カメラ レンズ

物欲放出

投稿日:2010 年 11 月 23 日 更新日:


超広角20mmの威力

やる気のない時は機材から入る・・・これが自分の悪いクセです(爆)。見なきゃいいものを、ヒマに任せて価格.comなどを眺めておりますと、このところの新製品ラッシュで型遅れの機種が軒並み値下がりしております。ニコンのD90が安い、パナソニックのGF1が安い、ペンタックスのK-7が安い! 一年前は高嶺の花だったものが、今や投げ売りの憂き目に遭っております。デジカメは新製品に手を出すな、次の新製品が出るまで待て!が信条の僕としては非常に悩ましい状況であります。今ならちょっと頑張れば手が届く・・・というところまで来ています。物欲の炎はメラメラと燃え上がるのでした。(爆)

しかし!、同じようなカメラを何台買っても仕方ないのであります。大きいカメラは結局使わないということは実証済みですので、圧倒的にコンデジの稼働率が高いのです。買ってもどうせ使わないのは目に見えています。まあキレイに撮りたければポジフィルムで撮ればいいだけのことですから・・。というわけでカメラ物欲は何とか抑え込んだかに見えました。

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しかし!、またいけないものを見つけてしまいました(爆)。シグマの超広角ズーム10-20mm F4-5.6 EX DC HSMが29,800円! これ定価は83,475円もするんですよ。それが東京中野のフジヤカメラさんで、しかもフォーサーズマウントだけが安いんです。他のマウントは49,800円します。たぶんオリンパスが置き土産にE-5を出して終了宣言しちゃったので在庫処分なんでしょうな(爆)。この値段で買えることはもうないだろう、買うなら今や! もともと望遠はコンデジでもどうにでもなりますが、超広角だけは一眼レフでしか表現できない世界です。これまでフィルムカメラでも広角は24mm止まりでした。それよりさらに広い20mmというのは未体験ゾーンなので大いに興味がありました。やっぱりカメラよりレンズやろ? レンズを換えたら世界が変わるんやで!・・・と自分を合理化しつつ、気がついたらポチっておりました。(爆)

それでクロネコヤマトさんが持ってきました。E-520に付けるとこんな感じです。かなりデカいです。重さは495gもあり、ズシッと来ます。キットレンズとは比較にならない存在感です。その昔、巨大なレンズを振り回していた頃はこれが普通だと思ってましたけどね。何か懐かしい重さですな・・(笑)

実はこのレンズが発売されてしばらく後にオリンパス純正のズイコーデジタル9-18mm F4-5.6が発売されており、その評判が大変高いため、このレンズは影の薄い存在になっていたんですね。ネット情報を調べてみると描写自体は悪くないようで、要は大きさ重さとワイド側1mmの違い(実質的には2mm)をどう考えるかなんですね。何せオリンパス純正は重さが275gしかないのです。これじゃ当然シグマは売れなくなるわけですね。ただし純正は定価が74,550円であるのに対し、実売で48,000円前後します。価格的に見ると約2万円の差は大きいです。普通の人なら無理してでも純正を買えと勧めますが、それでもあえてシグマを選んだのは次のような理由を考慮してのことです。

1) 造りが良い

ZD 9-18mm F4-5.6はクラス的にはスタンダードクラスに分類され、距離目盛も付いていなくて見た目はかなりチープな印象です。それに対してシグマはEXシリーズに共通する高級感のある塗装が施されており、距離目盛もちゃんと付いています。さらにシグマは非球面レンズを3枚、低分散ガラスを3枚も使った非常に贅沢な設計になっており、真面目に光学性能を追求しているという期待感を抱かせるのに十分でした。

2) HSM駆動である

ZD 9-18mm F4-5.6は通常モーターですが、シグマは超音波モーターを搭載しています。当然ながらAFが静かで高速であることが期待できます。

3) テレ側が20mmである

ZD 9-18mm F4-5.6と比較して最も大きな弱点とされるのは、ワイド側1mmの差です。35mm判換算では18mmと20mmの差ということになり、ワイド側で2mmの差は正直かなり大きいです。もちろんせっかく超広角ズームを買うのですから広いに越したことはありませんが、さすがに18mmともなるとクセが強すぎて使いこなすのは難しいです。それよりはテレ側が40mm相当まである方が僕にとっては使いやすいと考えます。40mmまであればほぼ標準域までカバーすることになり、これ一本で「標準レンズ」として使えるであろうという判断からです。実際、僕が一番よく使うのは35~40mm近辺であり、この辺をカバーしていればほぼ一本で済んでしまうのです。

4) フィルター径が77mmである

ZD 9-18mm F4-5.6がフィルター径72mmであるのに対し、シグマは77mmです。常識的に言えばフィルター径は小さい方が良いに決まってますが、僕には特殊事情がありまして、77mm径のフィルターはたくさん持っているのです。だから新たに買う必要がありません。特にPLフィルターは高価ですから、この差は大きいです。

というわけで、本来は価格差が最も大きな要因ですが、あえて理由をこじつけて合理化してみました(笑)。でも見た目はシグマの方が絶対カッコいいですよ。

実際に手にしてみた印象ですが、まず見た目はかなり高級感あります。シグマと言えば昔は安物のイメージがありましたが、EXシリーズが出た頃から垢抜けてきた感があります。このレンズはフォーカスリング、ズームリングともにスカスカではなく適度なトルクがあり、回転も非常に滑らかです。こういう感触ってすごく重要なんですよね。最近のシグマは一層良くなっているという印象を受けました。付属の花型フードも鏡胴と同じ塗装が施されており、オリンパス純正よりはるかに高級感があります。

そして肝心の描写なんですが、まだそれほど試写していないものの、傾向はわかってきました。まず画質的に言えば20mm端が最も良く、10mm端が最も低いと言えます。もっともこれはすべての超広角ズームにあてはまることで、ワイド端の画質がどこまで保たれているかが問題となります。このレンズについて言えば、10mm端の開放でも四隅の流れは見られず、広角レンズにありがちな色収差もほとんど見られません。もともとAPS-C用に作られたレンズですから、フォーサーズでは周辺画質に余裕があるのは当然と言えるでしょう。ただどういうわけか、開放では画面の左右端のピントが甘い感じがします。流れているわけではないのですが、何となく眠いのです。これはf5.6まで絞るとかなり改善され、f8で最高の画質になります。一方、20mm端では開放から画面全体にシャープで文句のない画質です。また歪曲はズーム全域で小さく抑えられており、建物を写してもほとんど気になりません。キットレンズの14-42mmはワイド側で歪曲がかなり気になったので、それに比べると非常に満足できるレベルです。もともと超広角レンズは光学的に設計が難しく、完璧なレンズはほとんどありません。他の超広角ズームを使ったことがないので比較論では言えませんが、このクラスのレンズとしてはここまで写れば上等ではないでしょうか。

その他作例(焦点距離はすべて35mm判換算)


20mm


20mm


40mm


34mm


40mm

やっぱり超広角は使いこなしが難しいですな(笑)。下手をすると単に散漫な写真になってしまいます。これに組み合わせるレンズとしては、標準ズームではなく、望遠ズームの40-150mmですね。あるいはOMズイコーの50mmF1.8あたりがいいかもしれません。標準ズームを使ってると35mm判換算で100mm前後の微妙なところではレンズ交換が面倒でつい標準ズームのテレ端で撮ってしまうんですよね。それだとやっぱりあと一歩足りなくて中途半端な構図になってしまいがちです。でも超広角ズーム+望遠ズームの組み合わせなら嫌でも交換するしかないですから、そういうことはなくなると思われます。

ところで、このレンズを使う場合に気をつけなければならない点が一つわかりました。よく見るとピントが甘く、明らかに前ピン気味のコマが多く見られます。これはE-520のAF精度の問題です。E-3クラスなら問題ないのかもしれませんが、E-520はもともとAFの精度があまり高くないと言われておりますので、10mm側ではAFを信用しない方が無難です。AFで遠方の風景にピントを合わせても無限遠にはならず、かなりの確率で2mくらいのところに合ってしまいます。これは距離目盛が付いているからこそ初めて気付いた問題です。ライブビューで拡大表示してみると明らかにずれています。要するに超広角で無限遠付近という肉眼でピントを合わせづらい状況ではAFも苦手ということなのですね。近距離では問題なく合焦します。この場合、AFに頼らずMFで無限遠に合わせてから撮った方が確実です。もともとこのくらいの超広角になると被写界深度が非常に深いですから、いちいちピントを合わせなくても遠景ならパンフォーカスになってしまうのです。

というわけで、絶滅危惧種のフォーサーズに新たな投資をしてしまいました(爆)。まあ絶滅したらさっさと他メーカーに行きます。マウントアダプターをかませばマイクロフォーサーズでも使えるので、安いうちにお一ついかがっすか?(笑)

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