額井岳と戒場山周回

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登山

大和高原の最南部に位置する額井岳(ぬかいだけ)は榛原から見ると円錐形の美しい姿をしており、別名「大和富士」と呼ばれて親しまれています。しかし今まで一度も山頂を踏んだことがありませんでした。ほとんど展望はないと言われていることからあまり足が向かなかったのですが、隣の戒場山(かいばやま)と合わせると周回ルートが組めてそこそこ登り甲斐があるので、今年初の山行として足慣らしがてらに登ってきました。


登山口は榛原額井というところ。室生向淵と榛原を結ぶ市道に沿って十八神社があり、その下の路肩に5台分くらいの駐車スペースがあります。他に駐車できる場所がなく、額井岳登山の人はみんなここを利用しているようです。さすがに平日のマイナーな山では誰もいませんでした(笑)。今日は朝から完璧な快晴、しかも20℃まで上がるとか・・


鳥居の左手へ続く道から入っていきます。


ちょっと登ると「額井岳」の道標と案内看板があります。


そこからもう少し登るとアスファルト舗装された道に出て、70m先を右折と道標に書いてあります。


その70m先を右折して、ここから本格的に登山道が始まります。


かなりの急坂を標高差150mほど、標高700mまで登ると都祁方面との分岐があり、ここを右に入ります。


分岐からは尾根上の道となり、フィックスロープが張られた急登が続きます。麓から見た姿からわかるように、山頂付近はかなりの急傾斜です。


やっと額井岳の山頂に着きました。結構休憩してましたが、十八神社から1時間くらいでしょうか。山頂には祠と休憩所があります。ここでお昼にしました。


標高812mの山頂には四等三角点があります。四等なんて初めて見たような気がしますが、数としては一番多いんですね。


山頂からの展望はないと聞いていましたが、比較的自然林が多く明るい雰囲気です。木の間越しに台高山脈の国見山がわずかに見えました。


30分ほど休憩して次の戒場山へ向かいます。山頂の東側は西側よりさらに傾斜がきつく、フィックスロープが張られた道を慎重に下っていきます。


いったん鞍部に出て、30mほど登り返します。額井岳は榛原から見ると山頂の両側に小さなピークを従えており、ちょうど「山」の字の形に見えます。その右側にあたる小ピークがここです。


小ピークから50mほど下ると、突如としてマイクロウェーブ反射板が現れます。


反射板を過ぎると比較的緩やかな尾根道となり、標高約600mまで下ると戒場峠と呼ばれる鞍部に着きます。ここは都祁から来る道と交差しており、右へとると榛原方面へ直接下ることもできます。時間がないときはショートカット可能です。


鞍部からは標高差140mほどの登りで戒場山に到着。この登りもかなりきつい。ここは植林に覆われて文字通り展望が全くありません(笑)。


標高は737mですが、三等三角点が立っています。こちらの方が格上ですね。


戒場山で10分ほど休憩した後、尾根伝いに50mほど下ると戒長寺を示す道標があります。ここで直角に折れて急降下を始めます。


戒長寺への下りは道が狭く、崖になった場所もあります。


100mほど下ると戒長寺に着きました。


戒長寺の下には立派な公衆トイレもあります。


戒長寺からコンクリート舗装の道を下っていくと、室生向淵から来る里道に出ます。この道は自転車でよく通りましたけどね、歩くのは初めてです。


戒場から西へ600mほど進むと、戒場峠から来る道が合流してきます。


にっくき杉花粉が全開でございます(笑)。


のどかな風景を眺めながら里道を歩きます。向こうに見えるのは高城山と三郎ヶ岳ですね。


戒場から1.2kmで山部赤人の墓に到着。東屋があります。実際のところ、山部赤人の墓かどうかは定かでないそうですけどね・・


さらにもう1kmほど歩いて十八神社に戻ります。曽爾の住塚山・国見山あたりが見えますね。

午後2時過ぎに駐車場所に到着。休憩を入れても全行程4時間ほどのプチ山行でした。

片雲の風に誘われて