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サングラス型ムービーカメラ EXEMODE GDV180使用レポート

投稿日:2008 年 8 月 1 日 更新日:


走行中の動画を撮りたいという欲求はサイクリストなら誰しも持っていると思いますが、これはそう簡単なことではないのです。一番手軽なのは手持ちで撮ることですが、片手離しになるため平坦で交通量の少ない安全な場所でしか撮れないのが難点です。高速ダウンヒル動画なんか撮ったらマジで死にます。(^^; そこで次に考えるのがカメラを自転車に固定することですが、これも問題点があります。まず自転車に直接付けると振動が酷くて見るに耐えないことです。自転車に固定するためのアダプターもいくつか販売されていますが、やはり完全に振動を抑えることは不可能です。それに振動でカメラが壊れる可能性も十分あります。また自転車に固定してしまうと前方の映像しか撮れないという難点もあります。僕の場合、複数の自転車を所有しているので、それぞれの自転車にアダプターを付けなければならないのもネック。ただでさえゴチャゴチャしているハンドル周りをこれ以上ゴテゴテにするのも嫌です。
それで動画撮影は半ばあきらめていたのですが、これまでの問題点を一気に解決するような画期的な製品が登場しました。それが『サングラス型ムービーカメラ EXEMODE GDV180』です。なんとサングラスに埋め込まれたカメラで自分の見たままの風景が撮影できるというスグレモノです。まるでスパイ道具みたいですね。(笑)
実は天五さんのブログで紹介されているのを見て物欲を刺激されたのですが、ネットを検索してもこの製品に関する情報がまったくない・・。実はまだ発売前のため、誰も使ったことがないのでした。普通はレビューなどを見てから購入したいのが人情ですが、あまりに画期的だったためもう待ちきれない(笑)。もし使い物にならなかったら即売却を覚悟で人柱になりました(爆)。
そして待つこと2週間。やっとブツが届きました。おそらく使用レポート第1号ですよ。どうぞごゆっくりとご覧下さい(笑)。
百聞は一見にしかず、まずはサンプルムービーから。

後日撮影した実戦レポートも合わせてご覧下さい。

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まず仕様ですが、画面サイズは320×240固定、フレームレートは25フレーム/秒となっております。VGAで撮れないのを問題にする人もいますが、もともと画質を求めるより長時間撮れることに意味があるので、それはそれで十分だと思います。ファイルフォーマットは携帯電話と同じ3GPなので、長時間撮ってもファイルサイズは非常にコンパクトです。内蔵の1GBメモリだけでも2時間は撮れることが謳われています。またバッテリー持続時間はフル充電の状態で4時間とされています。したがってこまめにON/OFFするより長時間撮りっぱなしにするドライブレコーダー的な使い方に向いているといえます。
PCとの接続はUSB1.1を利用しており、接続するとマスストレージとして認識されます。ファイルを解析したところ、ビデオコーデックはMPEG-4、オーディオコーデックはAMRが使われています。内部クロックは持っていないので撮影日時は記録されません。メモリは内蔵で1GB、マイクロSDカードで最大2GBまで増設することが可能です。USBを接続すると自動的に充電が行われます。
サンプルを見てもらってわかるように、320×240の割には画質はかなりきれいで解像感の高い画像が得られます。これは130万画素CMOSというセンサーの威力が効いていると思います。QVGAなら普通は130万画素もいらないはずですが、この画素数の余裕が解像感の高い画像を生み出しているのでしょう。元の解像度が高いので、VGA相当に引き伸ばしても見られる画質です。明るさの変化にもよく追従していますが、ちょっと過敏に反応しすぎのような気もします。またフレームレートは25fpsあるため、動きは十分滑らかで問題ありません。ただカメラを横に素早く振ると画像が歪む現象が見られるのはご愛敬かな。これはおそらく画素の読み出し速度が遅いためでしょう。
レンズはフレームの鼻の部分に付いていますが、とても小さいもので当然固定焦点です。フォーカスは無限遠に合わせられていますが、このくらい小さいレンズではほぼパンフォーカスになっており、手前15cmくらいでも十分シャープに写ります。したがってサイコンの表示を写し込むにも十分な性能を持っています。レンズ自体の性能も意外と高く、周辺まで像の崩れもなく、歪曲も目立ちません。ただ気になったのは画角がかなり狭いことです。デジカメと比較してみたところ、35mm判換算で60mm相当の画角であることがわかりました。標準レンズより若干望遠気味ですからかなり狭いと言えますね。画角が狭いと遠方の景色はあまり動かないため、スピード感がなくなります。サンプルは30km/h以上出てますが、あまりスピード感は感じられません。それと視野が自分の視線より若干上にずれている印象を受けます。サンプルの中でサイコンを何度か見ていますが、実際に写ったのはフロントバッグだけでした(笑)。
さて、次に実際のモノを見ていきましょう。まず外観ですが、こんな感じです。
DSCN9877.jpg
レンズはかなり濃いスモークがかかっており、真夏の日中はいいですが、朝夕や秋冬は暗い感じがすると思います。当然本業ではないですから、サングラスとしての性能はさほど期待できないと思います。レンズがすぐキズだらけにならないかが心配です。それよりなんでサングラスである必要があるんでしょうね? せめてレンズを透明にしてくれたらもっと利用範囲が広がるんですが・・。と思ったら、これ偏光レンズを使ってるみたいですね。そう思ったのは、見る角度によってPCの液晶モニターが暗くなるのと、サングラスを回転してみると反射が消えるからです。コントラストが上がって青空に浮かぶ雲がくっきり見えます。おそらくレンズはサングラスメーカーから購入してるんでしょうけど、意外と使えるかもしれません。
DSCN9879.jpg
左側の柄のふくらんだ部分に電子回路が内蔵されています。右側も同じ形状ですが、中身は空っぽです。操作はきわめてシンプルで、電源ボタンと録画開始ボタンの2つしかありません。電源ボタンは長押しでON/OFF、録画開始ボタンはワンクリックでスタート/ストップします。写真でちょっとわかりにくいですが、左下の方に表示用のLEDがあります。電源ONで緑色に点灯、録画中は青色に点滅します。当然ながら液晶は付いてませんから、動作状態はこのLEDだけが頼りです。ただこの場所が問題で、見てわかるようにこの位置はサングラスを装着した状態では絶対に見えません。したがって走行中にON/OFFしようとしても勘に頼るしかなく、下手すると録画できてないということもあり得ます。何とか視界に入る部分に付けることはできなかったのでしょうか? これは大いにがっかりさせられた部分です。それとこのボタンの位置はヘルメットを被ったときにストラップと干渉するため、非常に操作がしづらいです。ましてや冬用グローブを着用した状態では操作不能でしょう。
あと音声については仕様には全く表記がないのですが、マイクはちゃんと付いています。残念ながらモノラルです。写真には写ってませんが、このふくらんだ部分の下側にあります。感度はあまり高くないようで、走行中は風切り音しか聞こえません。音質は十分クリアーで、自分の声はきれいに録れます。
DSCN9883.jpg
こちらは付属のポーチですが、かなりしっかりした作りになっています。その反面、重くてかさばるのが難点。まあこれは別のサングラスのケースを流用すればいいんですが・・
では最後に総括です。まず画質的には合格点といってもいいと思います。もともと画質を求めるようなカメラではありませんが、このスペックでここまで撮れればかなり優秀といえるでしょう。ダウンヒル丸ごと一本とかファイル容量を気にせず安全に撮れるわけですから、そのコンセプト自体は間違っていません。他に例のないユニークな商品といえるでしょう。ただ気になるのは画角の狭さと操作性の悪さです。ツーリング動画ではできるだけ広い範囲が写り込まないと面白くないので、これはかなりマイナス要素です。操作性をうんぬんするようなものでもないとは思いますが、撮れているのかどうかわからないというのは不安でしょうがありません。まあこれは自転車に限っての話ですけどね・・。それと使ってみてわかったのは、横向きの画像は撮りにくいということ。ずっと横を向いてると当然前は見えませんから危険ですね(笑)。これは思わぬ盲点でした。
というわけで結論ですが、やっぱり売りかな?(爆) いやコンセプトとしては面白いし、十分利用価値はあると思うんですよ。しかし最初は面白がって撮っても、だんだんめんどくさくなって使わなくなる気がします。そんなに動画撮る人ではないのでデジカメで十分というか・・。でもサングラスとして使うんなら持ってても邪魔にはならないのでまあええか・・(笑)。2万円という価格設定も微妙ですね。ユニークさから考えて高くはないと思うけど、最近は2万円出したらそこそこまともなデジカメが買えるんでね・・。今ちょっとLUMIX DMC-FX35に心が動いてます(笑)。
これだけコキ下ろしたら誰も買う気なくなったと思うけど(^^;、決して商品がダメってわけじゃなくて、自分には不要かな?ってとこです。だったら最初から買うなよってか・・(^^; ただ一度試してみたかっただけです。(笑)

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