雑記

旅と物欲

投稿日:2010 年 6 月 22 日 更新日:

最近、KAY.Tさんがマラソン日本縦断の旅とか、天神橋5丁目さんが北海道一周ツーリングとか壮大な計画を間近に控えておられます。身近な人達がそういう旅に出発されるのは正直羨ましいなとは思うのですが、一方で自分もやろうと思えばいつでもできる立場にいながら何もやっていないことに引け目を感じてしまうのです。

二人とも長年の勤めを辞して自分の夢を実現するため新たな一歩を踏み出されたばかりで、今が一番楽しいときであることは十分伝わってきます。かつて自分にもそういう時期がありました。会社を辞めたらあれもやりたいこれもやりたいという希望はありました。やろうと思えば日本一周どころか世界一周でも何でもできたでしょう。しかしそれから早8年半、何か人生の糧になるようなことをしたわけでもなく、仕事が軌道に乗ったわけでもなく、結局何もしないままに時間だけが過ぎたという虚しさが残ります。まあ会社を辞めて楽しいのは最初の半年だけですよ。その後はどうやって生活するかという現実面ばかりが気になって旅行どころじゃないという気分になってきます。

だいたい旅行というものは忙しい中で時間を作って行くからこそ楽しいのです。ヒマな時に行っても楽しくも何ともありません。会社を辞めた翌年はうれしくて旅をしまくりました。行きたかったところはすべて行き尽くしたと言っても過言ではありません。その後、ヒマになるとまったく旅行しなくなりました。行きたい気持ちがなくなるのです。そして3年ほど前、一時的に勤め人だった頃は旅行したくてウズウズしてました。そして辞めた後、昨年はその反動でずいぶん旅行しました。しかし今はいつでも行ける時間があってもモチベーションはまったく上がりません。旅行なんて考えただけでめんどくさいです。家の中でパソコンにかじりついてる方がよっぽど楽しいです。究極のインドア大好き人間になってしまいました。ヒマはそれほどまでに人間を堕落させます。

時間に飢えているとき、人は旅に出たくなります。かつて僕が人並みのサラリーマンだった頃は休みさえあれば旅行に出かけてました。モノを買うよりは、旅行することに優先的にお金を使っていました。なぜならモノはいつでも買えるけど、旅は今しかできないかもしれないからです。金より時間の方がはるかに貴重なものだったのです。残業なんか好んでする人間ではありませんでした。残業代欲しさに残業してる人間はバカとさえ思ってました。お金には困ってなかったので、もちろんモノもいろいろ買いました。何だかんだ言って月に10万くらい(生活費以外に)は普通に使ってたように思いますね。欲しいモノを我慢するということはありませんでした。欲しいモノがポンポン買えてしまうと案外物欲は溜まらないものです。その頃はお金は別に欲しいとは思いませんでしたね。金はもういいからとにかく時間をくれ!というのが正直な気持ちでした。

ところが今はどうでしょう。ヒマは捨てるほどあります。一日中パソコンの前でボーッとしてても何とも思わなくなりました。もはや廃人です。できることならこのヒマを誰かに売りたいです(爆)。そして家にこもっていると金もないのに物欲ばかりが肥大してくるのです。あれも欲しい、これも欲しい、しかしこれを買ったら今月の生活費が・・・と葛藤の毎日です。そうやって欲しいモノを我慢していると物欲はそれを栄養にしてさらに成長していきます。結局、人間とは常に自分にないものを欲するようにできているのです。これが廃人生活8年半で得た悟りの境地でした。(爆)

もしもですよ、僕がビジネスで大成功して寝るヒマもないほど忙しくなったとしたら、やっぱりあのとき旅をしておけばよかった・・・と後悔するときが来るのでしょうか? いやそんなことは絶対あり得ないですけどね(笑)。結局、旅に出たいという気持ちの原動力は「今しかない」と思えるかどうかにかかってるんですね。まあ帰る日が決まっている「旅行」じゃなくて、毎日が旅という芭蕉みたいな生活には憧れますね。だからこそ二人の出発には羨望の眼差しを向けてしまうのです。そしてやろうと思えばいつでもできるのに何もしない自分がまた情けなくなってくるのです・・・

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