Amazfit Stratos3を買いました

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スマートウォッチデジタルガジェット

この前、Honor Band 5を買ったばかりですが、またスマートウォッチ物欲がふつふつと沸いてきて新しいのをポチってしまいました(爆)。こういうガジェット大好きなんですよね(笑)。

で、今回買ったのはHuamiが手がけるAmazfitシリーズの最新作、Stratos3というモデルになります。最近出たばかりのモデルなのでしばらく中国通販でしか買えなかったのですが、先月あたりからようやく日本のAmazonでも買えるようになりました。Amazon価格は24,000円ですが、3,000円のクーポンが付いているので実質21,000円で買えます。いつまでクーポンがあるのかわかりませんが、この価格ならGearBestより安いので速攻でポチっちゃいました(笑)。


Stratos3はどんなモデル?

以前Amazfit Paceというスマートウォッチを購入してレビューしたのですが、それの後継がStratosというモデルです。ハードウェア的にはPaceと同一ですが、外装がスタイリッシュになり、ソフトウェア的にも若干機能が拡張されています。

そして2020年、Stratosの後継として登場したのがStratos3です。やはりハードウェアの基本部分はPaceを引き継いでいるのですが、細かい部分でブラッシュアップが施されています。たとえば4つの物理ボタン、完全円形のディスプレイ、消費電力のさらなる低減、心拍センサーの改良などがあります。端的に言えばPaceの正常進化形と言うことができるでしょう。英語の公式ページは下記リンクから。

このモデルの特徴をひと言で言いますと、スポーツに特化したスマートウォッチということです。Paceでは運動トラッキングが9種目でしたが、Stratos3では何と80種目にも増えています。5気圧防水に対応しているため、水中でのスポーツにも使用可能です。さらにPaceではできなかったVO2maxの測定も可能になっています(ただしランニングに限られるようです)。

またPaceと同じく反射型液晶を採用しているため、常時表示が可能で直射日光下でも非常に高い視認性を確保しています。まさにアウトドアスポーツに最適なスマートウォッチと言えます。

Stratos3を選んだ理由

同一価格帯での比較ではHUAWEI Watch GT2が直接の対抗馬になると思います。その他、少し下の価格帯では同じAmazfitシリーズのT-Rex、GTRあたりが候補になってきます。この中で最後まで迷ったのはやはりHUAWEI Watch GT2でした。

現在発売されているスマートウォッチの中でダントツに人気があるのがHUAWEI Watch GT2なんですね。確かに外観が非常にスタイリッシュでビジネス用としても全く違和感のない雰囲気があります。ディスプレイは現在主流のAMOLEDで非常に解像度が高く、スマートウォッチとしては最高に美しい画面を誇ります。それでいて2週間の長時間使用が可能で、運動トラッキングやGPSの機能も申し分ありません。

HUAWEI Watch GT2は非常に完成度の高いモデルですから、これが売れるのは納得できます。ただ最大の難点は常時表示できないってことなんですよね。ほとんどのスマートウォッチはそうなんですが、画面は節電のために常に消えていて、腕を上げて手首をひねったときだけ表示される仕組みになっています。それもほんの5秒で消えてしまいます。これじゃ時計として役に立たないんじゃないですか? 僕は今までPaceを使っていたからわかりますが、たとえば自転車に乗っているときとか、常時表示だと横目でチラッと時間を眺められるんですよね。これがいちいち腕を上げないといけないとなると、そんなのめんどくさくてやってられませんよ。ましてやトラッキング中は心拍数などを常にモニターしたいわけで、常時表示できないスマートウォッチには価値を感じられないのですね。アウトドアでの視認性も反射式液晶に圧倒的なアドバンテージがあります。

この点だけで僕はもうHUAWEI Watch GT2の選択は消えました。Stratos3なら今まで使っていたPaceの延長線上で使えますしね、何かと安心感がありました。

開封レビュー


外側のパッケージはこんな感じで、この中にさらに白い箱が入ってました。


パッケージ裏面には技適マークが印刷されておりました。初めから日本展開を予定していたようですね。


中箱はこんな感じで、ちょっと高級感あります。


付属品は充電台と多国語マニュアル、ランニングガイドが入っているだけです。


マニュアルには基本的な操作しか書かれていませんが、一応日本語版もあります。英語が弱い人も安心?


Paceではパチンとはめ込むタイプでしたが、Stratos3ではマグネットタイプに改良されています。これは非常に簡単なので充電が楽になりました。ただケーブル直付だと万一断線したときに困りそうですね。GearBestあたりで売ってるかなぁ?


時計の全体はこんな感じです。


本体背面には心拍センサーと充電接点があります。心拍センサーはPaceより改良されたもので、より精度の高いBioTrackerが搭載されています。また充電接点は通常2個ですが、この機種には4個あって、USB経由でPCとデータ通信ができるようになっています。これが他のスマートウォッチにはない大きな特徴で、使い勝手が大きく向上しています。


右サイドには4つの物理ボタンがあります。右から順にSELECTボタン、UPボタン、DOWNボタン、BACKボタンとなります。Paceでは物理ボタンが1個しかなく、画面のスワイプ操作が必須でしたが、Stratos3では手袋をしていても物理ボタンだけで操作できるようになっているので、特に冬場には重宝します。


付属のバンドはシリコンラバー製で、少し伸縮性があります。手触りはサラッとした感じで着け心地は良いですね。裏側には凹凸が付けられていて通気性を確保しており、不快な蒸れを防いでくれるところも気が利いています。バンド幅は汎用の22mmですので、市販の時計バンドと交換して楽しむこともできます。


Pace(右)と比較してみました。時計の外径はPaceが46mm、Stratos3が48mmですので、やはり一回り大きい感じですね。厚みもStratos3の方が1mm近く分厚いです。個人的にはゴツい時計が苦手なのでできるだけ小さい方が良いのですが、見た目はStratos3の方がカッコいいですね。まあG-SHOCKとかもっとゴツい時計もありますし、このくらいは許容範囲かなと思います。


ウォッチフェイスは純正ではPaceより少なくなった気がしますが、サードパーティー製でいくらでも手に入るので問題ありません。アナログ時計はどうしても針と情報表示が重なって見づらくなるので、実用的にはこのようなデジタル時計が見やすいかなと思います。


初期状態では日本語に対応していませんでしたが、直後のファームアップで日本語が選べるようになりました。UIの表示も完全に日本語になります。ただ翻訳がちょっと変なところもあるので、自分的には英語の方がわかりやすいかなと思います。


心拍計にはその都度測定するモードと、常時測定するモードがあります。常時測定すると若干バッテリー保ちが短くなるようです。ただモードの切替方法がPaceとは少し違っていて、Paceでは時計側から切り替えられましたが、Stratos3ではスマホ側からしか切り替えできなくなりました。これは地味に不便な気がします。


これはサイクリングでのトラッキング中画面です。Paceより時計表示が大きくなって見やすくなりました。これは地味にうれしい。直射日光下でのこの見やすさがおわかりでしょうか? 周りが明るければ明るいほどよく見えます。これに慣れちゃうと他のスマートウォッチはやはり使えないですね。

トラッキング中はこのように心拍数がゾーンごとに色分けされて表示されます。これが地味に便利でして、なるべくレッドゾーンに入らないように強度をセーブしながら走れます。これをやるためには常時表示でなければならない理由がおわかりでしょうか?

Paceより進化した点

バッテリー保ちが良くなった

Paceもバッテリー保ちが良い方で実質5~6日くらい使えたのですが、Stratos3ではさらに低消費電力化が図られているようです。特にいじらなければPaceで1日に15%くらい減る感じでしたが、Stratos3では8%くらいしか減りません。公称では7日とされていますが、実際にはもう少し保ちそうな感じです。

さらにウルトラモードというのが新たに搭載されまして、画面の解像度は少し粗くなるのですが、機能はほとんど保ったままでバッテリー保ちを最長14日間まで延ばすこともできます。長期の山岳縦走など、電源が取れない場所では役に立つかもしれません。

心拍計の精度が向上した

もともと光学式心拍計の宿命でもあるのですが、センサーと皮膚の間に汗が溜まると誤動作して測定不能になることがたまにあります。Paceでは明らかに数値がおかしくなることがたびたびあり、その都度外して汗を拭き取る必要がありました。Stratos3でも全くないとは言えないですが、その頻度はPaceより確実に低くなっています。これは従来より大型のBioTrackerセンサーが搭載されたことによる恩恵が大きいでしょう。もともとスマートウォッチは心拍計代わりとして使っていますので、自分的にはこれが一番うれしい進化でした。

GPSが進化した

PaceもStratos3もSONY製の低消費電力GPSチップを搭載していることが特徴で、35時間もの長時間駆動が可能になっています。PaceではGPS+GLONASSというシステムに固定されていましたが、Stratos3ではそれに加えて新たにGalileo、Beidou(北斗)にも対応し、GPSと任意の一つを組み合わせて測位が可能になりました。アジア太平洋地域では中国が打ち上げたBeidouが最も精度が高いと言われており、これを選ぶことによってさらに高精度で安定した測位が期待できます。

またStratos3では登山、ハイキング、トレイルランに限ってGPSの測位間隔を長くして連続駆動時間を最大70時間まで延長することが可能になりました。やはり長期間の山行では威力を発揮するかもしれません。

5気圧防水に対応した

Paceも一応IPX67相当の防水性能を持っており、雨や水洗い程度は大丈夫でしたが、水中での使用は保証されていませんでした。Stratos3では5気圧、50m防水に対応し、水泳でも使用が可能となっています。まあ日本のプールではほとんど使用不可なのであまり意味はないですが(笑)、海では使えそうです。

Paceより退化した点

Stratos3はPaceの正常進化形ですから基本的に退化というのはないはずなのですが、残念ながら少しだけ退化ポイントを見つけてしまいました。

照度センサーがなくなった

Paceでは画面下端に切り欠きがあって完全な円形ディスプレイではありませんでした。これは何のためだろう?と思っていたのですが、よく考えるとこの部分に照度センサーが埋め込まれていたのですね。だからPaceではバックライトの輝度を自動で調整することが可能でした。これが地味に便利で、明るい場所では無駄にバックライトを点灯させずバッテリーを長持ちさせることができたのです。しかしStratos3では円形ディスプレイの代償として照度センサーが省略されてしまったため、輝度の自動調整ができなくなりました。このため明るい場所でも常にバックライトが点灯することになり、バッテリー保ちの面では若干不利になります(完全に消すことはできます)。

サードパーティー製ウォッチフェイスの数が少ない

Pace/Stratos/Stratos3は基本的に同じウォッチフェイスの仕様を持っており、上位互換性があるはずなのですが、一部のウォッチフェイスで曜日の表示が中国語になってしまうことがありました。どういうわけかStratos3とは完全に互換性がないようです。またStratos3専用のウォッチフェイスというのもありますが、今のところ数は少なめです。ただこれは日が経つにつれて増えていくでしょうから、これからの充実に期待しましょう。

ファームウェアが未完成

まだ出てから日が浅いので仕方ないのでしょうが、ファームウェアに未完成なところがあり、スマホとの連携でどうも動作が変に思われるところが見受けられます。発売から数年が経ち、度重なるアップデートで非常に安定していたPaceとは落差を感じます。まあこれも時間の問題ですから、今後のアップデートで改善されていくことを期待しましょう。

Stratos3は買いか?

最後にStratos3は買いか?ということですが、スマートウォッチが初めて、あるいは他の常時表示できないスマートウォッチからの買い換えであれば十分買う価値はあると思います。このモデルの最大の特長は常時表示できることであり、直射日光下での見やすさは群を抜いています。特にGPSの連続駆動時間が長いことも大きな特徴で、35時間も記録できるスマートウォッチはほぼありません。stravaとの同期もできますので、特にサイコン代わりに使いたい人にはベストじゃないかと思います。

21,000円という価格は最近の激安スマートウォッチの中では決して安くないかもしれませんが、機能の充実度を考えるとコスパは十分高いと言えます。同じくらいの機能でもGARMINだったら3万円以上はしますので、それに比べれば手を出しやすいです。

一方、すでにPaceあるいはStratosを持っている人がわざわざ買い換えるべきかというとちょっと微妙かもしれません。基本的なハードウェアは同じですから、バッテリー保ちがちょっと良くなって、心拍計の精度が良くなったことくらいしか目立った違いがありません。まあ僕は心拍計の精度に期待して買い換えたので、それはそれで良いと思っていますが、Stratosからの買い換えならあまり意味がない気がしますね。

あとPaceではできなかったVO2maxの測定ができるようになってますので、ランニングをやる人なら買い換える意味があるかもしれません。もちろん水泳やトライアスロンで使いたい人もそうです。

まあ僕自身はデザインのかっこ良さに惹かれて買ったので、それはそれで良かったと思っています。

片雲の風に誘われて