく、間近に蓼科山と北横岳がそびえ、その間には中央アルプスが見える。北には後立山連峰と妙高山、さらに東へ行けば佐久平の向こうに浅間山が堂々とそびえている。ギザギザとした特徴のある山は妙義山だろうか。とにかく今日はどの山にも雲一つなくすっきりと見え、こんなことは滅多にないことだろう。ホーロク平の草原が広々として気持ちよく、思わず昼寝したくなるようなところだ。北八ヶ岳にこんな素晴らしい山があるのを初めて知って、すっかり気に入ってしまった。


ホーロク平の草原


蓼科山を望む


浅間山遠望

 山頂で20分ほど休憩して広大なホーロク平の中を下っていく。5分ほどでもう一つのピークのようなところに着く。ここも大変展望がよい。双子山という名前の通り、双耳峰になっているようだ。ここでも少し写真を撮り、展望を見納めして樹林の中へ下っていく。ツガやモミの林から次第にカラマツの林へと移り変わる。カラマツの黄葉にはまだ早いが、少し色づき始めている。まっすぐに林立するカラマツは実に美しい。いかにも北八ヶ岳らしいしっとりとした雰囲気だ。あまり急な下りもなく、美しい森を愛でながら快調なペースで下っていると、いつの間にか双子池ヒュッテが見えてきた。


雄池


雌池

 ヒュッテの前の広場ではたくさんの人が休憩している。ここは各コースの交差点になっており、大変なにぎわいを見せる。ヒュッテを挟んで雌雄二つの池があり、まず雄池の方へ行ってみる。深い原生林に包まれた神秘的な感じの池で、水の透明度は高い。湖畔の紅葉も見頃を迎えていて大変美しく、陽光を受けてきらめく水面がまぶしい。想像した以上に素晴らしい雰囲気の池であった。次に雌池の方へ行ってみると、こちらは比較的明るく開けた感じのする池で、やはりカエデの紅葉や色づき始めたカラマツが美しい。湖畔はキャンプ指定地になっている。亀甲池への道は雌池の湖畔を回っていくが、池を半周するのに結構な時間を要した。湖畔を離れるとすぐに深い樹林の中を登っていく。亀甲池までの間には峠があり、標高差80mほどの登りである。この道は苔むした大きな岩が多く、大変歩きにくい。時々道の不明瞭なところもあり、テープを見失わないように進む。標高差の割には結構長く感じる登りである。ヒュッテから30分ほどかかってようやく峠に着いた。峠からは今度は急な下りとなり、やはり石が多くて歩きにくい。一ヶ所短い木の梯子があり、下りなので気を使う。やがて石の多い急坂を抜けると林間の快適な道となり、あとわずかで亀甲池の畔に着いた。ちょうど昼時なので湖畔では弁当を広げている人が多い。ここも想像した以上に大きな池で、しかも美しい。深さはそれほどないが、透明度が非常に高く、池の底まで透き通って見える。ちょうど太陽の方向に黒々とした北横岳がそびえ立つ。周りを高い山に囲まれた秘湖という感じである。向こう側の山の上に真っ赤に紅葉している木がたくさん見えるのはナナカマドだろうか。湖畔にも1本だけ色づき始めたナナカマドがあった。


亀甲池

 今日は時間がないので何枚か撮影を済ませて15分ほどで足早に立ち去る。「亀甲池」の古びた立て札のあるところから「天祥ヶ原」の道標に従ってゆるい坂道を下っていく。石なども少なく歩きやすい道でどんどんピッチが上がる。しばらく行くと樹林を抜け、正面に蓼科山が大きく見えてくる。右側は美しいカラマツ林、左側は笹原の斜面になっており、明るくて実に気持ちがよい。この開放的な道が長く続いて15分ほどであっと言う間に天祥ヶ原に着いた。ここを左に行けば竜源橋、右に行けば大河原峠である。付近一帯は腰ぐらいまでの高さの熊笹で埋まっている。振り返れば北横岳がひときわ大きい。ここで道を右にとり、ゆるい坂を登っていく。大河原峠までは標高差で約100m登り返さなければならない。地図には滝ノ湯川という川が右を流れているように記載されているが、実際は涸れていて水は全くない。しばらく行くと右手に双子山が見えるようになる。山頂だけ樹林が切れて草原となっており、女性的ななだらかな山である。この辺りから右手は笹原の中にカラマツが点在する疎林となる。山肌も黄葉が進み大変美しい。道は相変わらずゆるやかな登りが続く。やがて双子山が右手から正面に移り、広大な笹原の中を行くようになる。上空は抜けるような青空が広がっている。笹原の向こうには色づき始めたカラマツの林。この何とも素晴らしい風景に時間を忘れるほどだ。人通りも少なく、ここが一番気持ちの良い場所だった。笹原が終わりにさしかかる頃、少し勾配が急になり再びカラマツの林の中へ入っていく。もうそろそろ大河原峠に出そうな気配だ。やがて道は平坦となり、ヒュッテの三角屋根が見えてきた。この登りは景色もよく、あまりつらさは感じなかった。大河原峠には午後1時25分頃到着。今日は一日中快晴が続き、この時間になっても北アルプスや浅間山がよく見えている。夢の平林道の帰りも朝と太陽の向きが変わってまた紅葉が美しかった。ここから中央自動車道の渋滞に巻き込まれながら8時間かけて帰ったのであった。


笹原の中の道

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