雲月山・高山・岩倉山

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登山

広島・島根の県境にある雲月山は標高911mで全体が草原に覆われた美しい山です。読み方はいろいろあるようですが、広島側では「うづつきやま」、島根側では「うんげつさん」と呼ばれているようです。

雲月山を主峰として稜線伝いに高山・岩倉山を巡る周回コースがあり、全部歩いても2時間ほどで回れるコンパクトな山域です。非常に奥深い場所にありますが、県道沿いに駐車場が整備されていてアクセスには苦労しません。朝一番で龍頭山に登った後、小1時間かけて雲月山の登山口まで移動してきましたが、それでもまだ11時。これから登るには十分な時間があります。

GPSログはこちら↓


駐車場は県道114号線沿いに2ヶ所、県境の峠付近と少し下の展望台近くにあります。周回コースをとるには下の駐車場が便利です。いずれも十分な駐車台数があり、公衆トイレが完備されています。駐車場からは緑一色の岩倉山が間近に見えます。あたかも霧ヶ峰を思わせる風景ですね。


周回コースは別にどちら回りでもいいのですが、一般的には左回りで歩く人が多いようです。しかし急な方から登って緩やかな方に下るのがセオリーなので、あえて右回りで行きます。何といきなり急な坂を下っていきます(笑)。


約50m下らされて谷沿いに上がってくる未舗装の林道と合流します。ここが鞍部です。


鞍部からは結構な急登が続きますが、「雲月山700m」の道標が現れると緩やかな上りに変わります。


尾根に上がると展望も開けてきて、これから向かう高山・岩倉山を一望できます。


最後はあっけないほど簡単に雲月山に到着しました。正味40分といったところでしょうか。


山頂には二等三角点があります。


この山は県境を挟んで植生が変わっており、島根側がマツ林、広島側が草原となっています。そのため東側の展望がよく開けています。スキーのゲレンデが見える山の左隣が天狗石山で、広島県最北部の山々です。


北東方向に見えるのは左が大江高山、右が三瓶山のようです。ずっと大山だと思っていたのですが、さすがにこの距離からは見えないんでしょうか?


これから向かう岩倉山への稜線が見えます。


さて雲月山を後にして高山へ向かって稜線を歩いて行きます。笹に覆われた稜線は気持ちいいですね。


高山(左)と岩倉山(右)。こういう風景を見るとワクワクしてきますね。


多少のアップダウンがありましたが、ほどなく高山の山頂に着きました。高山を迂回して山腹をトラバースする道もあるのですが、初めてなのでしっかり山頂を踏んできました。山名板のようなものは何もないようです。


高山から岩倉山への鞍部に向かって下っていきます。ここが一番の急傾斜でした。鞍部から駐車場へ直接下る道もありますので、時間のないときはショートカットも可能です。


鞍部から岩倉山を見上げたところ。結構な急傾斜ですが、標高差は40mほどなので大したことはありません。


岩倉山へ登る途中で左に日本海が見えました。写真でもはっきりと確認できます。反対側は島根県ですからそこそこ海が近いんですよね。山頂からは見えませんので、ここでしっかり見ておきましょう。


急登の末に頂上らしいところに着きました。大きな岩が点在しています。ここからは大変展望が良いので、お昼を食べながら長時間休憩していました。


中国山地特有のなだらかな山並みがどこまでも続きます。眼下には県道114号線と出発した駐車場が見えます。


さっきの岩のある場所が頂上だと思っていたのですが、100mほど先へ進むとこちらが本当の頂上でした(笑)。標高884mらしいです。さっきの場所の方が展望が良かったのでまあいいですが(笑)。


岩倉山の正面に見える杉で作られたシンボルは何だろう?と思ってましたが、どうやら旧芸北町の町章らしいです。今は北広島町なのか。


岩倉山からは10分もかからずに峠の駐車場まで下って来られました。岩倉山を往復するだけならこちらの方が楽ですね。ここもきれいな公衆トイレや休憩所があって至れり尽くせりな感じ。あとは県道を少し歩いて下の駐車場へ戻ります。右回りだと最後が下りですから楽なんですよ。

マイナーな山で数人くらいしか会いませんでしたが、やっぱり広島は良い山が多いですね。だいぶ休憩ばっかりしてたので3時間強かかりましたが、普通に歩いたら一周2時間もかからないくらいお手軽な山ですよ。

片雲の風に誘われて