OPPO A5 2020を買いました

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Androidデジタルガジェット

2017年9月にASUSのSIMフリースマホZenfone3 Maxを買って2年4ヶ月使ってきたのですが、ここへ来てバッテリーが急速にへたってきました。やっぱり2年過ぎるとダメですね。初めの頃は充電なしで2~3日は使えていたのですが、今年に入ってからは毎日充電しないとダメ、さらに今月に入ってから一気に劣化が進んだようでついに半日も保たなくなりました。見る見るうちに減っていくのがわかります。こうなるともう我慢できません。Zenfone3 Maxは4100mAhの大容量バッテリーを売りとしているのでもっと長く使えるかなと思っていたのですが、へたったら結局一緒ですね。今度こそ3年は使いたいと思っていたのですが、やっぱり無理でした(笑)。性能的にはまだ使えるのにバッテリー劣化で買い換えを余儀なくされるのは不本意ですね。修理扱いでバッテリー交換はできるのでしょうが、そこまでしても既に陳腐化していますから寿命は短く、買い換えた方が良いと思います。

というわけで急遽スマホ買い換え話が持ち上がりました。こうなるとまた情報収集です。スマホなんて完全な実用品で全く興味もないので、買い換えるときくらいしか気にしないんですよね。新製品情報なんて全くチェックしてませんよ。ちょっと調べてみると最近のスマホってやたらと大型化してるんですね。前のが5.5インチでもでかいと思っていたのに、今は6インチ以上が主流みたいです。大型化はいい加減にしてくれよと言いたいですが、5.5インチ未満となるとキャリア扱いしかないんですよね。やっぱりでかいのは諦めるしかないのか・・?

予算は?

買い換えにあたって前提となるのは予算です。自分の場合、ゲームは一切しないのでそんなにハイスペックは要りません。WebブラウジングやSNSが中心ならミドルレンジの下あたりで十分です。価格的には3万円未満というところが目安になりますね。前から言ってますが、経験的にはスマホのコストって年間1万円だと思うんですよ。2万5千円のスマホならまあ2年半といったところですね。1万円くらいの安いスマホもありますが、そういうのはもともと型遅れになってるので、せいぜいあと1年くらいしか使えません。すぐもっさりしてきます。これはしっかり学習しました。スマホってほぼ毎日使うものですから、あんまりケチっても意味ないんですよ。どうせすぐ飽きるアクションカメラに4万円近く出すことを思えば、2年間毎日使って3万円弱だったら安いものだと思いませんか?

だからと言って高すぎるのは無意味ですね。どうせバッテリーは2年少々でへたりますから、3万円を超えると年間1万円の法則が成り立たなくなり、コスパが一気に悪くなります。ですから2万円台というのは絶対に譲れないラインです。

重視するスペックは?

使用目的によって優先順位はいろいろだと思いますが、自分の場合は以下の3点を特に重視しました。

カメラ性能

今まで買ったスマホはどれもカメラ性能が良くなかったんですよね。一眼レフはもちろん、コンデジと比べても明らかに劣る画質でした。だからデジカメは必ず携帯しなければなりません。どうせSNSにアップするだけですから、別に画素数は要らないんですよ。それより発色性とかノイズの少なさ、ピントの精度などが優先されます。今まで買ったのはどれも不合格でした。最近はカメラ性能を売りにしたスマホも増えてきましたし、とにかくSNS映えする写真が撮れるカメラが欲しいんです。少なくともコンデジ並みの画質が得られることが条件です。そうすればデジカメを持たなくて済むので軽量化につながります。

バッテリー容量

今まで使っていたZenfone3 Maxはバッテリー容量が4100mAあり、普通に使って2日は十分に保つスタミナがありました。一度これに慣れてしまうとバッテリー容量の少ない機種は不安になります。登山やサイクリングなどアウトドアで長時間使うことを考えるとバッテリー容量は大きいに越したことはありません。最低でも4000mAh、できれば5000mAhは欲しいところですね。

GPS性能

スマホにおいてGPS性能というのはあまり重視されていないようですが、登山やサイクリングなど電波状況の悪い山間部で地図アプリを活用するにはGPSの精度が要求されます。昔のように林の中でログがぶっ飛ぶようなのは論外です。ただGPS性能ってスペックからはわかりにくいんですよね。対応している衛星の種類、使用しているチップ、クチコミなどから判断するしかありません。

候補になった機種は?

2万円台という条件を満たす中で次の3機種を候補に選びました。いずれも価格は27,000~28,000円程度で横並びです(現在少し値上がりしています)。基本的なスペックはRAM 4GB/ROM 64GBで3機種とも共通です。どれも一長一短あり、最後までかなり迷いましたね。

HUAWEI P30 Lite

おそらくミドルレンジの中では最も売れ筋なのがこの機種でしょう。あらゆる面においてバランスの取れた優等生的モデルだと言えます。迷ったらとりあえずこれを買っとけば間違いないでしょうね。画面サイズは6.15インチで3機種の中では最も小さく、唯一フルHDの液晶を採用しています。通常のカメラに加えて超広角カメラも搭載しており、カメラ性能にも力を入れているようです。当然これは真っ先に考えました。

ただ売れ筋であるが故に人と被りやすいのが面白くないですね。バッテリーは3340mAhと決して小さくはないですが、それほど保ちが良いとも言えません。自分的にはちょっと不満です。それとクチコミでGPSの精度が悪いという噂が気になりました。ケースによっては数十メートルの誤差が出るそうです。アウトドアでGPSの精度が悪いのは致命的です。CPUがHUAWEI独自のKirin 710というのもイマイチですね。

さらに言えば、アメリカの制裁措置で一時HUAWEIがGoogle Playから締め出されたこともありましたが、トランプの出方次第では今後も同じような事態が起こらないとも限らず、一抹の不安が残ります。

ASUS Zenfone Max M2

今まで使っていたZenfone3 Maxの後継機種に当たります。CPUはSnapdragon 632にスペックアップされ、RAMも4GBに増量されました。4000mAhの大容量バッテリーを搭載していることが最大の特徴です。画面サイズは6.3インチ。2代続けてASUSを使ってきましたので何となく安心感はあります。ただスペック的には地味でいまいちパッとしないんですよね。もちろんパフォーマンスは上がっているのでしょうが、カメラもごく普通だし、これと言った特徴がないんですよ。たぶん買い換えてもあまり変わり映えしないと思いますね。3機種の中では最も発売時期が古いのも気になります。

これのメリットを一つだけ言いますと、OSが素のAndroidだということです。つまり一切カスタマイズをしていないということで、自分でカスタマイズしたり、アプリとの相性問題も起きにくいという特徴があります。しかしそれにこだわらなければこの機種を積極的に選ぶ理由はあまりないと感じました。

OPPO A5 2020

OPPOといえば少し前までマイナーブランド扱いだった気がしますが、今では日本進出も果たし、世界シェア5位に躍り出たそうですね。OPPOの中ではReno Aというモデルが最も売れ筋のようですが、あと1万円高いのはちょっと手が出ません。このA5 2020は2019年11月に発売された最新機種になります。CPUにはSnapdragon 665を採用しており、ベンチマークでは3機種の中で最もパフォーマンスが高いです。ただし画面サイズは最も大きく6.5インチもあり、重量も195gとヘビー級です。このでかさをどう考えるかですね。

この機種の最大の特徴は5000mAhという大容量バッテリーを搭載していることです。低消費電力CPUとも相まって、このくらいあればアウトドアでは非常に心強いです。それとカメラは「4眼カメラ」をアピールしており、通常のカメラに加えて超広角カメラ、モノクロカメラ、深度測定用カメラを搭載しています。手ぶれ補正や夜景モードも備えるなど、カメラ性能には力を入れているようです。あとWi-Fiが5GHz帯に対応しているのもポイント高いです。

今まで知らなかったんですが、スマホのGPSって実はCPUに内蔵されてるんですね。したがってCPU次第でGPS性能が決まります。Snapdragon 665の仕様表を見ますと、GPSとGLONASSに加えてBeidouとGALILEO、さらには日本のみちびき(QZSS)にも対応していることがわかりました。今までSnapdragonのGPS性能は非常に良いと感じていたので、これは期待が持てそうです。

選んだのはOPPO A5 2020

最初はP30 Liteに大きく傾いていたのですが、GPS精度が悪いという噂を聞いてから一気に熱が冷め、代わってA5 2020に興味が出てきました。初めはあまりのでかさに敬遠していたのですが、よく考えるとZenfone3 Maxとそんなに変わらないことに気付きました。

Zenfone3 Max:151.4mm×76.2mm×8.3mm/175g
A5 2020:163.6mm×75.6mm×9.1mm/195g

つまり横幅はA5 2020の方がむしろ小さく、高さが12mmほど長くなっただけです。携帯性で重要なのは横幅の方で、握り心地は変わらないということですね。重量増も20gだし、このくらいなら許容範囲だと思いました。

サイズさえ許容できれば、あとはA5 2020の方が魅力的に思えてきます。何と言っても5000mAhの大容量バッテリーだし、カメラ性能もほぼ互角です。そしてGPS性能が安定していると来ればもう迷うことはありません。これだけのハイスペックスマホが2万円台で買えるって凄い時代になりましたね。

カラーはブルーとグリーンの2種類があって、ブルーの方が人気のようですが、あえてグリーンを選びました。自分が買ったときのAmazon価格は27,239円でした。

同梱物


パッケージはこんな感じです。


これが本体。


付属品はACアダプタとType-CのUSBケーブル、イヤホンです。普通のイヤホンが挿せるのはポイント高い!


透明のケースが初めから付いてくるのは親切ですね。スマホって必ず落とすので・・。でもこれを付けるとでかいのがさらにでかくなってしまうので、自分は付けずに使ってます(笑)。

レビュー

外観


背面はこんな感じ。カラーはグリーンと言ってもかなり濃い色です。見る角度によっては黒にも見えるし、ブルーにも見えます。なかなか綺麗な仕上げではないかと思います。指紋が付きやすいことを気にする人がいますが、それよりもホコリが付きやすいことが気になりました。静電気のせいなんでしょうか、特にカメラ周りの段差にホコリが溜まりやすいです。


液晶面にはあらかじめ保護フィルムが貼られています。これは出荷用のものではなく、ちゃんとした保護フィルムです。自分は保護フィルムを貼らない主義なので余計なお世話ですが(笑)、必須の人には購入が不要になります。わざわざ剥がしませんが、汚れてきたら剥がします(笑)。

サイズ感について


Zenfone3 Maxと並べてみますと、横幅はほぼ同じ、高さが12mm長くなっただけですので、握り心地は変わりません。持っていた百均のスマホケースにピッタリ収まりました。厚みも今どきのスマホとしては厚めですが、角が丸くなっているのでそれほど厚みを感じず、むしろこのくらい厚みがあった方が滑りにくくてホールド感は良いと思います。

重さについては確かにズッシリ来ますが、もともと重たいZenfone3 Maxを使っていたのでそれほど抵抗はないですね。スマホの重量化はそのまま自転車の重量化につながりますから、軽量化マニアとしては20gでも許しがたいのですが(笑)、大容量バッテリーの恩恵でモバイルバッテリーを持つことを思えばかえって軽量化になると考えて良いのではないでしょうか?

Color OS 6.0について

OPPOのスマホ全般にはColor OSというAndroidベースの独自OSが搭載されています。通常、Android端末ではOSの基本的な部分はそのままにUIだけをカスタマイズすることが多いですが、Color OSに至ってはOSそのものにも手を入れているということです。そのためAndroidの特徴であるホーム画面のカスタマイズができなかったり、アプリとの相性問題も気になるところです。これがOPPO機を買うに当たっての最大の懸案事項でした。

しかし買ってみてそれは杞憂であったことがわかりました。カスタマイズされていると言ってもそれはホーム画面や設定画面だけのことで、使い勝手自体は普通のAndroidと何ら変わりません。特に動かないアプリもないようです。ただ、使っていないアプリを自動的に止めるような独自の節電機能も搭載されているため、アプリによっては勝手に止められると困ることもあります。これは設定で解除が可能ですので、最初に解除しておくと良いでしょう。

最初の起動直後にOSのアップデートが2回続けて来ました。現在のバージョンはAndroid9ベースのColor OS 6.0.1となっています。ホーム画面はデフォルトではiPhoneと同じようにインストールしたアプリのアイコンがすべて並ぶ方式ですが、最新版では設定でドロワー方式を選ぶこともできます。自分はアイコンが大量に並ぶのが嫌いなので、ドロワー方式にしています。

画面の解像度は十分

最近はスマホでもフルHD(短辺1080ピクセル)に対応しているものが多く、この機種はHD(短辺720ピクセル)相当であることを問題視する人が多いようです。今まで使っていたZenfone3 MaxもフルHDでしたから、見劣りするのではないかと最初は気になっていました。

しかし実際に使ってみるとフルHDとHDの違いなんて全く区別付きません。HDでも約270dpiの解像度がありますから全く問題ありません。むしろスマホにフルHDはオーバースペックだと思いますね。解像度を下げることによってコストダウンだけでなく、消費電力も少なくなりバッテリー持続時間が延びます。良いことしかありません。

カメラ性能について

メインのカメラは1200万画素、フロントカメラは1600万画素が搭載されています。それに加えて800万画素の超広角カメラ(画角119度)も搭載されています。個人的にカメラ性能が一番気になるところです。

まず下にメインカメラのフルサイズ画像を掲載します(クリックで等倍になります)。

ホワイトバランスは正確で偏りのない発色ですね。ややシャープネスが強めの感じがしますが、解像感も良くて細部まできっちり解像しています。画像の崩れも四隅でわずかに見られる程度です。暗所にも比較的強そうな感じでした。これならコンデジと遜色ないと言っていいでしょう。

ただ、なぜか画素数の設定ができないので1200万画素で撮るしかないんですよね。そんなに画素数要らないし、フル画素で撮るとデジタルズームしたときに荒れてしまいます。他のカメラアプリでも探すか?

次に超広角カメラで撮ったフルサイズ画像を下に掲載します。

こちらも発色は綺麗なんですが、メインカメラに比べると解像感がないんですよね。細部が潰れていわゆる塗り絵画質になっています。まあSNSにアップする程度では問題ないんですけどね。超広角カメラはちょっと期待外れな感じでしたが、狭い場所では重宝すると思います。

ちなみに超広角カメラで動画は撮影できないようです。これに不満を持つ人が多いですが、今後のファームアップで何とかならないでしょうか?

GPS性能について

GPSの性能は捕捉できる衛星の数がものを言います。多くの衛星を拾えるほど電波状況の悪い場所でも精度が落ちないわけです。GPS Testというアプリで衛星の捕捉状況を調べてみました。


非常に多くの衛星を捕捉できていることがわかりますね。これだけあれば山の中でもまずロストしません。このうち■で示されている193番・194番・195番は日本の「みちびき」に該当します。実際に活用されているかどうかは不明ですが、仕様通り捕捉できているということが確認できました。

バッテリー保ちは驚異的!

この機種は5000mAhのバッテリーを搭載しているだけあって、バッテリー保ちは半端ではありません。普通にWebブラウジングしているだけなら1%減るのに10分くらいかかります。自分の使い方なら充電なしで3~4日は十分保ちますね。これだけ保ってくれれば丸一日フルに使ってもモバイルバッテリーは不要でしょう。GPSを常時稼働させるとバッテリーを消費しますから、アウトドアでの利用には心強い限りです。

まあ2年くらい経てばへたってくるのでしょうけどね、その頃にはまた新しいのが出てますから買い換えればいいだけの話です。できるだけバッテリー寿命を延ばすため、なるべくギリギリまで充電しないで使いたいと思います。

ゴミアプリなし!

国産のスマホ、特にキャリア扱いだとありがちなのがメーカー押し付けの使えない糞アプリがてんこ盛りなこと。しかもこれが消せなくて無駄に容量を消費しているから腹立たしいのです。前使っていたASUSのスマホでさえ、かなりの数の謹製アプリが入っていて容量を圧迫していました。

ところがこのA5 2020には余計なアプリがほとんど入っていません。ほぼ素のAndroidに近いです。これは素晴らしい! 容量を無駄なく活かせます。国産メーカーは見習えよ!

不満点は?

この機種は値段から考えると非常に完成度が高く、これといった不満はないのですが、あえて不満点を挙げますと物理ボタンの配置くらいですね。画面に向かって右側に電源ボタン、左側に音量ボタンがあるんですが、音量-ボタンと電源ボタンを同時押しするとスクリーンショットが撮れる仕様になっています。ただこの配置だとスマホを握ったときに両方のボタンを押してしまうことが多く、勝手にスクリーンショットが撮れてしまうんですよね(笑)。これが非常にわずらわしい。こんなことすぐ気付くはずなのに設計上の欠陥としか思えませんね。せめて長押しにするとか何とかしてもらいたいものです。

買うなら急いだ方が良い?

ここへ来て中華系のスマホ全般に値上がり傾向が見られますね。A5 2020も自分が買ったときより2千円ほど値上がりしています。勘の良い方はお察しのように、新型肺炎の影響で中国の工場がストップして今後入手困難になり、さらに値上がりする可能性があります。

それともう一つ、つい先日報道されたようにOPPO Japanがシャープから特許侵害で提訴されました。シャープ側はOPPOの一部製品の販売停止を求めており、この機種も該当しています。裁判の結果が出るまでには数ヶ月かかるでしょうが、仮にシャープ側の主張が認められれば販売が差し止められることが予想されます。もちろんすでに買った製品が使えなくなるということはありませんが、裁判の行方次第では手に入らなくなる可能性もありますので、欲しいなら今のうちに買っておいた方が良いということです。

片雲の風に誘われて