iGPSPORT iGS50Sのレビュー

GPS自転車自転車用品

長らくレビューしてない気がしますが、久しぶりに新しいおもちゃを買いました。それはサイコンなんですが、以前XOSS G+のレビューをやった通り、すでにサイコンは持ってるんですよね。でも全く使ってませんでした(笑)。普段はGarminのetrex 30xを付けていて地図代わりに使ってますので、そもそもサイコンは不要、ログはもっぱらスマートウォッチで取っていたからです。それにGarminとライトを付けるとハンドルバーが一杯になってしまうため、そもそも付ける場所がなかったんです。

まあはっきり言ってサイコンは不要なんですが(笑)、etrexは結構でかいため、ちょっとした練習に出るにもいちいち付けるのは鬱陶しい気がしていました。走り慣れた道なら地図は必要ないですからね、単純なサイコンだけで十分なわけです。それもスマートウォッチがあれば要らないんですが(笑)、どうしてもサイコンでなければできないこともあるんです。それはケイデンスの表示と勾配表示です。心拍もスマートウォッチはあまり当てにならないので、心拍ベルトを使った方が正確ではありますね。

だったらXOSS G+を使えばいいじゃないか?という話になるのですが、あれはやっぱりダメでした(笑)。安いだけあって肝心のGPS精度が悪く、山間部はおろか平地でも結構ズレまくります。それに感度が悪くて衛星を捕捉するまで毎回3分くらい待たされます。これはとても使えないなと思いました。XOSS G+が出た時は激安GPSサイコンとして唯一の存在でしたが、今ではいろんなメーカーから低価格のGPSサイコンが発売されていますので、もうちょっと良いのを買ってみようと思ったわけです。

低価格GPSサイコンの現状

低価格と言うのは何円くらいを指すのか人によって基準は違うでしょうけど、ここでは概ね5000円以下で買えるものと定義します。当初はXOSS G+くらいしか選択肢がなく、だからこそ飛びついたわけですが(笑)、今では多くのメーカーがこの価格帯に製品を投入し、XOSS G+を選ぶ必然性はなくなっています。

最近の流れで言えばCooSpo BC107が最有力でしょうか? 価格は通常4600円程度で、画面が見やすくコスパが高いため結構人気があるようです。心拍・ケイデンスに加え、パワーメーターまで対応する機能の豊富さが魅力です。

CYCPLUSも表示画面はやや異なるものの、機能的にはほぼCooSpo BC107と同等と言えるでしょう。価格もサイコン単体ならほぼ同一です。

これらの評判ですが、使ったことはないのでよくわかりませんが、Amazonのレビューによるとスマホとの連携周りで評価が低いですね。やはり接続が不安定とか、アプリの使い勝手が悪い、転送が遅いなどの問題があるようです。センサー類とのペアリングでもたまに不具合があるようですね。XOSSを使っていた時もそうでしたが、やはりこのクラスの製品はアプリの完成度が低く、使い勝手が悪かったり、バグが多かったりして使い物にならない印象でした。値段は値段ということでしょうか。

そこで注目したのがiGPSPORTのエントリーモデルであるiGS50Sという製品です。価格は通常5600円程度と他より1000円ほど高いのですが、5%引きクーポンがあるので実質5400円ほどで買えます。自分が買った時はプライムデー期間中だったので、実質4600円で買えました(笑)。

iGPSPORTというメーカーは中国の武漢に本拠を置くサイコン専業メーカーで2012年に設立されています。結構古くから安価なサイコンを出していたのでGPS業界では割と知られていました。すでに10年の歴史がありますから、最近出てきたわけのわからん(笑)中華メーカーとは格が違うんですよ。今やBrytonやLEZYNEとも並び称されるサイコンブランドの一角を占めています。

1000円の価格差はブランド料と思ってもいいでしょう。Amazonのレビューでも評価が高く、悪い評価はほとんど出てきません。それだけ信頼度が高いということであり、メジャーブランドの安心感があります。わずかな金をケチって使い物にならなかったら結局XOSS G+と同じなので、少しだけ奮発して(笑)この機種を買いました。

iGS50Eと間違えないように注意!

非常に紛らわしいのですが、AmazonではiGS50Sの他にiGS50Eという見た目が全く同じ旧機種が未だに売られているので注意が必要です。しかも値段が高かったりします。

iGS50Eは2017年発売の旧機種で、主な違いは測位システムとセンサー対応、ならびにデータの転送方式です。iGS50EはGPSのみ対応でしたが、iGS50SではGPS + Beidouに対応となり、測位精度が向上しています。またセンサー類はANT+のみ対応だったのが、iGS50SではBluetooth 5.0にも対応するようになりました。その代わりiGS50EではUSB接続でPCに直接ログを取り込めたのですが、iGS50Sではそれが省略されてスマホアプリ専用となりました。

今どきスマホ利用が前提なので合理的な変更と言えます。どうしてもPCにログを取り込みたいのでない限り、iGS50Eを選ぶ必然性は全くありません。すべての面でiGS50Sが上回っているので、くれぐれも間違えて購入しないように注意しましょう。

スペック

測位システムはGPS + Beidou

最近では米国のGPSの他にもう一つの衛星網を併用することは普通ですが、この機種ではGPSに加えて中国が打ち上げたBeidou(北斗)を採用しています。Beidouは中国を中心としてカバーしているため、アジア太平洋地域では最も精度が高いと言われています。つまり見えている衛星の数が多いということです。最近は上位機種では4バンド対応したものもありますが、2バンドとしてはGLONASSよりも有利ではないかと思います。

なおAmazonの商品紹介ページではGPS + Beidou + QZSSの3バンドに対応と書いてあります。QZSSというのはGPS信号を補完する準天頂衛星のことで、日本では「みちびき」が該当します。これに対応するとさらに精度が高まることが期待できますが、公式サイトやマニュアルのどこにもQZSS対応とは書いてないので、たぶんフェイクだろうと思います。

センサー類はANT+/Bluetooth 5.0に両対応

GPS内蔵なので単体でもスピードや距離を取得することは可能ですが、外部センサーを使用すると心拍数やケイデンスを表示してトレーニングに役立てることができます。またスピードセンサーを使用すればトンネル内でもスピードを取得することができます。

センサー類はANT+だけでなくBluetooth 5.0にも対応しているので、より幅広い機器に対応できます。もちろん規格さえ合えばどのメーカーの製品でも使用可能です。

バッテリー容量は1200mAh

この機種は1200mAhのリチウムイオンバッテリーを搭載しています。サイコンとしては多い方です。もとよりモノクロ液晶なので消費電力も少なく、長時間駆動が期待できます。スペックでは公称40時間の連続使用が可能とされています。

レビュー

パッケージは日本語表記


パッケージは紙製の簡素なものですが、ちゃんと日本語で表記されているところはメジャーブランドらしいですね。

日本語マニュアルは付属していない?


パッケージには日本語マニュアル付属と書いてあるのですが、なぜか英文マニュアルが2部も入っていました(笑)。これは何かの間違いなのか? しかも2部ともページ数や内容が微妙に違っていて謎です(笑)。

まあ日本語マニュアルがなくても下記からダウンロードできるので問題はありません。

公式サイトの日本語マニュアル

ただこの日本語マニュアルですが、少し間違いがあります。できるだけ英文マニュアルを読むことをおすすめします。

同梱品


同梱品はmicro USBケーブルと簡易マウント、ゴムバンド2本のみです。この簡易マウントの使い方がよくわからなかったんですが、英文マニュアルによると樹脂製マウントの裏側にゴム製アタッチメントをはめて使うようです。しかしRが緩すぎる気がするので、ステム専用なんでしょうか? まあなるべく簡易マウントは使わず、別売りのマウントを購入したほうがいいでしょうね。

意外とでかい


単三電池と比較してもらえばわかりますが、意外と大きいです。画面が2.2インチなので当然でかくなりますね。その代わり視認性は非常にいいです。

実測重量は80.8g


スペックでは公称80gとされてますが、実測すると80.8gでした。まあ公称通りですね。持った感じは結構ずっしりと手応えがあります。ダブルサイコンにするのはちょっと躊躇する重さですね。

自転車への取り付け


etrex用にキャットアイのライトホルダーとレックマウントのGarminアダプターを付けてあったので、簡易マウントは使用せずそのまま取り付けました。マウントはGarminのEdgeシリーズと共通なので、どちらでも共有できるのが便利なところ。

etrexと2台体制にしようとすると付ける場所がないため、オプションバーの装着が必須になります。あまりゴテゴテするのが嫌なのと、etrex自体が相当重いので重量増が気になります。まあ当面はこのまま排他的な運用になるでしょうね。

ボタン操作

本体には物理ボタンが3つだけあります。このボタンは適度な重さがあって操作感は良好です。ただ日本語マニュアルではボタンの機能に一部間違いがあり、下記が正しいものとなります。

左ボタン 短押しで電源オン。
2秒長押しで電源オフ。
10秒長押しで強制シャットダウン。
起動後、短押しで記録開始/一時停止。
中ボタン 短押しでラップ開始/終了。
2秒長押しで記録終了/保存。
右ボタン 短押しでページ送り。
2秒長押しで設定モード。

センサー類の接続

センサー類は別売りですが、手持ちでXOSS製の心拍ベルトとCooSpo製のケイデンスセンサーがあったので、それを利用しました。

最初やったときはどうしても認識されなくて焦りましたが、日本語マニュアルの説明が不十分でした(笑)。右ボタンを2秒長押しすると設定モードに入り、右ボタンを押すごとにE1~E5のメニューが順に表示されるのですが、E3がセンサー接続メニューとなります。ここでマニュアル通りにいくら待っても認識されません。実はE3が点滅している間に左ボタンを押すことで初めてE3メニューに入ります。他のメニューも全てそうです。英文マニュアルにはちゃんと書いてあります。これで問題なく認識されました。一度設定すれば次回からは記憶されますが、センサーの電池を交換した時は再設定が必要です。

バックライト

この機種には自動バックライト機能があり、日没時間を計算して自動的にバックライトが点灯します。夜間に消灯することはできません。

照度センサーはないので日中トンネルに入ってもバックライトは点灯しません。その場合、何らかのボタンを押すと30秒間点灯します。まあトンネル内では電波が途切れるので見てもあまり意味はないですが。

自動ポーズ/スリープ機能

設定により停車時には計測を一時停止することができます。したがって正味の走行時間・平均速度が得られます。また休憩などで一定時間止まっていると自動的にスリープモードに入り、画面が消えます。節電には役立つでしょう。加速度センサーを内蔵しているので、振動を感知して自動的に再起動します。

衛星の捕捉時間

XOSSは毎回3分ほど待たされるのでとても使い物になりませんでしたが、この機種はどうでしょうか?

初回の捕捉こそ1~2分かかったと思いますが、次からは見通しが良ければ30秒以内で十分終わるので全然問題ありませんでした。これだけでも買い換えた価値がある!(笑)

バッテリー持ち

公称では40時間使用可能とされてますが、そんなに長時間走ることはないので実際に40時間持つかは不明です。またバックライトが強制的に点灯してしまうため、夜間に使用すると持続時間が短くなると思われます。

今まで延べ7時間ほど使用しましたが、まだ1目盛りも減っていません。今後の使用状況を見て随時追記します。Amazonのレビューでもバッテリ持ちは良いと言われているので、200~300kmのブルベ程度なら十分使えると思います。充電しながら使用することも可能なので、もしバッテリーが切れたときも安心です。

表示項目

iGS50Sを購入した動機の一つは表示情報の豊富さです。1画面で多くの情報を表示できた方ががページを繰らなくて済むので便利ですよね。実は自分が一番知りたい情報は現在時刻だったりします。もちろん時計があれば要らないんですが、腕時計をちらっと見るのも結構ストレスだし、そもそも時計を着けること自体が鬱陶しいですね。

この機種では現在時刻が常に画面上部に表示されているのが大きなポイントです。XOSSはここがダメで、時刻を見るにはページを繰らなければなりませんでした。それと自分は勾配を知りたいんですが、これもホーム画面に常時表示されるのが気に入りました。気温が常に表示されているのもちょっといいですよね。直射日光が当たると異常に上がるのであまり当てにはならないんですが。

表示画面は全部で3ページあり、右ボタンを押すたびに切り替わります。これはXOSSと同様に体系的にできており、基本的には1ページ目が「現在」、2ページ目が「平均」、3ページ目が「最大」となります。なおラップ区間は全画面でLAPとして常時表示されます。


1ページ目:現在速度(KMH)/心拍数(HRM)/勾配(GRA)/ケイデンス(CAD)/走行時間(TIME)/走行距離(DST)
2ページ目:平均速度(KMH)/平均心拍数(HRM)/平均勾配(GRA)/平均ケイデンス(CAD)/獲得標高(AST)/高度(ALT)
3ページ目:最高速度(KMH)/最大心拍数(HRM)/最大勾配(GRA)/最大ケイデンス(CAD)/積算距離(ODO)/消費カロリー(CAL)

最もよく見る速度が大きく表示されるのは見やすくていいですね。個人的には高度はホーム画面に常時表示してほしいのに2ページ目に追いやられたのはちょっと残念なところですが、後で説明する自動ホームリターン機能によって1クリックで高度を確認することは可能です。

ラップ機能が便利

ラップというのは区間や周回ごとにタイムを計測する機能のことで、ちょっと高級なサイコンには必ず搭載されています。この機種でも区間の区切りごとに真ん中のボタンを押すことでラップ計測が可能です。ラップ区間は1つずつカウントされ、現在のラップ番号がLAPとして常時表示されます。

記録は基本的にはスマホにデータを取り込んでから確認することになりますが、ラップボタンを押した直後に前の区間のタイム・平均速度・距離が約10秒間表示されますので、その場で確認することも可能です。

スマホアプリ iGPSPORTについて

iGPSPORT製のサイコンは全てiGPSPORTというスマホアプリと連携して使うことが前提です。Android/iPhoneに両対応で、もちろん無料でダウンロードできます。

このスマホアプリの出来が使い勝手を大きく左右しますが、さすがメジャーブランドを名乗っているだけあって出来はとてもいいと思います。この辺がXOSSやCooSpoのようなマイナーブランドとの大きな違いです。

初期設定

使用する前にまずiGPSPORTをインストールしてアカウントを作成する必要があります。基本的にはメールアカウントを使用して認証しますが、いったん登録したアドレス宛に確認メールが送られ、認証コードを再入力する必要があります。この間、1分間の時間制限があるのでモタモタしているとタイムアウトになってしまいます。

自分はなぜかうまく行かなくて2回ほど失敗しました。たぶんタイプミス? 焦ると失敗するので落ち着いてやりましょう。失敗しても何度かやり直せばできました。

その後、使用言語の選択、自分の生年月日、身長、体重などを入力し、初期設定を完了します。

サイコンを起動した状態でアプリを起動し、「デバイスを追加」をタップすると自動的にサイコンが認識され、ペアリングが完了します。

自動機能の設定


アプリの「デバイス」タブの中に「自動機能」メニューがあります。基本的にはデフォルトのままでOKですが、ページスクロールで「自動ホームページに戻り」をオンにしておくと、ページを切り替えた際に約10秒放置すると自動的にホーム画面に戻ります。平均や最大は常時確認する必要はないので、この方が合理的だと思います。

音声の設定


アプリの「デバイス」タブの中に「音声」メニューがあります。音声というのはボタンを操作した時などに鳴るビープ音のことです。これが結構大きな音がするので、外で鳴ると恥ずかしいです(笑)。

ボタン操作でいちいち鳴るとうるさいのでオフにしておきましょう。本当は全部オフにしたいところなんですが、何も鳴らないと記録スタートしたつもりができてなかったりすることもあるので、「ライド開始のみ」をチェックしておいた方がいいと思います。それでも自動ポーズがかかるたびに鳴るのでうるさいんですが(笑)。

Stravaとの連携

iGPSPORTはStravaに対応しているので、取得したログをStravaにアップロードして共有することができます。これが大きなメリット。


アプリの「マイページ」タブの中に「アカウント関連」メニューがあります。この中にあるStravaの「リンク」をタップして、アカウント情報を入力し、「Stravaへのアップロードを許可」をタップするとリンクが確立します。

ただ自分がやった時は最後の「Stravaへのアップロードを許可」でエラー画面になり先へ進めませんでした。しかしメニューに戻って見ると「連携済」になっていたので、実際には連携できていたんだろうと思います。この状態で問題なく使えました。

Stravaへのアップロードは非常にスムーズで、データ取り込み後ほぼ瞬時に反映されます。Stravaに転送しておくと他のデバイスで取得したログとも一元管理できるし、標高の修正もできるのでとても便利です。

データの取り込み

ライドを終了して保存した後、サイコンを起動した状態でアプリを立ち上げると自動的にデータの取り込みが始まります。途中経過が表示されますが、36kmのログで40秒ほどかかりました。これが速いのか遅いのかわかりませんが、XOSSはめちゃくちゃ遅かったのでそれに比べれば十分速いです。まあ我慢できる速さだと思いますね。

アクティビティーの分析

ライドを記録して取り込んだものはアクティビティーと呼ばれます。日々のトレーニングの結果が蓄積されていくので、長期にわたり統計として管理することができます。ライドの分析も高機能で、Stravaにアップロードしなくてもこのアプリだけで詳細な情報が得られます。


これはライドの概要画面です。地図と一般的な情報が表示されます。


Stravaでは課金しないと見られない心拍ゾーン分析もできます。


ケイデンスゾーンの分析、高度グラフ、勾配の分布なども見られます。

GPSの精度検証

一番気になるのは肝心の測位精度ですね。前のXOSSでは酷かったので、それと変わらなかったらショックです(笑)。

こういうのは見通しの良い平地でやってもほとんど差が出ないので、わざと意地悪して非常に厳しい条件で比較しました。リファレンスとなるのはGarminのetrex 30xです。長年使ってますが、測位精度は素晴らしいものがあります。それとあまり変わらなければ十分な精度があるといえます。

ログを比較した結果を下記のページに示します。全般に林間が多く、トンネルも4本あります。ここで赤のラインはiGS50S、緑のラインはetex 30xを示します。

iGPSPORT iGS50Sとetex 30xの精度比較 - 轍ONLINE
iGPSPORTのエントリーサイコンiGS50Sを買ったので精度を検証してみました。リファレンスはGarminのetrex 30xです。見通しの良い場所では両者はほぼ一致しますが、林間では双方ともに乱れるので精度は互角といえます。高度についてはiGS50Sは常に40mほど高めに出る傾向があります。しかし高低差には正確に

測位精度は互角

軌跡を見てわかるように、見通しの良い部分では両者がほぼ一致し、精度に違いはありません。ただ深い林間に入ると道路から外れるのが顕著になります。ここはさすがのGarminでも外れているので、それと比べて大差はありません。林間でこのくらいずれることはやむを得ないので、互角だと言えるでしょう。etrexはGPS + GLONASS、iGS50SはGPS + Beidouという違いはありますが、精度に有意差はないようです。あと、トンネルの前後でログがぶっ飛ぶ現象が見られないのは優秀だといえます。

高度は約40m高めに出る

プロフィールマップを見てもらえばわかるように、iGS50Sではetrexより全体に約40mかさ上げされていることがわかります。これは偶々ではなく、常にこうなるようです。iGS50Sも気圧高度計を搭載していますが、etrexと違って高度のマニュアル校正はできないのでやむを得ないところです。逆に40m高く出ることがわかっていれば、表示される値から40m差し引けばほぼ正確な高度になるということです。

絶対的な高度は残念ながら正しくないのですが、プロフィールマップの形は完全に相似になっています。つまり高低差は忠実に追従しているということで、相対値としての獲得標高はほぼ正しい値を示しています。

勾配表示についても気圧高度計を利用しているものと思いますが、結構小さな起伏でも勾配を拾ってくれるのは面白いです。当然、林間などで測位誤差が大きい場合には距離がバグって異常な勾配が出ることはありますので、その辺は参考と思って下さい。etrexは勾配表示ができないので、これだけのために使うのもアリだと思います(笑)。

ベーシックな機能で十分な人にはおすすめ

以前XOSS G+をレビューした際、万人にはおすすめできないと結論付けました。それはクセが強くてバグも豊富にあるからです(笑)。そういうことを理解した上で、とにかく安いから許せるという人にしかおすすめできなかったのですね。

iGS50Sも機能的にはXOSS G+より優れているわけでもなく、できることはほぼ同じだといえます。ただ信頼性とか使い勝手が段違いなんですよね。上で述べたように測位精度も問題ありません。この辺はやはりメジャーブランドの安心感だと思います。

直接のライバルはおそらくCooSpoのBC107となるでしょう。機能的にはほぼ同じの上、パワーメーターにも対応するという強みがあります。しかも値段が約1000円安いのですから、こちらがベストセラーになるのはわかります。しかしマイナーブランドならではの不安感は拭えません。自分はAmazonのレビューを見てかなり買う気をなくしました(笑)。何となくXOSS G+と同じ匂いがするからです。

まあパワーメーターを持っているようなガチ勢は初めからGarminに行くでしょうから、パワメ対応の有無は大した問題じゃないでしょうね。それよりも信頼性と使いやすさですよ。専用アプリのiGPSPORTはとても良くできていて、使い勝手は抜群だと思いました。

有名どころではBrytonのRider 320とも良い勝負だと思いますよ。パワーメーターにこそ対応しませんが、基本的な機能はほぼ同じです。それでいて価格は半額以下なのですから、最低限のことができればいいという人にとってはコスパは最高です。

マップもナビも要らないからサイコンとしてのベーシックな機能さえあれば良いと割り切れれば、5000円前後で買えるものとしては万人におすすめして良いモデルだと思います。

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