次期ミニベロ選び(3)

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ミニベロ自転車

前回で次期ミニベロに求められる条件を整理してみましたが、ミニベロというのは各メーカーからたくさん出ていてそれぞれ特徴がありますが、基本的なところはほとんど変わらないんですね。あとはタイヤ径、ギア比の違い、フレームの材質とデザインの好みくらいでしょうか・・

本来ならここからまた果てしなく迷いが始まるわけですが(笑)、実は欲しい自転車は初めから決まっていました。折りたたみ以外であれば迷う余地もなくこれで決まりです。

giant_idiom2
GIANT IDIOM2 2017

IDIOMは一年前に一目惚れしてずっと欲しいと思ってました。次に買う自転車はこれしかないと思ってました。白状しますと一年前からMR-4とLGS-POPを売ってIDIOMに入れ換えるという構想があったんです(爆)。つまりMR-4とLGS-POPの良いところを取った統合化です。一時的にLINK N8に転んだのは、Amazonで超特価を見てしまったので衝動的にポチっただけです(爆)。冷静になればやはり最初に欲しいと思った方に戻ってきます。

では数あるミニベロの中でなぜIDIOMが良いと思ったのか、その理由について書いてみます。

IDIOMのここが気に入った!

1. 軽い

年式によって微妙に差があるんですが、2017年モデルのIDIOM2はカタログ値で何と9.6kgです。これはもうエントリークラスのロードバイク並みですよ。折りたたみ自転車だったら20万円は出さないとこの軽さは得られません。この自転車の魅力はその軽さが全てであると言って過言ではないでしょう。軽いということは持ち運びが楽なだけでなく、登坂性能や加速性能も全てが良くなります。自転車にとって軽いということは絶対的正義であり、最大の性能でもあります。

2. コスパ抜群

シリーズ最下位のIDIOM2は定価が60,000円(税抜)です。この価格で10kg切りはあり得ないほどのコストパフォーマンスです。GIANTだからこそできたハイCPであり、これを上回るものはKhodaaBloomのRail 20くらいしかありません。

3. かっこいい

一般的なミニベロはヘッドチューブが長く、前三角の大きいダイヤモンドフレームが特徴的ですが、IDIOMはどんなミニベロにも似ていない独創的なフォルムが印象的です。一見すると折りたたみ自転車に近いシルエットがあり、美しい曲線を描くアルミフレームが目を引きます。

4. 451規格の細いタイヤ

IDIOMは20インチの中でも一回り大きな451ホイールを採用し、1-1/8インチという幅の狭いタイヤが装着されています。もちろん高圧タイヤなのでロードバイク並みの転がり抵抗の低さを実現しています。406と451ではタイヤ外径が3~5cm違うと言われており、当然タイヤが大きい方が慣性モーメントが大きくなり、速度の維持が楽になります。

5. 適切なギア比

IDIOMシリーズの中でIDIOM1はフロントダブル、IDIOM2はフロントシングルという違いがあります。このうちIDIOM2はフロントが48Tでリアが11-32Tという組み合わせになっています。これは実はLGS-POPのギア比と全く同じなんですね。ただタイヤ径が少し大きいため、最終的なギア比としてはやや高速寄りになります。LGS-POPは高速側が少し物足りなかったことを考えると、これは絶妙なギア比設定と言えるでしょう。低速側も32Tまであればほとんどの坂に対応できますから不足はありません。

6. ハンドルが折りたためる

ミニベロの中では唯一無二の特徴として、IDIOMはハンドルを折りたたむことができます。フレームが畳めないのにハンドルだけ畳めても意味がないという意見もありますが、ハンドルって横に出っ張って邪魔なので、やはり輪行時や車載時には畳めた方が助かりますよ。ハンドルが畳めるおかげで背の低い車にも搭載できる可能性が出てくるでしょう。

7. センタースタンドの台座が付いている

街乗りにはセンタースタンドが必須であると言いましたが、後付けでは難しいことも多いですよね。でもIDIOMには初めからセンタースタンド台座が付いていて、しかも純正のキックスタンドまで用意されています。これで不安定なスタンドを無理やり付けなくても済むわけで、とても安心できます。実はIDIOMを選んだ理由はこれが非常に大きいです。

8. カスタム性が高い

IDIOMシリーズにはIDIOM0/IDIOM1/IDIOM2の3モデルがラインナップされています。このうちIDIOM0はドロップハンドルでカーボンフォーク採用のスポーツモデル、IDIOM1はフロントダブル、IDIOM2はフロントシングルという違いがあります。でも基本的なフレームはすべて共通なんですね。あとはパーツの違いだけです。ですから後からパーツを変えることによって上位モデルに近づけることも可能なわけです。またエンド幅はフロント100mm/リア130mmであり、ブレーキもキャリパーブレーキが付いていることから、ロードバイク用のパーツがそのまま使え、カスタマイズの幅が大きく広がります。

9. GIANTだから(笑)

MR-4を手放して一時的にGIANTオーナーではなくなりました。このままもうGIANTと縁が切れるのかと思うと寂しくなり、もう一度GIANTオーナーになりたくなりました(笑)。

実は最初はIDIOM1が欲しいと思ってたんですよ。IDIOM1なら定価は72,000円(税抜)。フロントダブルでもIDIOM2と12,000円しか違わないんですよね。フレームは共通なのでフロント用のアウター受けも初めから付いており、IDIOM2もフロントダブルにしようと思えば可能です。でもどうせダブルにするつもりなら初めからIDIOM1を選んだ方が割安であることは間違いないですね。

でもIDIOM2で十分じゃないかと思うようになりました。それは予算的な理由ではなく、積極的にフロントシングルの方が良いと思ったからです。その理由は次の通りです。

IDIOM1ではなくIDIOM2を選ぶ理由

1. 軽い

年式によって微妙に公称値が違うんですが、平均するとIDIOM2はIDIOM1より150gほど軽いようです。それは当然パーツが少ないからです。たかが150gといえども、他のパーツで150g軽量化しようと思えば結構大変ですから、この差は無視できないと思いますね。上位モデルより軽いって素晴らしいじゃないですか・・

2. フロントシングルで十分

IDIOM1はフロントが53/39Tでリア11-28T、IDIOM2はフロント48Tでリア11-32Tという組み合わせです。当然ダブルの方が変速レンジが広くなり、細かくチェンジすることも可能ですが、本当にダブルが必要でしょうか? ミニベロはもともとギア比が低いので、ダブルにして意味があるのはアウターだけでインナーは要らないんですよね。むやみに軽くしてもクルクル回さなければならず、余計しんどいだけです。ここでGIANTはよく考えたなぁと感心します。IDIOM2はフロントが1枚の代わりに少し小さめの48Tにし、リアを11-32Tのワイドレシオにしました。これでクランク1回転で進む距離を計算しますと、トップで676cm、ローで232cmとなり、平地から坂道まで必要な範囲をほぼ全てカバーしています。トップ側は30km/hを超えると苦しいかもしれませんが、もともと飛ばす自転車じゃないので高速側はそんなに要らないでしょう。最近はMTBもフロントシングル化が流行ってますが、ミニベロもダブルは要らないと思うんですよね・・

シングルで十分と判断したのは理論的な根拠があります。比較対象として現在乗っているロードバイク(Farna 700)の最小ギア比(34Tx30T)のときクランク1回転で進む距離を計算しますと、211cm x 34/30 = 239cmとなり、IDIOM2の最小ギア比はこれよりも小さいことになります。もちろんロードの方がホイールが大きい分楽でしょうが、理論的にはロードで登れる坂は登れるはずだという計算が成り立ちます。

3. トラブルが少ない

フロントシングルにすれば当然ながらフロントディレーラーがなくなるので、音鳴りなどのトラブルに悩まされることが少なくなります。もちろんメンテナンスも楽になりますね。必要のないものはできるだけなくしてシンプルにするのが一番です。

4. チェーンガードが付いている

街乗りではズボンの裾が汚れるのを防ぐため、チェーンガードは必須の装備です。これがないといちいち裾バンドを使わなければなりません。でもフロントダブルだとチェーンガードが付かないんですよ。街乗りメインで使うならフロントシングルの方が有利でしょう。

5. 欲しいカラーがある

2017年モデルではIDIOM1はオレンジ/ブラック、IDIOM2はグリーン/ホワイトの2色展開となっています。このうち自分はどうしてもホワイトが欲しいんですね。ブラックは地味すぎます。カラーは毎年変わるので、2016年モデルではIDIOM1に超かっこいいホワイト×ブルーの組み合わせがありました。もし2016年モデルが残っていればたぶんIDIOM1にしただろうと思います。でもすでに完売してますので、ホワイトが欲しければIDIOM2しかないのです。

どこで買うか?

これでIDIOM2に決まりましたが、問題はどこで買うか?です。通販で買うのはリスクが大きいとはいえ、自分でいじることが前提ならまあ通販で良いと思います。店頭よりかなり安く買えますからね。しかし知ってる人は知ってると思いますが、GIANTは通販を禁止しているため店頭でしか買うことができません。そのためGIANT取扱店に取り寄せてもらう必要があります。一応ネットで調べますと、一番安いところで15%引きという店もありました。しかし取りに行けるような場所ではないので、激安店で買うことには無理があります。

最近奈良にGIANTストアができたので、一度行ってみたいと思ってたんですよね。ただGIANTストアで買うと定価販売になる上、奈良市と言ってもほとんど生駒なのですごく遠いんですよね。うちからだと1時間はかかりますし、何かあったときに持って行くのは大変です。というわけで、一番近い大和郡山のキタサイクルさんで注文しました。キタサイクルさんも昔はよく行ってたんですが、最近は何でもAmazonで買っちゃうのでたぶん10年は行ってないと思いますね。でも顔なじみの店だし、定価から5%引きしてもらえるので再びお世話になることにしました。

というわけで、長々と引っ張りましたが、次期ミニベロはIDIOM2に決定!です。というか、ここまで引っ張っといて初めから結論は決まってたんやろ!(爆)

片雲の風に誘われて