音楽

Reason

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Reason 3.0の画面
一年ほど前に買ってほとんど使いこなせてないんだけれども、これは凄いソフトだ。いわゆるソフトシンセの一種だが、単なるソフトシンセにとどまらず、ミキサー、エフェクター、リズムマシン、シーケンサーなどを統合したワークステーションである。このパッケージ一つであらゆるジャンルの音楽制作が完結する。
見ての通り、外観は実物のハードウェアを模したもので、仮想的なラックにデバイスを次々と追加してシステムを構築することができる。操作性の良さは素晴らしく、実際のハードウェアを操作したことのある人ならマニュアルなしで十分使えるだろう。ノブやスライダーの反応も非常に良く、まったくストレスがない。これはソフトウェアの理想ともいえる優れたユーザーインターフェースである。
さらに面白いことに、ワンタッチでラックを裏返すことができ、裏面のパネルが現れる。裏側には実物そっくりに精密に描き込まれたジャックがあり、マウス操作で自由自在にケーブルを接続することができる。何とケーブルが揺れるアニメーションまで取り入れられており、遊び心たっぷりである。ここまで精密に作られていると、グラフィックを見ているだけで楽しくなるソフトである。
reason_rear.jpg
ラックを裏返したところ
もちろん肝心の音質は大変素晴らしく、サンプラー系はハードウェアのシンセを凌駕するリアルで生々しいサウンドを叩き出す。これだけでフルオーケストラの再現が可能だ。シンセ系のデバイスも2種類用意されており、それぞれ特色のある個性的な音を作り出すことができる。あまりにもパラメータが多くて、実際使いこなすのは大変なのだが・・
このソフトの何が一番凄いかと言えば、制約がまったくないということである。ラックに詰め込めるデバイスの数は無制限で、複数のデバイスを組み合わせて一つのモジュールのように扱うこともできる。もちろん同時発音数やトラック数にも制約はない。唯一の制約はCPUパワーだけといえる。CPUが音を上げるまではどんな複雑なシステムでも構築できるわけだ。まさに組み合わせは無限大の夢のようなシステムだ。
もちろんいくら複雑なシステムを作れると言っても、重たすぎて実質的な自由度がなければまったく意味がない。しかしReasonの特筆すべき特徴はその軽さにあり、2GHzクラスのマシンで十数個のデバイスを同時に立ち上げてもまったく重さを感じない。この手のソフトシンセはPentium4/3GHz以上、メモリ1GB以上といったとんでもないスペックを要求するものが多い中で、なんとPentium III/300MHz以上で動作するのだ! いまどき驚きの軽さである。ソフト自体も非常にコンパクトであり、音色ライブラリを除いた本体部分は100MB強に収まっている。大きくて重たいソフトは誰にでも作れるが、小さくて軽いソフトを作るには開発者の技量が大きく関わってくる。Reasonを開発した技術者たちがよほど優秀ということなのだろう。
これは間違いなく自分たちが目指しているものの理想であり目標である。しかしこれを見てしまうと自分たちがやっていることなど子供のお遊びのように思えてしまう・・(^_^;
ちなみにReasonはPropellerheadという会社が開発している。なんとスウェーデン製のソフトである。この手のソフトは非常に高価なものが多いが、その中では格安とも言える5万円台で入手が可能だ。これだけの機能がこの値段で買えるなら超お買い得である。Reason3.0が発売されてすでに2年半が経過し、先日Reason4が発表された。Thorと呼ばれる新型のシンセが搭載されたことが主な目玉だが、それよりもシーケンサーの改良が最も実用的だろう。これまでは曲の途中でテンポチェンジや変拍子ができなくて、クラシック系には非常に弱かったのだが、ようやくこれらが可能になったことは大きな進化だ。ろくに使いこなせないうちにバージョンアップされても困るが、やっぱりこれはバージョンアップせずにはいられないだろう。

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