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PowerShot S95を今さらレビューする

投稿日:2012 年 4 月 21 日 更新日:

Canon PowerShot S95

ひさびさにカメラネタでございます。僕のような貧困者がカメラに興味を持つことは身を滅ぼすことにつながりますので、興味を持たないようにしてるんですが、自転車ネタではアクセスが伸びませんのでたまにはカメラのことも書いとかんとね・・。ほんまにデジカメネタやスマホネタはアクセスが桁違いに伸びますので、アホらしくなってきますわ・・(^^;

実はこのカメラ、半年前に買ってました。お得意の後出しでございます(爆)。そろそろ時効だしね・・(^^; 実は買ってからまだあんまり使ってないんですが、それはすぐ冬になってしまったからです。最近やっと使い出しましたので、ここらでレビューしとくか・・ということです。

と言いましても、すでに後継機のS100が登場して生産終了となり、入手も困難になっていますので、今さらレビューしても何の意味もないんですが、S100発売で中古が大量に出てくるでしょうから、S95の中古を狙ってる方には参考になるかもということで・・

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僕は今までキヤノンのカメラはPowerShot S30とS60を使ったことがありますが、それからしばらくキヤノンからは離れてました。久しぶりのPowerShot Sシリーズ復帰になります。そもそもこのS95は大変な人気機種で、画質の良さには定評がありました。これを買っておけば間違いないと言われる優等生なんですね。それゆえに値段がお高い・・。発売当初は4万円前後、そしてほぼモデル末期の昨年前半でも3万円台前半を維持していました。最近はコンデジの価格が異常なほど下落しており、2万円を超えるコンデジは高級コンデジの部類に入ります。安いのでは1万円を切るものもあり、価格下落はとどまるところを知りません。もはや売れば売るほど損する状況らしいです。そんなところに日本経済が低迷している原因があるのですが、その中でも価格が下落しないというのは奇跡に近いことで、それだけ人気が高いということを物語っています。

というわけで僕には手の届かない「高嶺の花」だったわけですが、さすがにS100が発表されると値下がりが始まり、26,000円台まで下がってきました。まあ下がったといってもその程度です。そこでまた悩みました。おそらく今買わないともう買えないだろうから逝っちゃうか?ということで・・(^^; 別にカメラが欲しかったわけじゃないんですが、安い物を見ると買わずにはいられないのが貧乏人の悲しい性でございます(爆)。もちろん僕は新製品に飛びつく奴はメーカーのカモだと思っておりますので、そのような愚行はいたしません。デジカメは周回遅れで楽しむのが賢者の買い物です。(笑)

デジカメの買い時というのは株と同じで底値の見極めが難しいのですが、昨年11月下旬、おそらくもうこれ以上下がらないだろうと読んでポチッと逝ってしまいました。(^^; その時の買値が26,420円でしたが、その後まもなく値上がりに転じましたので、結果的にほぼ底値で買うことができました。関西人は安く買うことが自慢になりますので、僕にしては珍しく良い買い物でした。(笑)

それで超人気機種でもありますし、今さら僕がレビューしても何の意味もないのですが(^^;、まあ自転車乗りという観点から見ていきたいと思います。まず自転車で使う場合に重要なのは大きさですが、トピークのトライバッグまたはジャージの背中ポケットに入るサイズというのは十分満たしています。最近買ったコンデジの中でもかなりコンパクトです。そして絶対外せないのはレンズが沈胴式であること。というのも、走行中に撮るためにはレンズキャップ式は却下なのですね。ところが、高級コンデジと呼ばれるものはほとんどがレンズキャップ式で、沈胴式なのはS95とGR DIGITALくらいしか知りません。もちろん安いコンデジはほとんどすべてが沈胴式ですが、画質にこだわるとなるとこれくらいしか選択肢がないのですね。

しかし自転車で使う場合に困った問題が一つあります。それはグリップがないこと。S95はグリップのないスクエアな形状がデザイン上の美点でもあるわけですが、自転車的には落としやすいという致命的な問題につながります。特に厚手のグローブなどをはめていると非常に滑りやすく、相当慎重に扱わなければ落とす可能性大です。そんな無茶な使い方をしなければいいんですが(^^;、自転車乗りは横着です。走行中の自転車から落下すれば間違いなく終了!です。気をつけましょう。(^^;

次に画質に移りますが、これはもう語り尽くされているので今さら言うほどのこともありませんが、はっきり言って立派!です。一眼レフと比べても遜色がないか、むしろ良いと思えるくらいですね。容量の関係で大きなサンプルは出せないのですが、ちょっとだけ載せときます。特に断りのない限り、リサイズのみのJPEG保存で修正は一切していません。


僕がデジカメを選ぶ際に重視するのは青空の発色なんですが、S95は抜群に抜けの良い発色を示します。コンデジでは青空が水色っぽくなったり、マゼンタかぶりが見られるものが往々にしてありますが、そういうことが一切なく、濁りのない気持ちのいい青です。やはりこうでなくてはいけません。青空がきれいに出ると撮影意欲がまるで違います。全体の発色もやや彩度が高く、作為的に見えないこともないですが、記憶色重視ということで言えば見栄えのする絵だと思います。ホワイトバランスも非常に優秀で、まったく無補正で満足のいく結果が得られます。


メーカーのサンプル画像はたいていポートレートとかマクロのようなアラの目立たない被写体ばかり選びますが、意地悪にコンデジが最も苦手とする遠景の風景を撮ってみます(笑)。こういうの撮るとダメなカメラは一発でボロが出ます。


上の写真の中央付近を1000万画素の等倍で切り出したものです。


同様に中央左を等倍で切り出したものです。

デジカメに詳しい人なら、これはコンデジとしては相当優秀であることがわかると思います。最近の高画素コンデジはこういう被写体を撮ると細部が油絵のように潰れてベタベタになり、いわゆる「塗り絵」チックになるのですが、そういうことがなく、草の一本一本までちゃんと解像しているのがわかります。遠景の建物もしっかり解像していますね。これは1/1.7インチと比較的大型のセンサーを使い、しかも画素数を1000万画素に抑えていることから来るアドバンテージです。最近主流の1/2.3インチ、1600万画素クラスとは雲泥の差があります。さらにレンズもズーム比を欲張っていないので光学的に余裕があり、周辺まで良好な解像を示します。色収差は若干見られますが、周辺で像が流れるような現象もなく、安定した画像です。非常に厳しい目で見れば、細部の解像感などはやはり一眼レフに一歩譲りますが、少なくとも600万画素のレベルで比べればその差はほとんどわかりません。僕はまったくプリントをしないので、そのサイズで十分であり、ボケを求めない限り、一眼レフはいらないんですね。ほんとに首から一眼レフを提げて山登るのは鬱陶しいですから・・


これはISO1600で撮影しました。S95の最大の売りは高感度画質だと思いますが、かなりのものです。少なくとも200万画素くらいに縮小して見ればノイズはまったくわからず、普通に見られるレベルです。コンデジもここまで来たかと感心しています。余談ですが、歪曲が目立つのはこのカメラの数少ない欠点かもしれません。これは広角端じゃなくて、ズームの中間あたりなんですよ。それでもこのくらい樽型の歪みが見られます。まあコンデジとしては仕方がないんですけどね・・


上の写真の中央付近を等倍で切り出したものです。ノイズは見られますが、かなりよく抑えられていることがわかります。それでいて解像感はあまり失われていません。やはりキヤノンはノイズの消し方がうまいですね。


比較のために一眼レフのE-620でISO1600で撮影した画像を示します。正確に言うと、こちらは1200万画素ですので、大きさが若干違います。たぶんノイズ感自体はこちらの方が大きいと思います。その代わり、解像感は若干あると思いますね。まあE-620はもともと高感度に強くないのですが、一眼レフと比べても勝負できるレベルだということですね。

S95は画質のチューニングも細かくできるし、もちろんRAW撮影にも対応しています。デフォルトではシャープネスがきつすぎる気がするので、僕は-2に設定しています。これでちょうどいい感じです。またISOオート時は感度の上限を設定できるだけでなく、上がり方の設定までできるところなど芸が細かいです。僕はなるべく低感度で使いたいので、上がり方を遅めに設定しています。

あと操作性で言えば、S95はカスタム性が非常に高く、自分好みのインターフェースに仕上げられます。レンズの周りにコントローラーリングがあるのが特徴で、背面のコントローラーホイールと合わせて絞りと露出補正を同時に操作できるなど、一眼レフ並みの操作性が得られます。また背面のスピードボタンに任意の機能を割り当てることができ、僕はAEロックに割り当てて使っています。これがとても便利。

静止画の画質や操作性については申し分ないのですが、自転車乗りとしては動画も気になります。

これは前にも出しましたが、S95で撮影した車載動画です。VGAで撮影しています。カメラはハンドルバーに固定しているので揺れが目立ちます。センサーがCCDなので、もちろんこんにゃく現象はなく、CCDにしてはスミアもほとんど見られません。画質自体はかなり優秀です。音質はクリアで、左右のマイクが離れているせいか、ステレオの分離も良好です。最近主流のフルHDには対応していなくて、1280x720までとなりますが、まあ普通はそれで十分でしょう。ただし、フレームレートが24fpsとなるので、若干動きがぎこちなくなる可能性はあります。

このカメラの最大の欠点は動画にあります。はっきり言って動画は弱いです。動画撮影中のズームはできませんし、最近普通になった動画専用の録画開始ボタンも付いていません。それだけならまだ我慢できるのですが、一番問題なのはファイルサイズが異様に大きいことです。1280x720のHDモードでは4GBあたり25分しか撮影できません。他のカメラが1時間以上なのに比べると極端に短いです。ファイル形式はMOVでH.264エンコードを採用しているのですが、それにもかかわらずMotion JPEGのAVI形式よりサイズが大きいんですね。おそらく圧縮率が低いからだと思いますが、それ以外にも音声がリニアPCMであることも一因だと思います。16bit/48kHzサンプリングを採用しているので音質は良好なのですが、マイクの性能を考えるとそれはオーバースペックではないかと思います。なぜAACなどの圧縮形式を採用しなかったのでしょうか? もしかするとライセンス料の関係?とか勘ぐりたくなります。

というわけで、このカメラで車載動画を撮ると容量がとんでもないことになります。VGAにしてもまだまだ大きいですね。ですからこれ一台で静止画も動画も・・という目論見は崩れ去ったのでした。(^^; 実はS95と引き替えに売りに出されたのがパナのDMC-TZ10だったのですが、あれは車載動画カメラとしては最高でした。センサーがCCDなのでこんにゃく現象はないし、ファイルサイズも比較的コンパクトでした。本当に売ったことを後悔しました。

その後、今度は動画専用のカメラを購入する羽目になったんですね(爆)。そんなことするくらいなら最初からS95買っておけば安上がりだったんですがね、ほんまにアホ丸出しですわ。(^^; それはまた時効になった頃に後出しということで・・(笑)

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