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ロードバイク再購入への道(その1)

投稿日:2019 年 9 月 30 日 更新日:

世間では増税前の駆け込み需要とやらで騒がしい。何か買わなければいけないような気になってきた。そうだ、自転車を買おう!(爆)

というのは言い訳でございますが(笑)、7月にロードバイクを売却して以来、ロードバイクがない状況が2ヶ月続いておりました。前にも書きましたが、ロードバイクって手元にあればいつでも乗れるけど、なければ乗れないんです。一応IDIOMはあるので別に乗れないわけじゃないんですけど、何か違うんですよね。IDIOMは余裕で50km以上走れるし、ツーリングにも十分なんですが、ミニベロって乗った瞬間からまったりした走りになってしまうので気合いが全然入らないんですよね。それが美点でもありますが、やっぱりがっつり走るにはロードバイクが必要だ!ってことになるわけですよ(笑)。

すでにモチベーションアップには十分な期間、ロードバイクから遠ざかっていたので、そろそろ「次の一台」を意識して情報収集を始めたのが間違いだったわけですよ(笑)。

自転車には「買い時」がある

そもそもロードバイクなんて二度と買わないと思っていたし、少なくとも来年までは買わないという決意はあったはずなんですよ。しかし、手放した時期がタイミング良すぎました(笑)。

自転車歴が長い人はわかると思いますが、スポーツバイクって年中売っているわけじゃないんですよね。各メーカーともだいたい7~9月頃に新モデルを発表し、10月頃から新モデルに移行というのが一般的な流れになっています。すると7~9月頃というのは旧モデルの在庫処分で安売りが始まるわけですよ。メーカーにもよりますが、だいたい2~3割引くらいは普通ですね。つまり欲しかった自転車を安く買える絶好のチャンス到来です。ただし、欲しいカラーやサイズがなくなり次第完売となりますから、「買うなら急げ!」が鉄則なんです。

そこへ追い打ちを掛けたのが増税です。そもそも7月の時点では増税ドタキャン→衆院解散という流れを予想していたので、増税はないと思っていました。ところがまさかの増税実施。冷静に考えると10万円で2千円の増加ですから、あわてて買うより値下がりを待った方が得なようにも思えます。しかし誰しも考えることは同じで、今は自転車がものすごく売れてるんですよね。ぐずぐずしていると自分の欲しいモデルが完売になってしまいます。そうなると「買うなら今だ!」という結論になってしまうわけですよ。こうやって「次の一台」選びが本格化したわけです(笑)。

初めはグラベルロードから始まった

そもそもロードバイクは要らないという理由で手放したので、また同じロードバイクを買うなら何の意味もないと思ってました。なお、ここでは便宜上、タイヤの細い普通のロードバイクを「ノーマルロード」と呼ぶことにします(実際こんな呼称はないと思いますが)。

もともとノーマルロードが嫌な理由って、乗り心地が悪いとか、前傾姿勢が強くて疲れるという理由だったんですよね。そこで注目したのが最近流行りだしたグラベルロードというジャンルです。グラベルロードというのは見た目はノーマルロードに近いですが、35C~40Cくらいの太いタイヤを履けることを最大の特徴としています。キャリパーブレーキでは太いタイヤが入らないので、ディスクブレーキ搭載が前提となります。そのため舗装路だけでなく、ちょっとした砂利(グラベル)道も走破できることが最大の利点とされています。大ざっぱにいえばノーマルロードとMTBの中間みたいな存在でしょうか。MTBほどタイヤが太くないので舗装路もある程度快適に走れて、未舗装路もそこそこ走れるわけです。

また副次的な効果として、太いタイヤによってノーマルロードに比べて乗り心地が向上し、長めのヘッドチューブのおかげでハンドル位置が高く、前傾姿勢が緩和される効果もあります。さらにキャリアや泥除けを装着するためのダボ穴が豊富に用意されていて、荷物を積んでのツーリングにも適しているという特徴があります。いわば現代版ランドナーと言っていいくらい、ツーリングに特化した車種なんですよね。

もちろんレースには全く向いていませんが、自分みたいにレースには出なくてツーリングが主体の人にはピッタリの車種ではないかと最初は思ったわけですよ。自分はダートを走ることはないと思いますが、舗装路でも酷道・険道クラスになるとボコボコの酷い路面なんていくらでもあります。そんな道をノーマルロードで走るのは嫌なので、グラベルロードならガンガン突っ込めて楽しいだろうなと妄想が広がったわけです(笑)。それで一時は本気でグラベルロードに入れ込んでいて、メーカーサイトをくまなく回り、車種まで決まっていました。

グラベルロードの欠点

舗装路もダートも気にせず走れて乗り心地も良い。そうなればグラベルロードを買っておけば無敵に思えます。しかし物事は何でも良い面ばかりではないのですね。良い面があれば必ず悪い面もあります。もちろんメーカーは良い面しか言いませんが、悪い面も考えるだけで相当出てきます。これを無視するわけにはいきません。

重くてタイヤの太い自転車は走らない

グラベルロードはディスクブレーキと太いタイヤ、それにフレームが頑丈に作られているためノーマルロードに比べてかなり重くなります。完成車重量はアルミのグラベルロードだとどんなに軽くても10kg強が限界です。重いのだと平気で11kg超えます。10kg切るにはカーボンでないと無理ですね。車体が重いと漕ぎ出しが重いのはもちろん、ヒルクライムでは重量がもろに抵抗になってきます。

またタイヤが太いと接地抵抗が増すばかりでなく、ホイール外周が重くなるため走りが決定的に重くなります。もちろんヒルクライムには絶対的に不利です。28Cくらいなら少々重くても我慢できるでしょうが、32C以上になると明らかに重すぎますね。グラベルロードって初めから太いリムが付いているため、タイヤをあまり細くすることができません。しかもホイールが激重です。

昔MTBに乗っていたからわかるのですが、車体が重くてタイヤの太い自転車は舗装路で決定的に走りません。日本の道路はほとんどが舗装路です。ダートなんてわざわざ探して行かなければありません。僕がMTBから撤退した理由はこれでした。走らない自転車ってしんどいだけですから、すぐ嫌になるんです。絶対ダートを走りたいとか、はっきりした目的がなければ後悔することは間違いないでしょうね。

コスパが悪い

グラベルロードってディスクブレーキ装備が前提ですから、どうしても割高になります。大ざっぱに言って、10万円クラスでClaris、12万円クラスでSORA、15万円出してもやっとTiagraですよ(いずれも税抜価格)。これがノーマルロードなら同じ価格帯でもう1グレード上が買えますよね。それを考えるとグラベルロードって高いよなぁという感想になってしまいます。

スルーアクスルが最大の障害

MTBの世界では当たり前らしいですが、ロード乗りの人にはスルーアクスルと言ってもわからない人が多いと思います。自分もそうでした。要はホイールを固定するための仕組みなんですが、一般的なクイックリリースと違って、スルーアクスルは中空のハブ軸に直径12mmのシャフトを貫通させてネジ式でフレームに固定する仕組みになっております。構造自体がクイックリリースと根本的に異なるわけです。

スルーアクスルの利点として、フレームの剛性が上がるとか、ホイールの位置ズレが起きないという効果が言われております。ディスクブレーキ車ではスルーアクスルが圧倒的に有利とされており、現在ではクイックリリース式は一部の廉価モデルを除いてほぼ絶滅しております。もちろん今売られているグラベルロードもほぼ全てがスルーアクスル式になっています。

性能的には利点しかないように言われているスルーアクスルですが、これがツーリング用途には致命的な欠点になり得るのですよ。なぜかと言いますと、今まで使っていた車載用キャリアや輪行用のエンド金具、それにディスプレイスタンドに至るまで全てが使えなくなるからです。スルーアクスル専用のものも市販されてはいますが、今のところ選択肢が非常に少ないです。またクイックリリース式の自転車と併用していると、これらのアクセサリーも両方用意する必要があり、非常に煩雑になります。

自走しかしないのでホイールは外さないという人なら別に気にならないでしょうが、僕みたいに車載が前提の人には致命的な問題となります。クイックリリースに比べてホイールの脱着に手間がかかるため、輪行や車載が面倒になります。面倒になるとモチベーションが下がるわけで、ツーリング用途にスルーアクスルというのはあり得ないと思いますね。一昔前ならクイックリリース式のグラベルロードが主流でしたが、今ではもう手に入れることが困難です。

日本でグラベルロードは流行らない?

グラベルロードというのはもともとアメリカが発祥です。アメリカでは未舗装路をキャンプしながら何日もかけて走破する「アドベンチャーツーリング」というスタイルが最近人気らしくて、それに適した自転車としてグラベルロードが誕生した経緯があります。

しかし日本の道路の舗装率は世界一ですから、どんな田舎に行っても無駄に立派すぎる舗装路ばっかりです。ダートなんてわざわざ探して行くしかないし、たった数キロで終わってしまいます。日本ではそもそも活躍できるフィールドが少ないので絶対流行るとは思えませんね。

結局グラベルロードに飛びつく層って、荷物を満載したい日本一周系のツーリストくらいだろうと思うんですよ。まあ昔のランドナースタイルですよね。でも保守的な人はそういう方向へは行かないだろうし、やっぱり日本ではグラベルロードって微妙だよなって思うのです。

グラベルロードは中途半端

グラベルロードって良く言えば万能、悪く言えば中途半端っていうことなんですよね。ダートが走れると言ってもサスペンションはなし。日本に多いのはグラベル(砂利)ではなくトレイル(小径)です。海外とは事情が異なります。悪路走破性はMTBに到底敵いませんから、グラベルロードでトレイルに突っ込むのは無理があります。もちろん舗装路でのトップスピードもノーマルロードには及びません。

結局、舗装路も未舗装路もそれなりに走れるということであり、それぞれに特化した車種には敵わないのは当たり前ですね。トレイル中心で走りたければ、やっぱりMTBを買った方がいいでしょう。

ノーマルロードに28Cで十分でないか?

僕がグラベルロードに注目した理由って、乗り心地を向上させたいということなんですよね。別にダートを走りたいからではありません。つまり太めのタイヤを履けることだけが目的です。ただし太いといっても28Cが限界で、32C以上になると重さの方が不快になってきます。

それならノーマルロードに28Cを履かせればいいのでは?ということに気付きました。最近はロードのタイヤもどんどん太くなる傾向があり、25Cは標準、最初から28Cを履いた完成車も増えてきました。28Cまで対応したフレームもどんどん増えてますし、普通のフレームでも無理すれば28Cは何とか入るでしょう。それならわざわざ重たいグラベルロードにしなくても普通のロードに28Cを履かせれば良いではないか?という考え方に傾きました。

結論:グラベルロードは車載ツーリングに不向き

もともとグラベルロードに注目した理由は快適性を手に入れるためでしたが、その代償として重いこと、そしてスルーアクスルという致命的な欠点が付いてきます。つまり走りの軽快さが失われ、ツーリングで遠方へ運搬するのに大変な面倒さが付きまといます。これではメリットよりもデメリットの方が明らかに大きいと思われます。

輪行はもちろん、僕みたいに車載がメインの人にはスルーアクスルは不向きであり、結局はこれが決定打となってグラベルロードは却下となりました。

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