豊島・壇山へハイキング

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登山

香川県の豊島には過去二度行ったことがあるのですが、5年ぶりに再訪しました。個人的に瀬戸内海で最も美しい島と思っており、何度行っても癒やされるところです。実は今年行ったのには理由がありまして、瀬戸内海の島々では3年に一度開かれる瀬戸内国際芸術祭というものがあります。前回2013年に行ったときはちょうどその年に当たり、次の開催は2019年となっております。芸術祭の年に行くと激混みで雰囲気もへったくれもありませんので、あえて今年のうちに行きました。

前回は自転車を持ち込んで一周したのですが、この島は自転車と大変相性が悪いのです。5年前は個別対応だったのかもしれませんが、輪行状態にすれば旅客船内に自転車を持ち込めました。ところが最近は自転車の持ち込みに厳しくなり、輪行しても折り畳み自転車でも一切持ち込めないルールになっています。港には至るところ注意書きがあるくらいの徹底ぶりです。おそらく自転車が増えてトラブルがあったのでしょうね。とにかく自転車は嫌われています。ですから自転車を持ち込むにはフェリーを利用するしかないのですが、便数が少なくダイヤが観光客向きではないんですよね。方法としては、宇野発6:40に乗って家浦発14:00で帰るか、宇野発11:10に乗って家浦発18:40で帰るかの二通りしかありません。一周してもせいぜい十数キロですから確実に時間を持て余してしまいますね。まあ滞在時間2時間でよければ折り返し便で帰る手もあるのですが、さすがにせわしないでしょう? 急ぎ足で回れば2時間で帰って来られるでしょうけど、観光する暇もありません。

というわけで、自転車持ち込みをやめて徒歩で行くことにしました。徒歩なら旅客船とフェリーの両方が使えるので自由が効きます。しかも港は二ヶ所あるため、行きと帰りを別々にすれば片道だけ歩くことが可能です。今回はまだ行ったことのない島の最高峰・壇山に登ることを目的として、唐櫃港から家浦港まで島を横断することにしました。山登りとは言ってもほとんど舗装された車道なので、ただのハイキングみたいなものです。


宇野発8:40の旅客船に乗り、9:20に唐櫃港に到着しました。


唐櫃岡の集落まで幅の広い道を登っていきます。海にダイブしそうな良い感じの道ですね。


唐櫃には棚田が広がっていて美しい眺めです。


唐櫃の集落を見下ろす絶景。この風景が好きです。向こうは小豆島ですね。


唐櫃の清水というところに寄り道。


その隣にアート作品「空の粒子」があります。


集落を抜けて急なコンクリート舗装の道を登っていくと、十輪寺というお寺があります。


さらに登ってこの分岐を左にとると、あとは一本道で壇山に続きます。


最初は急な上りですが、少し頑張ると斜面のゆるやかな上りに変わります。そこからは展望が開け、さきほど歩いてきた唐櫃港が見えます。


やがて道がほぼ平坦になるとこの分岐に出ます。ここには標識がありますので、その通り左へ向かうと岡崎公園展望台です。


岡崎公園へ向かう途中、豊玉姫宮という神社がありました。まだ八重桜が咲いています。


そこから200mほどで最初の目的地・岡崎公園展望台に到着です。ここでお昼を食べました。


岡崎公園からは南の四国方面がよく見えます。標高は300mちょっとしかないんですが、海抜0mからの上りですから結構な高度感がありますね。


中央の特徴ある山は高松の五剣山ですね。


手前の島が男木島、その向こうが女木島です。あそこも一度行ってみたいんですけどね・・


岡崎公園へはちょっと寄り道になりましたので、次に壇山頂上を目指します。若干遠回りになるかもしれませんが、同じ道を戻るのも面白くないので、もう一つのトラバース道で壇山の直下まで行きます。この分岐を左へ入ると頂上なんですが、ここでちょっと悩んでしまいました。というのもこの時点で12:20、帰りは14:00のフェリーに乗りたいと思っているので、時間が圧しているのです。あとは距離にして4km弱なのでたぶん1時間あれば戻れると思いますが、何しろ初めての道ですから時間が読めません。頂上ピストンすると20分くらいかかりそうなのでギリギリかもしれません。でもここまで来て頂上を踏まないのも悔しいんですよね(笑)。また来ようと思えば大変ですから・・。というわけで、イチかバチか頂上アタックすることに決めました。


頂上といってもあと40mほど登るだけなんですけどね、まあ10分もかからず着きましたよ。迷ってる時間の方が長かったか?(笑) 頂上には四方展望台と呼ばれる展望台があります。


さすがに島で一番高い場所ですから、360度の展望が得られます。ここからは登ってきた唐櫃方面や小豆島がよく見えます。


北の本州方面もよく見えます。中央の禿げ山は岡山県の井島ですね。時間がないので写真だけ撮ってそそくさと頂上を後にします。


さっきの分岐まで戻ってきました。結局、往復15分で行けましたね。そこからちょっと下に展望の良い場所があり、これから向かう家浦の集落が見下ろせました。


今の時期、ツツジと新緑が本当にきれいですね。


下りは結構急で足に来ましたけど、1時間もかからず島の一周道路まで下りてきました。家浦港はもうすぐ前です。


13:35に家浦港に到着しました。慌てなくても十分余裕がありましたね(笑)。


14:00のフェリーで宇野へ帰ります。ちなみにフェリーは5分ほど遅れて来たので、ますます余裕でした(笑)。

今日は全部で11kmほど歩きました。いきなりだったので次の日は筋肉痛になるかなと思いましたが、意外と何ともありませんでした。

片雲の風に誘われて