eTrex30xのマウント方法を改良しました

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GARMINのeTrexシリーズはGARMINの創生期から存在しているロングセラーモデルで、もともとは登山・トレッキング用という位置付けですが、自転車用のハンドルバーマウントもオプションで発売されていて、ロングライド系のサイクリストには愛用者が多いようです。何と言っても地図がインストールできて単3電池で長時間動作するというところが人気のポイントなのですね。

ところがこの純正マウントの出来が非常によろしくなく、長いこと使ってると振動で摩耗してユルユルになってきます。そうなると簡単に外れるのでマウントを新品に交換するしかないのですが、本体側も同時に削れてくるので最近はいくら交換しても改善しなくなってきました。

昔は補修パーツとして裏蓋だけ売っていたみたいですが、最近は手に入らなくなったのでどうしようもありません。自分のも度重なる酷使で相当削れており、マウントを新品に交換してもガタガタです。こうなると走行中の振動でカタカタうるさいのです。そして自分みたいに林道・酷道・険道がメインフィールドだとしょっちゅう本体ごと吹っ飛びます。もちろん命綱を付けてあるので落下はしないのですが、突然ガシャンと吹っ飛ぶのは心臓によろしくありません。

この解決方法はあるにはあるようで、GARMIN Edge系のマウントに変換するレックマウントのアダプターを使うとEdgeシリーズのように90度ひねって装着する方式になるので、吹っ飛びは防止できます。ただこのアダプターは裏蓋に直接ネジ留めするため、裏蓋への不可逆的な加工が必要になります。失敗する可能性も考えると何とかして予備の裏蓋を入手しない限り、手を出すのは躊躇されました。

これはもうあきらめるしかないのかと思ってましたが、Twitterのフォロワーの方から耳寄りな情報をいただきました。下のサイトの方がEdge変換アダプターを3Dプリンターで自作されていて、それをDMM.makeというサービスで販売されているそうなんですね。

eTrexをEdgeマウントに装着可能なアダプター二種を出品

購入先はリンクの中にあるので見て下さい。これは制作者の方が3Dデータを登録されていて、注文するとそのデータを使ってオンデマンドで物品を造形し、発送してくれるシステムです。なぜか色によって価格が違うのですが、一番安い白なら送料込みで1,298円です。ちょっと割高感はありますが、純正のハンドルバーマウントが1,680円もすることを考えるとまあ妥当と言えますね。納期は9~10日程度かかると書いてありますが、実際には注文から5日ほどで届きました。


実際のパーツはこんな感じです。Edgeシリーズと同じ形状になっています。3Dプリンター特有の筋は見られますが、業務用の機械で作っているだけあって、かなり精度の高い作りです。


裏はこのようになっていて、真ん中の突起が裏蓋の窪みに引っかかるようになっています。


本体裏蓋には後ろ側からスライドさせて装着します。若干きつめに作られているので、すでに削れた裏蓋でもガタつくことなくきっちり入ります。純正マウントは後ろ側の窪みにはまりますが、このアダプターでは手前側の開閉レバーのところにある窪みに引っかかるところがポイントです。この構造のおかげで、Gがかかっても前に飛び出しにくくなっています。取り外すときは爪を持ち上げて後ろに引っ張ると簡単に外れます。

これでeTrex側の準備はできたのですが、これだけではまだ取付できません。今度はEdgeシリーズに対応した自転車側のブラケットも必要です。Edgeシリーズ用にはハンドルバーの前に突き出すタイプのアウトフロントマウントがたくさん市販されていますが、あれも一度購入して試してみたのですが、どうも自分のロードバイクだとワイヤーと干渉してうまく付かないんですよね。そこで最近発売されたマウントとして下のものを紹介しておきます。

これはキャットアイのフレックスタイトと類似した構造でEdgeマウントを直接ハンドルバーに取り付ける製品です。実際に買って試してみましたが、安い割に作りはしっかりしており、ぐらつくことなくガッチリ取り付けられました。工具不要ですから着脱も容易です。アウトフロントマウントにこだわりがなければおすすめの製品です。

というわけで、ようやく長年の不満が解消されました。eTrexのマウント方法で悩まされている方は試してみる価値があると思いますよ。

片雲の風に誘われて