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中華アクションカメラ TENKER N5 Proのレビュー

投稿日:2019 年 3 月 13 日 更新日:

昨年MUSON MC2を買って二度とアクションカメラは買わないと言ってたのに、性懲りもなくまた手を出してしまいました。買ってもどうせすぐ飽きることはわかってるんですけどね、全く学習能力なし(笑)。

なんで前のではダメかと言いますと、手ぶれ補正がないからです。自転車の車載動画というのは振動との戦いですからね、手ぶれ補正がないと揺れが激しくて使い物にならないんですよ。それは前のカメラで十分承知しております。ところが買った直後に手ぶれ補正を内蔵した新型が登場して超くやしい思いをしたんですよね。それでリベンジをしたかったわけです(笑)。

本当のことを言いますと、中華はおすすめしません。必ずどこかに欠点があるからです。本家のGoProに勝るものはないですよ。でも値段が5万くらいします。どうせすぐ飽きるものにそこまで出せないですよね。だから中華なんです(笑)。

ただ中華を6台くらい買えばGoProが買えます(笑)。世の中には何台も中華を買ってる人がいますが、どうせ使い物にならないので、それなら初めからGoProを買った方が安いんですよね。これぞ典型的な安物買いの銭失い。中華を買うなら2台までにしましょう(笑)。それ以上はGoProを買った方が絶対幸せになれます。

それでも中華を買いたい方は以下お読み下さい(笑)。

中華アクションカメラのお約束

中華アクションカメラってAmazonで探すと腐るほど出てくるので、どれを買ったらいいのか迷ってしまいますよね。ここでは選び方の注意点についてまとめておきましょう。知ってる人は知ってると思いますが、これを知らないと失敗しますよ。

Amazonのレビューは信用してはいけない

Amazonで中華アクションカメラを探してると、レビューが数百もあって星4.5くらい付いてるのがありますよね。そういうのを買っとけば何となく安心というイメージがあります。でもこれは罠なんです。なぜかというと、販売者側が星5つ付けてくれたら予備バッテリーやmicroSDカードをプレゼントするとか言ってユーザーに依頼してるんですよね。つまりサクラ。だから高評価ばっかり集まるんです。

何でそんなことをするかというと、これは中華アクションカメラの販売モデルに特有の事情があるんですよね。Amazonをよく見てると同じようなカメラで名前が違うのがいくつもあることに気付くでしょう。これらはすべて一つのメーカーがOEMで供給していてブランドだけ変えた商品なんですよね。実際売ってるのは名もない中小の販売者ばかりです。つまりカメラを作る技術や工場がなくても誰でも売れちゃうわけですよ。だから必然的に過当競争にさらされます。その中で生き残るためにはAmazonの評価がものを言います。高評価を得られればほっといても売れてくれますからね。だから販売者は高評価を得るために必死になっているわけです。

そういう裏事情を知ればレビュー数が多くて高評価の商品に飛びつくのは危険だということがすぐわかるでしょう。逆にレビューが少ない商品の方が信用できると言えます。

スペックを信用してはいけない

これはもう中華製品の常識ですね。スペックに平気で嘘が書いてあるのが普通です(笑)。たとえば4Kで撮れることを謳っているアクションカメラはたくさんありますが、本当に4Kで撮れる製品はほとんど存在しません。もともとセンサーの画素数がそんなにないので、無理やり4Kに引き伸ばしているだけなんですよね。だから4Kと言っても画質は酷いものです。完全なフェイクですね。

光学式手ぶれ補正もそうです。これなんか常識的に考えればあり得ないってことがわかるでしょう。光学式手ぶれ補正を実装するにはミクロン単位でレンズを駆動する非常に精密な制御技術が要求されます。最近は中華スマホの勢いが凄いですが、そういう電子機器は単に部品を集めて組み立てれば簡単に作れるんですよ。別に中国の技術が凄いからではなく、日本製の部品(台湾・韓国も含む)が優秀なだけのことです。しかし機械的な精度を要求される技術はそうは行きません。たとえば中国製でオートフォーカスのカメラが存在しないことからもわかるでしょう。作れるのは固定焦点のアクションカメラだけ。この辺の技術は特許がガッチリ押さえられてますから、そう簡単には手を出せないでしょう。

だからスペックに書いてあることは大げさに盛られていると思わなければなりません(笑)。ちょっとした常識があれば嘘はすぐ見破れますけどね、善良な日本人は簡単に騙されちゃうわけですよ。まあ「騙される方が悪い」というお国柄ですから、スペックは嘘半分だと思って自衛いたしましょう(笑)。

レンズ・センサー・画像処理チップがすべて

初心者はどうしてもアクセサリーの豊富さとかタッチパネルなどの機能に目が行きがちですが、そんなものはどうでもいいんですよ。一番大事なのは画質です。画質の悪いカメラなんて使う気しないでしょ?

上にも書きましたが、アクションカメラって結局は既製の部品の寄せ集めに過ぎないわけで、非常に単純な製品です。その中でもレンズ・センサー・画像処理チップの出来が画質を左右します。だから良い部品を使っている製品は画質が良い可能性が高いと言えます。そこそこ画質に自信のあるカメラであれば、使っている部品の型番もスペックに書いてあります。それを見て良いカメラだと判断できるわけですから、絶好のアピール材料になります。

もちろんそれも嘘である可能性はなきにしもあらずですが(笑)、これは分解されるとわかっちゃうので本物の可能性が高いと言えます。

TENKER N5 Proを買った理由

あまりにも種類が多く、レビューにも惑わされましたが、結局買ったのは比較的マイナーなブランドのTENKER N5 Proという製品でした。

まあ直接の理由はたまたまタイムセールで安かったからなんですが(笑)、通常価格8,950円が7,607円、そこからさらに1,000円引きクーポンで6,607円で買えました。

以下購入に至った理由について述べてみます。

本体に三脚穴がある

実はこれが気に入った最大の理由でした。前のMUSON MC2もそうですが、ほとんどのアクションカメラは本体に三脚穴がなくてネイキッドフレームに入れなければなりません。しかしあれはツメで引っかけるだけの仕組みなので、自転車の振動で吹っ飛ぶ恐れがあり、怖くて使えません。

その点、本体側に三脚穴があれば直接マウントできますので吹っ飛ぶ恐れがなくなります。またネイキッドフレームの分、軽くなり、高さも抑えられるため、より揺れが小さくなるというメリットもあります。

定評ある部品を使用している

スペックによりますと、レンズは7層ガラスレンズ、センサーはソニー製IMX078、画像処理チップはNovatecのNT96660という型番を採用しています。これらはSJCAMのSJ5000Xに使用されているものと同じで、画質には定評がありました。少し古めの製品ではありますが、画質に定評があって長く売れ続けているものはやはり良いということです。

ジャイロスコープを搭載している

今回買った目的は手ぶれ補正なので当然外せませんが、実は手ぶれ補正にもいろいろな方式があります。例によってスペックには光学式手ぶれ補正と書いてありますが、そんなことは絶対ないと初めからわかってました(笑)。言うまでもなく電子式手ぶれ補正(EIS)です。電子式の場合、揺れではみ出した部分を切り取るため、画角が少し狭くなります。

そして電子式の場合でもちゃんとジャイロスコープを搭載した本格的なものと、ソフトウェアだけで補正している簡易的なものが存在します。この機種は確かにジャイロスコープ搭載と書いてありましたが、5千円以下で売っている安価なものだとソフトウェア補正になるのだろうと思います。ソフトウェア補正だと結局は動画編集ソフトの手ぶれ補正と同じなので、完全にはブレを取り除けず、こんにゃく現象や画質の劣化が起こってしまいます。その点ジャイロスコープ搭載だと揺れそのものを感知して補正をかけられるため、かなり完璧なブレ補正が期待できます。

画角が変えられる

通常この手のアクションカメラは画角固定のことが多いんですが、この機種は170°、140°、110°、70°の4段階に切り替えることが可能です。もちろんデジタルズーム的な仕組みなんですが、画素数に余裕があるためFHDまでなら画質劣化なしで拡大できそうです。アクションカメラって画角が広すぎて困ることもあるので、この機能はありがたいと思いました。

バッテリーを共有できる

このカメラに使用されるバッテリーはGoPro互換の1050mAhのものです。MUSON MC2も同じバッテリーを使用しますので、すでに2個持っています。バッテリーの持ちはそんなに良くないでしょうから、たくさんあった方が安心ですね。

レビュー

開封編


こんな白い箱に入っています。最近の中華はパッケージが立派になりました(笑)。


中を開けるとさらに箱が2個入っています。


小さい方の箱には本体と防水ケースが収められています。


大きい方の箱にはアクセサリー類がギッシリ詰まっています。おおよそMUSON MC2と同じものですが、リモコンと単体充電器は付属しません。まあリモコンは使ったことないので要らないでしょう。三脚穴があってもネイキッドフレームは付属していますよ。


説明書は簡易的なものと詳細版の2冊。いずれも日本語版です。


本体は一般的なGoProコピー品と同じ外観です。前面にも小さな液晶があり、カードの残り容量や録画時間、バッテリー残量を表示します。


底面には三脚穴があるのが大きなポイントです。電池蓋の開けにくさは相変わらずですね(笑)。技適マークも貼られていました。


バッテリーは大半のアクションカメラが採用しているGoPro互換の3.7V/1050mAです。初めから2個付属しています。


左はMUSON MC2に付属のバッテリーですが、同じ規格なので共用できます。4個あればとりあえず安心でしょう。


この単体充電器はMUSON MC2に付属していたものです。この機種には付属していませんので、本体での充電のみとなります。やはり単体充電器はあった方が便利ですね。これが使えたのは嬉しいです。もし持ってなくてもアクションカメラ用の予備バッテリーと充電器のセットは1,500~2,000円程度で多数販売されていますので、一つ買っておいた方が良いでしょう。

画角170°は静止画のみ

この機種は170°の超広角を売りとしています。実際はそんなにないと言っている人が多いですが、それは動画の話です。静止画の場合は画面比率が4:3になりますので、対角では確かに170°くらいはあると思います。当然ながら強烈に歪みます。動画の場合は上下が切られますから水平画角としてはそんなにありませんが、アクションカメラとして十分な画角は確保しており、むしろ広すぎると感じるくらいです。

4Kと20MPはフェイク

これは中華の常識ですが、両方とも嘘です(笑)。もともとIMX078というセンサーは12MPですので、静止画の20MPは単に引き伸ばしているだけで解像感はありません。12MPで撮ってみるとちゃんと解像しているので、実力は12MPであることがわかります。動画についても同じで、4Kで撮ってもPCで確認すると2880x2160の解像度となっています。リアル4Kだと横が3840ピクセルないといけないのですが、全然足りないので無理やり引き伸ばしているだけです。しかも24fpsでしか撮れず、手ぶれ補正も効きません。実用になるのは2.7K以下だと思って下さい。やはり見た目のスペックに騙される人が多いからなのでしょうか、こんな姑息なことしても何の意味もないんですけどね。

歪み補正は効かない?

この機種には歪み補正という機能があるのですが、オンにしてみても何が変わったのか全くわかりませんでした(笑)。やっぱりこれもフェイクか? まあ歪みも味のうちだと思いますけどね、どうしても気になるなら動画編集ソフトで補正した方がいいでしょう。

WDRの効果はわずか

この機種にはWDR(ワイドダイナミックレンジ)という機能があって、白飛び黒つぶれを抑制できるということですが、オンにしてもそれほど劇的な効果はありませんでした。ただオフにするとコントラストが強すぎて黒つぶれが目立つので、一応は効果があると思います。特に悪影響もないようですので常時オンで良いと思います。

ローライトモードは常時オンでOK

この機種にはローライトモード(低い照度モード)という設定がありますが、デフォルトではオンになっています。これって暗いときにノイズリダクションを効かせて塗り絵化する機能だろうと思ったのでオフにしていました。ところがオフにすると暗い場所ではノイズが目立ち、モヤモヤした解像感のない画像になってしまいました。暗い場所ではオンにすると明らかな違いがあり、クリアでくっきりした画像になりました。何となく逆のような気がしますが、明るい場所でも悪影響はないようなので常時オンでよいと思います。

画角切替は無劣化

この機種は4段階に画角を切り替えられますが、デジタル的に切り取る形になるため画質の劣化があるかどうかは気になります。試してみたところ、FHD(1080p)に限っては特に劣化は見られませんでしたので、積極的に使っても良いと思います。もちろん4Kで撮ったりするとダメです。

動画のファイル形式はMP4

最近のアクションカメラはMOVで保存されるものが多いですが、Windowsのバージョンによっては再生できないこともありますね。この機種はMP4で保存されますので、Windowsでも問題なく再生できます。

バッテリーを交換すると日付がリセットされる

これは中華アクションカメラにはよくあることですが、バッテリーを交換すると日付がリセットされてしまうため、もう一度設定し直さなければなりません。これを外でやるのはかなり面倒ですね。なぜか設定は保持されるんですが、時計用の電池が入ってないということでしょう。

画質サンプル

以下の動画は実際に自転車のハンドルバーに取り付けて撮影したものです。晴天順光下ではどんなカメラで撮ってもきれいに映ってしまうため、あえて厳しい条件で撮影しています。レンズの逆光耐性を見るため、南北両方向に走行しています。また手ぶれ補正の効果を見るため、わざと路面の悪い道も走行しています。

画質ですが、なかなか良いと思います。手ぶれ補正を効かせると細部がモヤモヤして解像感がなくなるカメラが多いのですが、このカメラはしっかり解像していて問題ありません。白い空が大きく入ってもそれほど暗くならないので、露出の調整もまずまず優秀だと思います。発色も変な偏りがなくて自然です。

直射光ではないのでフレアの発生については完全に確認できませんが、太陽の方向へ走っても画面が白っぽくならないので逆光耐性はそれなりにありそうです。前のMUSON MC2はこの辺がダメですぐフレアが発生したのですが、やはりレンズが良いのでしょうか、こちらの方が良いと思います。

手ぶれ補正はさすがジャイロという感じですね。しっかり効いています。段差があっても揺れは全く気にならないですね。こんにゃく現象もほぼわからないレベルです。これはMUSON MC2とは天と地ほど違います。このくらい安定してくれれば車載動画も面白くなりそうな気がしました。

音質のテスト

この手のアクションカメラはマイクの感度を意図的に低くしてあることが多いのですが、この機種はどうでしょうか? 試しに演奏動画を撮ってみました。

ギターとカメラの距離は40cmくらいですが、そこそこ音は拾えていますね。思ったより良い音質です。ギターの繊細な音は専用の機材を使ってもなかなかうまく録れないものですが、アクションカメラでこのくらい拾えればまあ良い方だと思います。サンプリングレートはソフトで確認すると32kHzでしたので、CD音質よりは劣ります。あとAGC(自動ゲイン調整)が効いていますので、音の立ち上がりが不自然なのが気になります。当然、音楽録音には向きません。

このカメラには外部マイク端子は付いていません。当然ながら防水ケースに入れると音はほとんど拾えなくなります。個人的な意見としては外部マイクにはこだわらなくていいと思いますね。外部マイクが使えると言ってもしょせんモノラルですしね、音声は専用のレコーダーで別録りして編集で合成した方がはるかに良い結果が得られます。本格的に動画やってる人はみんなそうしてますよ。

総評

このカメラは派手な機能がなく、付属品も少なめであることからあまり注目されてないようですが、基本性能は高い質実剛健型だと言えます。

1万円以下の車載カメラとしては合格点

手ぶれ補正が欲しくてこのカメラを買ったわけですが、期待通りの性能で車載動画の最大の敵である振動をほぼ抑えることができました。良い部品を使っているだけあって画質も評判通りのもので、十分実用になるレベルです。初めて「使える」アクションカメラに出会えたと思っています。

もちろんダイナミックレンジなど細かいことを言えばGoProには負けるのでしょうが、手頃な価格で車載動画を楽しみたいという目的は十分達成できます。実売8千円程度という価格を考えれば、性能と価格のバランスは非常に良いと言えます。これ以上を求めるなら素直にGoProを買いましょう。

4Kにこだわらないならおすすめ

上でも述べましたが、このカメラの4Kは水増しなので使い物にはなりません。実質的には2.7Kが最高解像度となります。容量を考えると1080pの30fpsか720pの60fpsで撮るのが現実的だと思います。そういう使い方に限定すれば十分な性能を持っているので安心しておすすめできます。どうしても4Kで撮りたいという人は素直にGoProを買いましょう(笑)。

これで最大の課題であった振動とこんにゃく現象が解消され、初めて車載動画が実用可能になりました。こうなるとまた撮ってみたくなるものですが、どうせすぐ飽きるでしょうね(笑)。だったら買うなよってか?(爆) もし万が一ハマるようなことがあれば、次は素直にGoProを買いますよ(笑)。

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