ロードバイクの値上がりが酷い

ロードバイク自転車

今まで気にもしてなかったんですけど、2022年モデルはロードバイクの価格がとんでもないことになってるんですね。ローエンドの定番だったアルミClarisモデルでも税込10万円で買えるものがほとんどなくなりました。今のところギリギリ10万円で買える車種といえば、

TREK Domane AL 2:99,000円
MERIDA RIDE 80:99,000円

くらいでしょうね。かつてはコスパ番長と言われたGIANTでさえ10万円で買えるロードバイクはなくなりました。さらに2月1日から値上げを実施するそうです。下の新価格表を見てビックリしましたね。

えっ、最安のCONTEND 2が12万円手前ですか! IDIOM 2も88,000円って信じられないですね。もう買えへんやん。30万円前後のミドルグレードになると軒並み5万円程度の値上げですよね。やってられませんわ。

GIANTが値上げしたということは、おそらくTREKやMERIDAも追随して値上げしてくるでしょうね。そうすると税込10万円で買えるロードバイクは完全に消滅します。これでロードバイク離れが進むことは間違いないでしょう。

これほど値上がりしている理由は、円安に加えてCOVID-19の影響による材料費や運送費の高騰、シマノパーツの値上げの影響もあるんでしょうね。それとディスクブレーキ化によって価格が上昇したことも見逃せません。ディスクブレーキモデルは同じグレードならリムブレーキモデルに比べて価格が約3割高くなる法則があります。今やClarisやSORAのエントリーモデルでも最低14万円台からですよ。下手したら十万円台後半ですね。数年前まではそれだけ出せば105完成車が買えたんですから、信じられない話です。ミドルグレード以上は事実上ディスクブレーキしか選択肢がなくなっていることもあり、ますます手を出しづらいものになっています。

すでにロードバイクは庶民の手に届かない高級品になった感があります。この傾向は当分変わらないんでしょうね。僕が今のロードを買った2019年はまだロードバイクが安い時期で、ずいぶん安く買えました。今となっては早く買っといて良かったとしか言いようがありません。

想像される未来予想図

これほどロードバイクの価格が高騰すると今後どうなっていくのか? 考えられ得る未来を予想してみました。

ロードバイク人口が減る

これはもう間違いないでしょう。ただでさえ弱虫ペダルブームの終焉により売上が落ちてるのに、値上げでさらに大きなダメージを受けるはずです。問題はこれからロードバイクを始めようというエントリー層ですよ。これまではとりあえず8~10万円で買えるエントリーロードを買ってハマっていき、次にミドルグレードに手を伸ばすというのが典型的なパターンだったのに、最初の入口で止まっちゃうとその次もありません。初心者にとって10万円というのは心理的な障壁なんですよ。続くかどうかわからないものに10万円以上は出したくないでしょ? すべてのロードバイクが10万円を超えちゃうと入口のところで引き返してしまう初心者が増えることが予想されます。これから何十万円も注ぎ込んでくれるであろう大事な見込み客をみすみす逃すわけですよ。

これからはロードバイクを買うのは金銭感覚が麻痺したマニア層に限られていくんでしょうね。この状況はカメラ業界と似ている気がします。カメラも今や高価格化が進み、庶民の手に届かない高級品になり果てました。今どきカメラなんてスマホで十分という人がほとんどですから、何十万円も出してカメラを買うのはよほどのマニアに限られています。そして市場は縮小し、多くのメーカーが撤退していきました。これと同じ現象は自転車業界にも起こるでしょう。マニアだけを相手し、初心者を無視した商売はいずれ市場を縮小させます。そして廃業するショップやメーカーが続出することになるでしょう。カメラがたどってきた道と同じです。

中古市場が活性化する

新車が高すぎて買えないとなると、中古で済まそうとする人が俄然増えてくるはずです。数年落ちの中古なら定価の半額近くで買えることも多いのでリーズナブルではあります。まあ初心者がいきなり中古を買うのは決しておすすめできないのですが、これほど高くなってくるとそうも言ってられないでしょう。ヤフオクやメルカリで安い中古を買ったものの不具合が発覚してショップに泣きつくケースも増えることが予想されます。

当たり前ですが、中古ばかり売れてもメーカーにとっては何の利益にもなりません。それどころか余計な手間が増えてショップは迷惑なだけです。自転車業界にとっていいことは何もないですね。潤うのは買取業者だけですよ。まあ手持ちの自転車を処分したい人には今がチャンスかもしれませんね。

中華メーカーが躍進する

国内・海外を問わず既存の大手メーカー製品に比べて中華の新興メーカーは大幅に価格が安いのが魅力です。今ではロードバイクのパーツやフレームを手がける中華メーカーもいくつか出てきましたね。有名どころではWINSPACEやSENSAHでしょうか。一昔前までは中華といえばすぐ壊れるとか、安全性に問題があるなど、安かろう悪かろうのイメージしかなかったですが、最近の中華製品はめざましく進化しています。少なくともコストパフォーマンスでは日本製品は到底太刀打ちできないところまで来ていますね。かくいう自分も自転車用品をはじめ、身の回りのほとんどの物が中華に置き換わりました(笑)。そのくらい今どきの中華製品は素晴らしいのです。

まあ日本人は見栄を気にする人が多いので、趣味のロードバイクに中華を買う人がそれほどいるとは思えませんが、これからはブランドイメージより性能本位で積極的に中華を選ぶ人も増えてくることが予想されます。何と言っても圧倒的なコストパフォーマンスですからね、浮いたお金でウェアを買うなり旅の資金に充てるなりいろいろできるわけです。

かつては日本の花形産業だった家電分野も今では完全に中華が席巻しています。もはや国内メーカーは見る影もありません。その波は当然自転車にも押し寄せてくるでしょう。圧倒的な価格競争力を武器にこれからロードバイクに参入する中華メーカーがますます増え、中華ロードを買うことが当たり前になってくるでしょう。5年後にはロードバイクの勢力図がすっかり塗り変わっているかもしれません。でもそれは決して悪いことばかりではないのです。ロードバイクが身近な値段になればそれだけ新規参入する人も増え、自転車業界全体が活性化することにつながります。とにかく今のような価格高騰状態が続けば自転車業界は自滅するしかないのですから。

コメント

  1. romi より:

    Soraさんこんにちは。

    雨で自転車にも乗れず記事を拝見していました。
    このところのロードバイクの高騰は酷い感がありますね。
    僕が時々面倒を見てもらう腕のいい自転車屋さんの処がツィッターを挙げておられるのですが、多忙過ぎて毎日自転車が組めない状況をぼやいています。

    少し時間を巻き戻して昭和生まれの僕が子供の頃の自転車を取り巻く環境を思い出して見ました。
    昭和40年代50年代は自転車は子供にとって特別な存在でありました。
    自転車に乗れば、何処までも行けるような思いがあり10k程度の自転車旅はアフリカ探検にでも行ったかの様な興奮と感動そして成長をもたらしました、その興奮と感動をアラ還になった現在も残照の様に引きずっていますが。

    今から 40数年ほど前はちょうど高度経済成長は終わる頃でシマノがデュラエース登場させて少し時間が過ぎた頃です。
    700cの規格が揃い始めた頃でロードバイクはクロモリが主流というよりクロモリしかない時代でした。
    当時はロードバイクは非常に高価であったと思います、その頃中学生になりたての僕らはとても手が届く商品ではありませんでした。
    そこでどうして手に入れるかといえばフレームならフレームこれを中古で安いのを雑誌の売り買い情報で仕入れて、あとのパーツもほぼ全て貰い物や交換したもの安くて手に入れて自分でワンの挿入・BBの組み込み・ワイヤ類の整備・をして手に入れて居ました。ホイル組み立てまでする豪の者も居りましたが。
    お金持ちの子供か仕事をしている大人しかある程度のランクの完成車は持てない環境であったと思います。
    小遣い2000円程度の中坊は自分で学んで自分で安価に組み立てるるしか方法はありませんでした。(この経験が宝であったことは後々社会人になって知ることになりましたが)

    現在の自転車を取り巻く環境は如何に・・・
    今現在自転車をパーツ集めて自作する人はどれ位いるのでしょうか?
    好き物と言われる人たちが一部いてゴリゴリにやってはいるでしょうが、ほぼ少数派では無いでしょうか?
    僕が中坊の頃はクラスに5人くらいは自転車好きの子供がいて色々情報交換をしながら遊んで居ました。(この子供たちは将来ほとんどがエンジニアで飯を喰って家族を育んでいきましたが)
    いつの間にかこの国の人々は時間をお金で買ってしまい価値の源泉である手間と工夫を他人に預けてしまうような国になり果ててしましました。
    お金は何時か無くなってしまうのに、お金を生み出す手間工夫を面倒に感じるのでしょう、亡国の兆しですね。

    現在はディスクブレーキに代表されるように製造者側と販売者側の利益のみを勘案してユーザーが触れないようなものを市場に投入しています。
    おそらく工作経験・組み立て経験のないユーザーは油圧ユニットのエアー嚙みを解消することはできないでしょう。
    (マニュアルを見てもこう言う機材は経験者が手取足取して身に付くので紙を見ても難しいし、そう言うコアな人間関係も今は希薄になっていますね)

    ユーザに触らせない・・これは製造者と販売者にとっては非常に都合の良い売上確保のための手練手管となるでしょうし、どんどん加速されて行きますよ。
    たぶん数年以内にアンチブレーキロック付の自転車が出てくるでしょう。
    そして自転車による死亡事故を重視した政府が規制をかけて来るのでしょうね?

    しかし使用者にも問題があり何かと言うと(自分の不勉強と無知には触れずに)すぐ訴訟を行い、安全配慮義務違反で賠償金を手にしようとする方にも問題がありますね。

    お互いが自己都合の自己主張だけで、社会に甘えに甘えてどうしょうも無い管理社会になるでしょう。

    いつか来た道。 日本のカメラメーカーがたどった道、これは機能に拘りすぎて凝りに凝ったメカを搭載した結果どうしようもなく高価な機材になり、今ではデジタル一眼カメラを買う場合軽四自動車が買えるような高価な機材になってしまい、一般ピープルは高価で手が出ないのが商品になってしまいました。
    スマホの登場も影響があるんでしょうが、一般人が手を出せないような商品になってしまいユーザー離れが起きて売上確保が難しい商品群となり果ててしましました。
    今カメラメーカーはだいたいが医療機器進出しないとご飯が食べられない状況ですよね。

    バイクの高騰が続けば必ずコンシューマーは離れます、将来のエンジニア育成の機会損失も増えてエンジニアが居ない社会が来る・・子供は運動機会も奪われて成人病になりやすくなり・・
    国民健康保険の破綻が早まり・・
    亡国の兆しで・・30年後は中国の属州かウイグル見たくなってたりして?

    政府はいざと言う時に逃げる事ばかリ繰り返す医師会とその歴団体経由の健康保険の積立金の一部でも自転車振興(道路整備・購入時の助成金制度・購入時の節税対策)にお金使えよと言いたいし、シマノは工場も綺麗にしたことだし、そろそろ社会情勢の形成にお金使いや・・と言いたいこの頃です。

  2. SORA より:

    >Romiさん

    こんばんは。僕が小学生の頃は電飾のいっぱい付いたデコチャリが流行ってましたし、高校生の頃はロードマンのような「サイクリング車」が流行ってました。その頃からロードバイクもあったんでしょうけど、あまり一般的ではなく、僕らの憧れといえばやっぱりランドナーだったと思います。スピードよりも冒険への憧れだったんですね。

    ディスクブレーキも電動コンポも結局は価格を吊り上げてユーザーに触らせないことが目的なんですよね。諸事情で値上がりしている分を除いても、昔に比べてロードバイクは相対的に高価格化が進んでいます。それはちょうどフルサイズ化によるカメラの高価格化とも通じるものがあります。業界にとって利益率としては確かに高いのでしょうけど、底辺ユーザーが逃げてしまっては長くは続きません。いずれカメラと同じような縮退が始まるはずです。

    僕自身もバラ完まではやったことないですが、行きつけのショップというものがないのでメンテは全て自分でやっています。だからどこをいじればどうなるのかくらいはわかっているつもりです。でも最近はワイヤー交換ですら自分でやらずにショップに任せる人多いですね。何でもお金で解決する人が増えちゃうと自分の頭で考えなくなりますね。そして仰るように将来を担うエンジニアも育たなくなる。もうすでに技術力の面でも日本は中国に負けてますが、いずれ中国に乗っ取られるのも時間の問題のような気がします。

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